既存の Oracle データベースへのインストール

このタスク・トピックでは、AppScan® ソース・データベースのスキーマとデータを、既存の Oracle データベースにインストールする手順について説明します。Oracle スキーマを作成するには、 AppScan ソース インストーラーを、Oracle データベースがインストールされているマシンか、Oracle フル・クライアントがインストールされているマシンで実行する必要があります (インストーラーが Oracle の sqlplus ユーティリティーおよび sqlldrユーティリティーにアクセスできる必要があります)。

このタスクについて

注: AppScan ソース サーバー・コンポーネント (AppScan ソース・データベース など) は、macOS でサポートされていません。

手順

  1. AppScan Enterprise Server に付属しているインストールの説明に従って をインストールします。サーバーについて詳しくは、AppScan Enterprise Server の概要を参照してください。
  2. HCL® AppScan ソース 製品の zip ファイルを見つけます (AppScan ソース メディア・パックにあるか、または FlexNet Operations で AppScan ソース eAssembly の一部としてダウンロードした電子イメージにあります)。
  3. イメージをローカル・ドライブに解凍します。そのディレクトリーは、以下の通りです。

    インストール・ウィザードの起動に関する詳細は、インストール・ウィザードの開始 に記載されています。

  4. 「コンポーネントの選択」インストール・パネルでは、「サーバー・コンポーネントの選択」 を選択してから、AppScan ソース・データベース が選択されていることを確認します。「次へ」をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。
  5. 「サーバー接続」パネルで、以下のいずれかのオプションを選択します。
    • AppScan Server インスタンスに接続する: このオプションを選択すると、リモートの AppScan Enterprise Server をテストして、AppScan ソース に接続できることを確認できます。サーバー接続をテストするには、以下のフィールドに入力します。
      • AppScan Enterprise Server: 既存の URL 形式でリモートの AppScan Enterprise Server インスタンスのホスト名を指定します。
      • 製品管理者:AppScan Enterprise Server 管理者ユーザー ID を指定します。
      • パスワード:AppScan Enterprise Server の管理者ユーザー ID のパスワードを指定します。

      サーバー設定を入力したら、「接続のテスト」をクリックして、AppScan ソース との接続にそのサーバーを使用できることを確認します。

    • サーバーを指定せずに続行する: サーバーを指定せずに先へ進むには、このオプションを選択します。
    重要:
    • 接続先の Enterprise Server で NIST 800-131a 準拠が有効になっている場合は、サーバーへの接続をテストできません。この場合は、サーバーを指定せずに先へ進みます。AppScan ソース および Enterprise Server のインストール完了後に、AppScan Enterprise Server への AppScan ソース・データベースの登録 の説明に従ってください。その際に必ず「TLSv1.2 を強制」オプションを適用してください。
    • AppScan Enterprise Server が Common Access Card (CAC) 認証を使用して設定されている場合、「サーバーを指定せずに続行する」を選択し、すべてのサーバー接続の設定とテストに appscanserverdbmgr_cac ユーティリティーを使用します。

    「次へ」をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

  6. 「インストール・ターゲットの指定」ページで、インストール・ディレクトリーを指定します。オペレーティング・システムごとのデフォルトのディレクトリーは、次のとおりです。
    • 64 ビット・バージョンの Microsoft Windows:
      <SYSTEMDRIVE>:\Program Files (x86)\ibm\appscansource
    • Linux: root ユーザーの場合は、インストール・ウィザードによってソフトウェアが /opt/ibm/appscansource にインストールされます。root ユーザーではない場合は、デフォルトでは <home_directory>/AppScan_Source にインストールされる AppScan Source for Development Eclipse プラグインをインストールできます。
    重要:
    • インストール・ディレクトリー名には、英文字のみを使用できます。名前に英文字以外の文字が使用されているフォルダーは許可されません。
    • Windows にインストールする場合、AppScan ソース コンポーネントをインストールするには管理者特権が付与されている必要があります。
    • Linux にインストールする場合、AppScan ソース サーバー・コンポーネントをインストールするには、root 特権が必要です。

