チュートリアル: サービス・プロバイダー環境でのソフトウェアの管理

9.2.2 から使用可能です。このチュートリアルでは、サービス・プロバイダーが顧客ごとにソフトウェアを管理し、監査スナップショットを生成できるようにするコンピューター・グループを作成する方法について説明します。

サービス・プロバイダーとは、そのサービス・プロバイダーが所有し保守しているマシンにインストールされたソフトウェアへのアクセスを、他の組織に対して提供する会社です。サービス・プロバイダー環境で使用される典型的なシナリオは 3 種類あります。
  • 1 つの仮想マシンにインストールされているソフトウェアが 1 人の顧客により使用される。
  • 仮想マシンにインストールされているソフトウェアの一部が、サービス・プロバイダーにより使用される。
  • 1 つの仮想マシンにインストールされているソフトウェアが、多数の顧客により使用される。
最初の 2 つのシナリオについて詳しくは、次を参照してください。サービス・プロバイダー。最後のシナリオは、BigFix Inventory ではサポートされていません。
学習目標
このチュートリアルのレッスンを完了すると、以下のタスクを実行できるようになります。
  • それぞれのお客様が、自分が使用するソフトウェアがインストールされたコンピューター上でのみ、BigFix コンソールでスキャンを実行したり、その他のアクションを実行したりできるようにする。
  • BigFix Inventory でコンピューター・グループを作成して、監査スナップショットの有効範囲を定義する。
  • コンピューター・グループごとに部品番号をインポートしてソフトウェアを管理する。
  • お客様が使用しないソフトウェアをレポートから除外する。
  • コンピューター・グループごとに監査スナップショットを生成する。
所要時間
このモジュールは、完了するのに 60 分程かかります。このチュートリアルに関連する他の概念を調べると、完了までにさらに時間がかかる可能性があります。
対象読者
顧客ごとにソフトウェアを管理し、別々のサブキャパシティー・レポートを提供する必要があるサービス・プロバイダー。
データの可視性
BigFix Inventoryのアイテムの一部は、すべてのユーザーに対して全体で表示されます。残りのアイテムは、特定のコンピューター・グループにアクセスできるユーザーのみに表示されます。顧客に対して BigFix Inventory へのアクセスを許可する場合は、どのアイテムを全体で表示し、どのアイテムをコンピューター・グループごとに表示するのかを検討してください。 詳しくは、以下を参照してください。サービス・プロバイダー
前提条件
  • モニター対象のすべてのコンピューターにスキャナーをインストールします。詳しくは、こちらを参照してください:スキャナーのインストール
  • 環境内の仮想マシンを制御する VM マネージャーを構成します。詳しくは、こちらを参照してください:VM マネージャーの管理
    ヒント: 各顧客がインフラストラクチャー内のすべての VM マネージャーに関する情報を参照できるようにする必要がある場合は、基本 VM 管理 (集中型) を使用します。各顧客が自身の使用する仮想マシンを制御している VM マネージャーに関する情報のみを参照できるようにする必要がある場合は、拡張 VM 管理 (分散型) を使用します。
このチュートリアルで使用される規則
このチュートリアルは、Bank ABC と IT Company という顧客を持つサービス・プロバイダーの例に基づいています。
このチュートリアルのレッスン
チュートリアルには次のようなレッスンが含まれます。
  1. レッスン 1 (オプション): お客様ごとの専用のサイト、コンピューター・グループ、およびオペレーターの作成
  2. レッスン 2: 顧客ごとにソフトウェアを管理するためのコンピューター・グループの作成
  3. レッスン 3: 顧客ごとのソフトウェアの管理および監査スナップショットの生成