送信無効メールの自動処理を有効にする

ルーターがメッセージを目的の受信者に配信または転送できない場合、あるいは送信エラーレポートを送信者に配信または転送できない場合、送信無効メールが発生します。送信無効メールの配信を自動的に再試行するようルーターを設定できます。また、指定した回数再試行しても成功しなかった場合にはその送信無効メールを mail.box から削除するようルーターを設定できます。

このタスクについて

送信無効メールの処理を有効にし、ルーターが mail.box で送信無効メッセージを検出すると、次のステップが実行されます。
  1. 配信試行が許可された回数に達すると、ルーターは送信無効メッセージを削除し、処理は終了します。管理者が許可された配信試行回数を 0 に設定すると、送信無効メッセージは配信の再試行なしで削除されます。
  2. ルーターは元のメッセージを受信者に配信しようとします。成功した場合、処理は終了します。
    注: 目的の受信者が会社の外部の外部ドメインの受信者である場合、ステップ 2 はスキップされます。
  3. ルーターは送信エラーレポートを送信者に配信しようとします。成功した場合、処理は終了します。
  4. ルーターは、指定の再試行間隔だけ待機し、ステップ 1 から再び開始します。
注: この機能は、一部の指定処理が実行されるまで送信無効メールを保持するサードパーティー拡張機能とは互換性がない場合があります。

次のステップを実行して、Domino® メールサーバーで送信無効メールの処理を設定します。

手順

  1. Dominoディレクトリを開きます。
  2. 展開設定 > サーバー > 設定.
  3. メールサーバーに関連付けられている設定文書が存在する場合、[設定の編集] をクリックします。存在しない場合、[設定の追加] をクリックして設定文書を作成します。
  4. [ルーター/SMTP] > [詳細] > [制御] を選択します。
  5. [配信できないメール] セクションの [送信無効メールの自動処理] フィールドで [有効] を選択します。
  6. [許可された送信無効メールの配信の試行] フィールドに、ルーターが送信無効メールの配信を試行する回数を入力します。この回数試行された後、送信無効メールは削除されます。(デフォルト値は 12 で、最大値は 1000 です。) この回数は、ルーターとサーバーの再始動間で保持されます。0 を入力すると、配信は再試行されず、送信無効メールは削除されます。
  7. [送信無効メールの配信を試行する間隔] フィールドに、配信の試行間の分数を入力します。デフォルト値は 360 (6 時間)、最小値は 15、最大値 1440 (24 時間) です。
  8. 会社内に複数のインターネットドメインのメールサーバーがある場合、[内部インターネットドメイン] フィールドに、配信を再試行する各インターネットドメインをコンマで区切って指定します。会社でインターネットドメインが 1 つしかない場合はブランクのままにします。例:
    renovations.com,renovations2.com

    これらのインターネットドメインのいずれかから送信エラーレポートが送られてきた場合、サーバーは元のメッセージを再送信しようとします。ここにリストされていないドメインからの送信エラーレポートは、外部ドメインからのものと見なされます。この場合、ルーターは、送信者への送信エラーレポートの再送信のみ試行し、元のメッセージの再送信は試行しません。