    「次へ」 をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

  7. 「サーバー・コンポーネントの選択」ページで HCL AppScan ソース・データベース・コンポーネントをインストール対象として選択した場合は、「データベース選択」パネルが表示されます。このページで、「既存の Oracle <version> サーバーへのデータベースのインストール」ラジオ・ボタンを選択し、「次へ」をクリックして次のインストール・パネルに進みます。
  8. 「サーバー・コンポーネントの選択」ページで HCL AppScan ソース・データベース コンポーネントをインストール対象として選択し、「データベース選択」ページで「既存の Oracle <version> Server へのデータベースのインストール」を選択した場合は、「Oracle Database サーバー」パネルが表示されます。このページでは、以下のことを指定します。
    • Oracle ホーム: Oracle のインストール先を指定します。
    • Oracle TNS ロケーション: これは、tnsnames.ora ファイルがある場所です。これは、デフォルトで <oracle_home>\network\admin です (ここで、<oracle_home> は Oracle がインストールされている場所です。
    • Oracle サービス名/SID: 接続文字列または TNS 別名 (例えば、//<hostname>:<port>/<OracleServiceName>) を指定します。TNS 別名を指定するには、AppScan Enterprise Server を構成する必要があります。詳細については、Oracle TNS 別名の構成を参照してください。
    • システム・ユーザー名: インストールの実行に使用する Oracle ユーザーを指定します。このユーザー名には、他のユーザーを作成するための権限が必要です。デフォルト値は system です。
    • システム・パスワード:「システム・ユーザー名」のユーザーのパスワードを指定します。
    • 接続のテスト: 指定されているデータベース設定と資格情報が正しいことを確認するには、このボタンをクリックします。
    • AppScan ユーザー名: 作成する AppScan ソース・データベース ユーザーを指定します。デフォルト値は ounce です。
    • AppScan パスワード:「AppScan ユーザー名」のユーザーのパスワードを指定します。デフォルト値は ounce です。
    • 「データを直接ロードする」チェック・ボックス: 選択すると、Oracle の直接ロードを使用して最初の AppScan ソース データがロードされます。このチェック・ボックスは、デフォルトで選択されます。
    • Sysdba ユーザー:「データを直接ロードする」チェック・ボックスが選択されている場合は、sysdba 特権を持つユーザーを指定します。デフォルト値は sysdba です。
    • Sysdba パスワード:「Sysdba ユーザー」のパスワードを指定します。
    • SqlPlus のパス: ディスク上での sqlplus 実行可能ファイルへのパスを指定します。これは、インストール中に sql スクリプトを実行する際に使用されます。デフォルト値は sqlplus です。sqlplus 実行可能ファイルがシステム・パス上にある場合は、絶対パスにする必要はありません。
    • Sqlldr のパス: ディスク上での sqlldr 実行可能ファイルへのパスを指定します。これは、インストール中にデータをロードする際に使用されます。デフォルト値は sqlldr です。sqlldr 実行可能ファイルがシステム・パス上にある場合は、絶対パスにする必要はありません。
    重要: これらの設定を使用してインストールを完了すると、新しいスキーマおよび AppScan ソース・データベース・ユーザーが、ご使用の Oracle データベースに自動的にインストールされます。AppScan ソース・データベース・ユーザーを手動で作成する必要はありません。
    注:
    • インストールの一環として、既存の Oracle データベースに AppScan ソース・データベーススキーマとデータをインストールした場合は、その後に、<data_dir>\logs\core_exceptions.log (<data_dir>AppScan ソース プログラム・データの場所です。詳細は インストールとユーザー・データ・ファイルの場所) を見て、インストール・エラーが発生していないことを確認してください。
    • AppScan Enterprise Server を Oracle データベースに接続している場合は、データベースの作成時に文字セットを UTF-8 (AL32UTF8 を含む) に設定する必要があります (通常、UTF-8 はデフォルトの文字セットではありません)。
    • AppScan ソース のインストールには Oracle Instant Client (OCI) ライブラリーが必要ですが、これらはインストールされません。詳細については、Oracle Client (OCI) ライブラリーのインストールを参照してください。
    • 「Oracle 接続文字列」として「TNS 別名」を指定すると、core_exceptions.log ファイルに次のエラーが記録されることがあります。Unable to process the database transaction. Error: ORA-12154 (メッセージには、Oracle データベースのエラー・テキストが付随する場合があります)。これを解決するには、以下のいずれかの作業を行います。
      • Oracle tnsnames.ora ファイルを <install_dir>\bin (<install_dir>AppScan ソース インストールの場所です) にコピーします。
      • <data_dir>\config\ounce.ozsettings (<data_dir>AppScan ソース プログラム・データの場所です。詳細は インストールとユーザー・データ・ファイルの場所) を開きます。このファイルで、tns_admin 設定を見つけて、Oracle の tnsnames.ora ファイルが含まれたディレクトリーを指すように値を変更します。変更内容をファイルに保存します。

