AppScan ソース のアップグレード

手順

  1. インストールの説明に従って AppScan® Enterprise Server をアップグレードします。サーバーについて詳しくは、AppScan Enterprise Server の概要を参照してください。
  2. HCL® AppScan ソース 製品の zip ファイルを見つけます (AppScan ソース メディア・パックにあるか、または FlexNet Operations で AppScan ソース eAssembly の一部としてダウンロードした電子イメージにあります)。
  3. イメージをローカル・ドライブに解凍します。そのディレクトリーは、以下の通りです。

    インストール・ウィザードの起動に関する詳細は、インストール・ウィザードの開始 に記載されています。

  4. インストール・パネルに表示される各国語を選択できる画面が表示されます。言語を選択し、「OK」をクリックして続行してください。
  5. インストール・ウィザードを起動すると、「ようこそ - インストール済み環境のアップグレード・ウィザード」パネルが開き、現在開いているアプリケーションをすべて終了することを勧めるメッセージが表示されます。「次へ」をクリックして続行します。
  6. 既存のインストール済み環境に AppScan ソース・データベースが存在する場合、「サーバー接続」パネルが表示され、次にデータベースのアップグレードと保守のパネルが表示されます。
  7. 「サーバー接続」パネルで、以下のいずれかのオプションを選択します。
    • AppScan Server インスタンスに接続する: このオプションを選択すると、リモートの AppScan Enterprise Server をテストして、AppScan ソース に接続できることを確認できます。サーバー接続をテストするには、以下のフィールドに入力します。
      • AppScan Enterprise Server: 既存の URL 形式でリモートの AppScan Enterprise Server インスタンスのホスト名を指定します。
      • 製品管理者:AppScan Enterprise Server 管理者ユーザー ID を指定します。
      • パスワード:AppScan Enterprise Server の管理者ユーザー ID のパスワードを指定します。

      サーバー設定を入力したら、「接続のテスト」をクリックして、AppScan ソース との接続にそのサーバーを使用できることを確認します。

    • サーバーを指定せずに続行する: サーバーを指定せずに先へ進むには、このオプションを選択します。
    重要:
    • 接続先の Enterprise Server で NIST 800-131a 準拠が有効になっている場合は、サーバーへの接続をテストできません。この場合は、サーバーを指定せずに先へ進みます。AppScan ソース および Enterprise Server のインストール完了後に、AppScan Enterprise Server への AppScan ソース・データベースの登録 の説明に従ってください。その際に必ず「TLSv1.2 を強制」オプションを適用してください。
    • AppScan Enterprise Server が Common Access Card (CAC) 認証を使用して設定されている場合、「サーバーを指定せずに続行する」を選択し、すべてのサーバー接続の設定とテストに appscanserverdbmgr_cac ユーティリティーを使用します。

    「次へ」をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

  8. 次のインストール・パネルで、インストール中に データベース が更新されること、およびその更新に約 30 分かかる可能性があることが示されます。データベース のアップグレード中には、インストールを取り消したりコンピューターの電源を遮断したりしないでください。[次へ] をクリックします。
  9. データベース の保守を容易にするために、solidDB® AppScan ソース データベース・ユーザー・アカウントの資格情報を入力し、データベース のアップグレードを続行する準備が整ったら「次へ」をクリックします。
  10. 言語パックの選択パネルで、インストールする言語パックを選択します。言語パックをインストールすると、AppScan ソース のユーザー・インターフェースは、オペレーティング・システムがそのロケールで動作している場合、その言語で表示されます。

    デフォルトでは、「英語」が選択されています (これは選択解除できません)。インストール・ウィザードで英語以外の言語が表示されている場合 (つまり、インストール・ウィザードの「ようこそ」パネルで英語以外の言語が選択されている場合)、このパネルでもその言語が選択されます (ただし、選択解除できます)。

    インストールする言語パックを選択したら、「次へ」をクリックして次のインストール・パネルに進みます。

    注: 特定の言語パックをインストールしていない場合、インストール後にその言語を追加することはできません。
  11. ご使用条件の条項を確認して同意し、「次へ」をクリックして続行します。
  12. 先に進む前に、インストール・オプションの概要を確認します。選択内容を変更する場合は、「前へ」をクリックして、前のページに戻ります。インストールの選択内容がそのままでよければ、「インストール」をクリックします。インストーラーによって、ハード・ディスクにファイルがコピーされます。

