メール回収を設定する

送信済みメールの回収を使用すると、Notes® クライアントユーザーは、送信したメールメッセージを後から回収することができます。この機能は、Notes クライアントユーザーが誤って [送信] をクリックした後、そのメッセージの内容を完成または変更するためにメッセージを回収する場合に役立ちます。

元のメッセージ作成者がメッセージを回収すると、回収要求が元の受信者のメールサーバーに送信されます。ルーターは、回収要求を処理した後、許可されている場合は元のメッセージを削除します。メッセージは、同じドメイン内のサーバー、または元のメッセージの送信元以外のドメインのサーバーから削除されます。メッセージ送信者がステータスレポートの設定を有効にしている場合、ルーターによってメッセージの発信者にステータスレポートが送信されます。デフォルトでは、送信済みメッセージが回収されると、メッセージの発信者にレポートが送信されます。メッセージは、回収を実行しているサーバーのサーバー ID を使用して回収されます。

メールポリシー設定文書の [次の時間が経過したメールの回収を許可しない] フィールドを使用して、メッセージを回収できる送信日後の期間を定義します。

メッセージを回収するときのメッセージの状態を指定できます。たとえば、未読のメッセージのみを回収できるか、既読と未読の両方のメッセージを回収できるかを定義できます。使用する時間単位に応じて、週数、日数、時間数、分数を指定します。

メール回収設定は、メールポリシー設定文書またはサーバー設定文書を使用して制御および適用できます。ポリシーが定義されていない場合、サーバー設定文書の値を使用して、メール回収設定が指定されます。サーバー設定文書のこれらのメール回収フィールドに値が含まれていない場合は、デフォルトの設定が使用されます。

メール回収機能が有効なのは、Domino® サーバーと、SMTP サーバー経由で配信されないメールメッセージに対してだけです。

回収レポート

回収レポートフォームでは、メールサーバーによって返される回収応答の情報が収集されて、レポート形式でその情報が示されます。レポートには、次の情報が含まれています。

  • 回収要求の日時。
  • これまでに受信した応答数。
  • 送信済みフォルダ内の元のメッセージへの文書リンク。
  • 表示用に計算されるサマリーデータの表。受信した応答それぞれについて、その概要には、目的の受信者名、回収要求ステータス、サーバー名、該当する場合はエラーの原因かメッセージステータスが含まれています。

受信者のメールサーバーが、IBM Domino 8 より前のサーバーであるためメール回収機能に対応していない場合、要求者は、メールサーバーから、回収レポートではなくメールトレースレポートを受信します。