R5IMAP Workload

R5IMAP Workload テストは、アクティブな IMAP メールユーザーのログインを一度シミュレートし、次にメールの送受信をシミュレートします。このスクリプトには平均して 15 分の待機時間を含んでいるため、平均的なユーザーは、1 時間あたり最大で 4 回このテストを実行できます。スクリプトを繰り返すたびに、IMAP メールメッセージの取得、SMTP メッセージの送信、複数の LDAP 検索要求の実行が NumMessageRecipients スクリプト変数の値に基づいて行われます。各テストユーザーが送信した SMTP メッセージは、SUT 上の他のテストユーザーのメールデータベースに配信されます。

このタスクについて

このテストでは、次の測定結果が得られます。

  • 完了した Notes® 操作のスループット
  • 最大キャパシティのときの平均応答時間
  • サポートされる IMAP メールユーザーの最大数

結果として得られた IMAP サーバーの容量測定基準は、サポートできたユーザー最大数です。平均ユーザー応答時間が低下して許容できなくなる直前の値です。

ハードウェアについての考察

このタスクについて

SUT と一部のテストで SUT からメールを受信するシステムのハードディスク要件を以下に示します。

表 1. ハードディスク要件

ハードディスク

必要要件

最初のディスク要件

Domino® 6 以降の場合、SUT 上で 1 ユーザー (メールデータベース) あたり約 13MB。Domino R5 では約 5.5 MB。

以降のディスク要件

テスト中、1 時間あたり 1 MB ずつ増加。(この値はユーザー数には関係しません。)

1 時間あたり 100 KB ずつ増加 (NOTES.INI ファイルの NthIteration 設定の値の影響を受けます)。

データベースあたりのデータ増加率は、ユーザー数とメールを送受信する受信者数によって異なります。

R5IMAP Workload テストを実行する際のヒント

手順

  1. 次のサーバーコマンドを使用します。
    表 2. コマンド

    コマンド

    説明

    Show Task

    Database Server タスク (Notes クライアント) または IMAP タスク (IMAP ユーザー) を表示します。

    Show Stat IMAP

    メッセージカウンタをモニターします。

    Show Stat Mail

    メッセージカウンタをモニターします。

    Show Stat SMTP

    SMTP 統計をモニターします。

    Show Stat LDAP

    LDAP 統計をモニターします。

  2. Outlook などの IMAP クライアントを使用して、IMAP と SMTP のサーバータスクが正しく設定されていることを確認します。
  3. 環境のトラブルシューティングを最小限に抑えるには、\etc\hosts ファイルまたはこれに相当する SUT とドライバディレクトリのファイルに、ホスト情報などの IP 情報を記述します。
  4. さらに配信情報を表示するには、SUT コンソールから次のコマンドを実行します。
    Set Config Log_MailRouting=40

R5 IMAP Workload を実行する

手順

R5IMAP Initialization Workload を実行する手順が完了していることを確認します。

タスクの結果

R5IMAP Initialization Workload の詳細については、「R5IMAP Initialization Workload」を参照してください。

  1. SUT 上の NOTES.INI ファイルのサーバータスク設定に、IMAP も LDAP も含まれていることを確認します。
  2. SUT のサーバー文書の [基本] タブで、[SMTP Listener タスク] が有効になっていることを確認します。
  3. パフォーマンスを最適化するには、Domino ディレクトリにサーバー設定文書を作成し、次を実行します。
  4. Domino Administrator クライアントで Server.Load を開始します。
  5. [Test Type] フィールドで [Built-in] を選択し、リストから [R5 IMAP Workload] を選択します。
  6. [Build Recipient List using Name and Address Book] フィールドで、SUT 名とその Domino ディレクトリを servername/org!!dominodirectory.NSF の形式で入力します。例: Server1/Renovations!!NAMES.NSF
  7. [Test Parameters] タブをクリックし、次の処理を実行します。
  8. [Script Variables] タブをクリックし、次の表の値を入力します。
  9. [Stop Conditions] タブをクリックして、停止条件を設定します。
  10. [実行] をクリックします。
  11. モニターする測定基準を選択します。
  12. [Server to receive console commands] フィールドに SUT の名前を入力します。
  13. [Start Test] をクリックします。