    Linux サーバー・インストール場合のみ、ファイルをコピーした後、デーモン・ユーザーを指定する必要があります。デフォルト・ユーザー ounce を作成する場合は「ユーザー 'ounce' を作成」を選択し、既存のユーザーで実行する場合は「既存のユーザーで実行」を選択します。(インストールによって、ユーザーが存在することが検証されます。選択されたユーザーには有効なシェルが必要となることに注意してください。)

    インストール中に「キャンセル」をクリックすると、そのタイミングにかかわらず、すべてのコンポーネントがアンインストールされます。

  13. HCL AppScan Enterprise Server の構成」パネルで、solidDB データベースが AppScan Enterprise Server に接続できるようにするための設定を指定します。デフォルトでは、このインストール・パネルには、データベースとサーバーが同じマシンにインストールされていることを前提としたエントリーがデフォルト設定であらかじめ入力されます。AppScan Enterprise ServerAppScan ソース・データベース を構成するには、「AppScan Enterprise Server を今すぐ構成」チェック・ボックスを選択して、以下の設定を行います。
    • AppScan Enterprise Server: ご使用の AppScan Enterprise Server インスタンスの URL を指定します。
    • ユーザー ID:AppScan Enterprise Server 管理者ユーザー ID を指定します。サーバーが Windows 認証用に構成されている場合は、サーバーにアカウントを追加したときに使用した Windows のユーザー ID を入力してください (ユーザー ID にはフォーマット <host name>\<user id> を使用する必要があります)。
    • パスワード:AppScan Enterprise Server のユーザー ID 用パスワードを指定します。
    • データベース・ホスト名:AppScan ソース・データベース をインストールしたマシンのホスト名を指定します。
      注: このフィールドの入力内容は必ず、インストーラーを実行しているマシンの完全修飾ホスト名にしてください。この値は、 インストール時にこのフィールドに事前に入力されます。 事前に入力された値が誤っている場合に限って変更してください。

    「次へ」をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

    注: Oracle データベースを使用する予定の場合は、「AppScan Enterprise Server を今すぐ構成」が選択されていないことを確認し、「次へ」をクリックします。このインストール・パネルは、Oracle データベースの Enterprise Server への登録に使用されません。代わりに、AppScan ソース に組み込まれているユーティリティーを使用してインストール後にデータベース接続を構成できます。これについての情報は AppScan Enterprise Server への AppScan ソース・データベースの登録 を参照してください。このユーティリティーを使用すると、インストール・パネルを使用する代わりに solidDB 接続を構成することもできます。
  14. 「インストール完了」パネルでは、HCL AppScan ソース License Manager の起動」を選択することにより、インストール・ウィザードの終了後にただちに製品のアクティベーションを開始できます。「完了」をクリックして標準インストールを完了し、インストール・ウィザードを終了します。
  15. License Manager ユーティリティーで、以下のようにします。
    1. ライセンス・ファイルを適用するには、「インポート」をクリックしてからダウンロード済みの AppScan ソース ライセンスを参照します。
    2. フローティング・ライセンスを適用するには、「ライセンス・サーバーの構成」をクリックし、「追加」をクリックします。フローティング・ライセンスを格納しているホスト・マシンに関する情報を入力します。
    追加のアクティベーション手順については、ソフトウェアのアクティブ化を参照してください。

タスクの結果

AppScan ソース バージョン 8.7 では、アプリケーション・データはインストール・ディレクトリー以外の場所に保管されます。AppScan ソース バージョン 8.6.x 以前からアップグレードする場合、既存のアプリケーション・データは デフォルトの AppScan ソース データ・ディレクトリー に移動されます。さらに、既存の (バージョン 8.7 より前の) アプリケーション・データのバックアップは、<data_dir>/upgrade_backup (<data_dir>AppScan ソース プログラム・データの場所です。詳細は インストールとユーザー・データ・ファイルの場所) に保管されます。