単一のマシンへの必要なすべてのコンポーネントのインストール

このシナリオでは、すべてのコンポーネントを単一のマシンにインストールします。コンポーネント接続の構成時には、localhost 設定が適用されます。

このタスクについて

このシナリオは、次の 4 つのセクションに分かれています。
重要:
  • AppScan ソース で必要なコンポーネントをインストールする前に、そのコンポーネントがご使用のオペレーティング・システムをサポートしていることを確認するため、コンポーネントのシステム要件を参照してください。
  • 注: バージョン 9.0.3.11 以降の AppScan ソース では、macOS と iOS の Xcode プロジェクト・スキャンを使用できません。

HCL 共通ライセンス・サーバー のインストール

HCL ライセンス・サーバー は、AppScan Enterprise Server ライセンスをホスティングするために使用されます。これは、AppScan ソース フローティング・ライセンスのホスティングにも使用できますが、これについては、以下の説明では取り上げません。

このタスクについて

サポート対象バージョンの HCL ライセンス・サーバー が既にインストールされている場合には、HCL ライセンス・サーバー のインストールに関する説明の部分をスキップして、「License Key Administrator」の起動およびライセンスのインポートに関する説明の部分に進むことができます。サポートされている HCL ライセンス・サーバー のバージョンについては、 AppScan Enterprise Server システム要件 および AppScan ソース システム要件 に説明されています。

手順

  1. HCL License Key Server イメージ (AppScan ソース 製品 DVD にあるか、または FlexNet OperationsAppScan ソース eAssembly の一部としてダウンロードされています) を見つけます。
  2. イメージをローカル・ドライブに抽出し、生成されたディレクトリー内の RLKSSERVER_SETUP\disk1\launchpad.exe を実行します。
  3. HCL ライセンス・サーバー インストーラーで、「インストールまたは更新」HCL 共通ライセンス・キー・サーバーをクリックします。
  4. HCLインストール・マネージャー がまだシステムにインストールされていない場合には、インストール用に起動されます。
    1. 「パッケージのインストール」ウィザードの最初のページで、「HCLインストール・マネージャー」チェック・ボックスとその下のすべての項目のチェック・ボックスが選択されていることを確認します。[次へ] をクリックします。
    2. 「ライセンス」ページで、ご使用条件を読みます。ご使用条件の条項に同意するときは、「使用条件の条項に同意します」をクリックし、「次へ」をクリックします。
    3. 「位置」ページでインストール・ディレクトリーを指定して「次へ」をクリックします。
    4. インストールされる内容の概要が「概要」ページに表示されます。選択内容を変更する場合は、「戻る」をクリックして、前のページに戻ります。インストールの選択内容がそのままでよければ、「インストール」をクリックします。
    5. インストールが完了したら、「Installation Manager の再起動」をクリックします。これによって インストール・マネージャー が起動し、インストールできるようになります。
  5. 「パッケージのインストール」ウィザードの最初のページで、「HCL 共通ライセンス・キー・サーバー」チェック・ボックスとその下のすべての項目のチェック・ボックスが選択されていることを確認します。[次へ] をクリックします。
  6. 「前提条件」ページで、すべてのアプリケーションを閉じてアンチウィルス・ソフトウェアを無効にするように指示されます。これらの予防タスクを完了してから「次へ」をクリックします。
  7. 「ライセンス」ページで、ご使用条件を読みます。ご使用条件の条項に同意するときは、「使用条件の条項に同意します」をクリックし、「次へ」をクリックします。
  8. 「位置」ページでインストール・ディレクトリーを指定して「次へ」をクリックします。
  9. 必要に合わせて「パッケージ・グループ」ページへの入力を行います (例えば、インストール・マネージャー を使用するのが初めてであり、既存のパッケージ・グループがない場合には、デフォルト設定のままにしてください)。[次へ] をクリックします。
  10. 「翻訳」選択ページで、インストールする各国語を選択します。[次へ] をクリックします。
  11. 「フィーチャー」ページで、すべてのフィーチャーが選択されていることを確認して、「次へ」をクリックします。
  12. インストールされる内容の概要が「概要」ページに表示されます。選択内容を変更する場合は、「戻る」をクリックして、前のページに戻ります。インストールの選択内容がそのままでよければ、「インストール」をクリックします。
  13. インストールが完了したら、「終了」をクリックして HCLインストール・マネージャー を閉じます。
  14. Windows™ の「スタート」メニューから HCL License Key Administratorを起動します (「すべてのプログラム」メニューから「IBM Rational」 > 「License Key Administrator」を起動します)。
  15. HCL License Key Administrator が開始されると、「License Key Administrator」ウィザードによって操作を促されます (このウィザードが自動的に開かない場合には、メイン・メニューから「ライセンス・キー」 > 「ライセンス・キー・ウィザード」を選択します)。ウィザードで、「Rational ライセンス ファイルをインポート」を選択して「次へ」をクリックします。
  16. 「ライセンス・ファイルのインポート」パネルで「参照」をクリックして、AppScan Enterprise Server ライセンス・ファイルにナビゲートします。参照ダイアログ・ボックスでそのファイルを開き、「インポート」をクリックします。
  17. インポートする 1 つまたは複数のライセンスを確認すると、「ライセンス・サーバーの再起動」ダイアログ・ボックスが開きます。「はい」をクリックして、ライセンス・サーバーを再始動します。ライセンス・サーバー・サービスの始動が失敗した場合は、Windows サービス管理ツールを開きます。ツールで、「FLEXlm License Manager」を見つけて開始します。

