R6 Mail Routing Workload

R6Mail Routing Workload は、メールを読み取り、送信するクライアント上のアクティブユーザーをシミュレートします。そのために、カレンダーおよびスケジュール機能を使用して予定をスケジュールし、招集を送り、招集に対する RSVP を送ります。

このタスクについて

平均的なユーザーは、このスクリプトを 1 時間に 4 回実行します。スクリプトを 1 回実行するたびに、5 つの文書を読み取り、2 つの文書を更新し、2 つの文書を削除し、ビューを 1 回スクロールし、1 つのデータベースのオープンとクローズを行い、1 つのビューのオープンとクローズを行い、1 つのメールを 3 人の受信者に送信し、Domino® ディレクトリで検索を 3 回実行します (NthIteration=6 のとき)。90 分おきに、テストは、1 つの予定をスケジュールし、1 つの招集メールを受信者に送ります。サーバー名参照が行われ、メッセージは SUT メールボックスに保管されます。

このテストでは次の計測を行います。

  • 完了した Notes® 操作のスループット
  • 最大キャパシティのときの平均応答時間
  • サポートされるメールユーザーの最大数

結果として得られた 1 台のメール専用サーバーの容量測定基準は、サポートできたユーザーの最大数です。これは、平均ユーザー応答時間が低下して許容できなくなる直前の値です。

System Under Test (SUT) が必要です。

まだメールデータベースを作成していない場合、テストを実行する前に作成してください。NRPC Mail Initialization Workload を使用してメールファイルを作成します。

R6Mail のテストドライバ用 NOTES.INI の設定

このタスクについて

テストドライバ用 NOTES.INI の設定の例を以下に示します。

NormalMessageSize=10000

MailServer= サーバー/ドメイン

MailTemplate=mail85.ntf

NthIteration=6

NumMessageRecipients=3

NumMailNotesPeruser=100

(オプション)

NBTestReset=1

MaxDocToDelete=1000000

R6 Mail SUT に関する NOTES.INI の設定

このタスクについて

  • Log_MailRouting。ログを最小にするには 20 を、ログを取らない場合は 10 を設定します (テスト中はログの量を最小化します)。40 に設定して、追加の配信情報をコンソール上に表示します。たとえば、メッセージが、ルーターと MTA のタスクにより配信されたことを確認するために使用します。
  • ServerTasks Router、IMAP、LDAP を指定します。
  • IMAP_Session_Timeout 60 に設定します。

その他の推奨する SUT の設定には次のものがあります。

Mail_Number_Of_MailBoxes=2

Max_Users=10100

NSF_DBcache_Maxentries=10100

Server_Pool_Tasks=100

Server_Max_Concurrent_Trans=1000

MAILLOGTOEVENTSONLY=1

LOG_SESSIONS=0

LOG_MAILROUTING=10

SERVER_SHOW_PERFORMANCE=1

MAILUSERPROCESSES=0

No_Force_Activity_Logging=1

R6 Mail Routing テストのサーバー文書の設定

このタスクについて

サーバー文書の [基本] タブで、これらの設定が使用されていることを確認してください。

  • 配信タスク: メール配信、SMTP メール配信
  • SMTP listener タスク: 有効
  • 完全修飾インターネットホスト名: servername.company.com

R6 Mail Routing テストを実行する

手順

  1. NRPC Mail Initialization Workload を実行する手順が完了していることを確認します。
  2. SUT で、次の操作を行います。
    1. カレンダーコネクタタスク (Calconn) を起動します。
    2. サーバー設定文書の [ルーター/SMTP 基本] タブで [メールボックス数] フィールドの値を 2 以上に設定します。
  3. [Test Type] フィールドで、[Built-in] を選択して、リストから [R6 Mail Routing test] を選択します。
  4. [Test Parameters] タブをクリックします。複数のクライアントからテストを実行する場合、それぞれのクライアントからテストを実行するたびに [Starting Thread No] パラメータ値を増分します。
  5. [Script Variables] タブをクリックし、次の表の値を入力します。
    表 1. スクリプト変数

    変数

    アクション

    MailServer

    メールサーバーの正規名を入力します。例: CN=MailServer1/O=Acme

    nb_dbdir

    Notes データディレクトリと関連するデータベースディレクトリを入力します。推奨値は mail\ です。

    MailTemplate

    メールファイルテンプレートの名前を入力します。

    NBTestReset

    次のいずれかの値を入力し、テスト開始時の既存文書の処理方法を制御します。

    • 1 -- 既存の文書を削除する。
    • 0 -- 既存の文書を無視する。
    注: 削除される文書の数は、変数 MaxDocToDelete で設定されている値に依存します。

    MaxDocToDelete

    テストの開始時に削除する文書の数を入力します。文書の削除が完了すると、文書の初期カウント数がリセットされます。

    NumMailNotesPerUser

    メールファイルの作成時にメールファイルに埋め込むために使用される文書の数 (推奨値は 100)。

    NormalMessageSize

    メッセージ本文のサイズを入力します。推奨値は 10000 です。

    NumMessageRecipients

    各メッセージの受信者数を入力します。推奨値は 3 です。

    NthIteration

    メッセージの送信頻度を入力します。スクリプトを繰り返すたびにメッセージを送信するのではなく、スクリプトを n 回繰り返すたびに 1 回メッセージを送信します。推奨値は 6 です。

    NB_Mail_FT_Search_Enabled

    次の設定のうち 1 つを使用します。

    • 0 -- ワークロードの実行中に全文検索を無効にする。
    • 1 -- ワークロードの実行中に全文検索を有効にする。

    ScriptIterationLimit

    テストスクリプトの外側のループの実行回数を入力します。推奨値は 1 です。この数値は、[Test Parameters] タブの [Script Loop Count] フィールドの値と一致している必要があります。

  6. オプション: [Stop Conditions] タブをクリックして、停止条件を設定します。
  7. [実行] をクリックします。
  8. オプション: モニターする測定基準を選択します。
  9. オプション: [Server to receive console commands] フィールドに SUT の名前を入力します。
  10. [Start Test] をクリックします。