    「次へ」をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

  9. 言語パックの選択パネルで、インストールする言語パックを選択します。言語パックをインストールすると、AppScan ソース のユーザー・インターフェースは、オペレーティング・システムがそのロケールで動作している場合、その言語で表示されます。

    デフォルトでは、「英語」が選択されています (これは選択解除できません)。インストール・ウィザードで英語以外の言語が表示されている場合 (つまり、インストール・ウィザードの「ようこそ」パネルで英語以外の言語が選択されている場合)、このパネルでもその言語が選択されます (ただし、選択解除できます)。

    インストールする言語パックを選択したら、「次へ」をクリックして次のインストール・パネルに進みます。

    注: 特定の言語パックをインストールしていない場合、インストール後にその言語を追加することはできません。
  10. ご使用条件の条項を確認して同意し、「次へ」をクリックして続行します。
  11. 先に進む前に、インストール・オプションの概要を確認します。選択内容を変更する場合は、「前へ」をクリックして、前のページに戻ります。インストールの選択内容がそのままでよければ、「インストール」をクリックします。インストーラーによって、ハード・ディスクにファイルがコピーされます。

    Linux サーバー・インストール場合のみ、ファイルをコピーした後、デーモン・ユーザーを指定する必要があります。デフォルト・ユーザー ounce を作成する場合は「ユーザー 'ounce' を作成」を選択し、既存のユーザーで実行する場合は「既存のユーザーで実行」を選択します。(インストールによって、ユーザーが存在することが検証されます。選択されたユーザーには有効なシェルが必要となることに注意してください。)

    インストール中に「キャンセル」をクリックすると、そのタイミングにかかわらず、すべてのコンポーネントがアンインストールされます。

  12. HCL AppScan Enterprise Server の構成」パネルで、solidDB® データベースが AppScan Enterprise Server に接続できるようにするための設定を指定します。デフォルトでは、このインストール・パネルには、データベースとサーバーが同じマシンにインストールされていることを前提としたエントリーがデフォルト設定であらかじめ入力されます。AppScan Enterprise ServerAppScan ソース・データベース を構成するには、「AppScan Enterprise Server を今すぐ構成」チェック・ボックスを選択して、以下の設定を行います。
    • AppScan Enterprise Server: ご使用の AppScan Enterprise Server インスタンスの URL を指定します。
    • ユーザー ID:AppScan Enterprise Server 管理者ユーザー ID を指定します。サーバーが Windows 認証用に構成されている場合は、サーバーにアカウントを追加したときに使用した Windows のユーザー ID を入力してください (ユーザー ID にはフォーマット <host name>\<user id> を使用する必要があります)。
    • パスワード:AppScan Enterprise Server のユーザー ID 用パスワードを指定します。
    • データベース・ホスト名:AppScan ソース・データベース をインストールしたマシンのホスト名を指定します。
      注: このフィールドの入力内容は必ず、インストーラーを実行しているマシンの完全修飾ホスト名にしてください。この値は、 インストール時にこのフィールドに事前に入力されます。 事前に入力された値が誤っている場合に限って変更してください。

    「次へ」をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

    注: Oracle データベースを使用する予定の場合は、「AppScan Enterprise Server を今すぐ構成」が選択されていないことを確認し、「次へ」をクリックします。このインストール・パネルは、Oracle データベースの Enterprise Server への登録に使用されません。代わりに、AppScan ソース に組み込まれているユーティリティーを使用してインストール後にデータベース接続を構成できます。これについての情報は AppScan Enterprise Server への AppScan ソース・データベースの登録 を参照してください。このユーティリティーを使用すると、インストール・パネルを使用する代わりに solidDB 接続を構成することもできます。
  13. 「インストール完了」パネルでは、HCL AppScan ソース License Manager の起動」を選択することにより、インストール・ウィザードの終了後にただちに製品のアクティベーションを開始できます。「完了」をクリックして標準インストールを完了し、インストール・ウィザードを終了します。
  14. License Manager ユーティリティーで、以下のようにします。
    1. ライセンス・ファイルを適用するには、「インポート」をクリックしてからダウンロード済みの AppScan ソース ライセンスを参照します。
    2. フローティング・ライセンスを適用するには、「ライセンス・サーバーの構成」をクリックし、「追加」をクリックします。フローティング・ライセンスを格納しているホスト・マシンに関する情報を入力します。
    追加のアクティベーション手順については、ソフトウェアのアクティブ化を参照してください。