HCL AppScan Enterprise Server のインストール

Enterprise Server のインストール方法については、HCL「ソフトウェア製品資料」の対話式インストール・ガイドを参照してください。

このタスクについて

AppScan Enterprise 計画およびインストール・ガイド」には、HCL AppScan Enterprise Server のインストール・イメージに付属しています。対話式インストール・ガイドは、次の場所で参照できます: http://help.hcltechsw.com/appscan/Enterprise/10.0.0/helpindex_ase.html (例えば、バージョン 9.0.3 の対話式インストール・ガイドは、http://help.hcltechsw.com/appscan/Enterprise/10.0.0/topics/roadmap_ase_install.html にあります)。

次のタスク

Enterprise Server をインストールする前に AppScan ソース がインストールされていた場合には、Enterprise Serverデータベースを登録する必要があります。これを行うためのユーティリティーが AppScan ソース に含まれています。これについての情報は AppScan Enterprise Server への AppScan ソース・データベースの登録 を参照してください。

Enterprise Server をアンインストールする必要がある場合は、インストールし直す前にインストール・ディレクトリーを削除する必要があります。

AppScan ソース のインストール

手順

  1. HCL AppScan ソース 製品の zip ファイルを見つけます (AppScan ソース メディア・パックにあるか、または FlexNet Operations で AppScan ソース eAssembly の一部としてダウンロードした電子イメージにあります)。
  2. イメージをローカル・ドライブに解凍します。そのディレクトリーは、以下の通りです。

    インストール・ウィザードの起動に関する詳細は、インストール・ウィザードの開始 に記載されています。

  3. インストール・パネルに表示される各国語を選択できる画面が表示されます。言語を選択し、「OK」をクリックして続行してください。
  4. インストール・ウィザードを起動すると、「ようこそ - インストール・ウィザード」パネルが開き、現在開いているアプリケーションをすべて終了することを勧めるメッセージが表示されます。「次へ」をクリックして、インストール手順を開始します。
  5. 「コンポーネントの選択」インストール・パネルで、インストールするコンポーネントを選択します。AppScan ソース コンポーネントは、サーバー・コンポーネントとクライアント・コンポーネントに分割されています。
    1. AppScan ソース サーバー・コンポーネントをインストールするには、「サーバー・コンポーネントの選択」を選択し、インストールするコンポーネントを選択します。
      • AppScan ソース・データベース
      • AppScan Source for Automation
    2. AppScan ソース クライアント・コンポーネントをインストールするには、「クライアント・コンポーネントの選択」を選択し、インストールするコンポーネントを選択します。
      • AppScan Source for Analysis
      • AppScan Source コマンド行インターフェース
      • AppScan Source for Development for Eclipse、RAD、MobileFirst (デフォルトでは未選択)
      • Windows のみ: 管理者は、使用する識別名を指定できます。AppScan Source for Development Visual Studio プラグイン (デフォルトで選択されていません)(Visual Studio プラグイン・オプションは、インストーラーが Microsoft Visual Studio をシステムで検出した場合にのみ使用できます)

      デフォルトでは、「クライアント・コンポーネントの選択」を選択する場合、AppScan Source for Development プラグイン・コンポーネントが選択解除されて、それ以外のすべてのコンポーネントが選択されています。

    インストールしたいコンポーネントを選択したら、「次へ」をクリックして次のインストール・パネルに進みます。
  6. 「サーバー接続」パネルで、以下のいずれかのオプションを選択します。
    • AppScan Server インスタンスに接続する: このオプションを選択すると、リモートの AppScan Enterprise Server をテストして、AppScan ソース に接続できることを確認できます。サーバー接続をテストするには、以下のフィールドに入力します。
      • AppScan Enterprise Server: 既存の URL 形式でリモートの AppScan Enterprise Server インスタンスのホスト名を指定します。
      • 製品管理者:AppScan Enterprise Server 管理者ユーザー ID を指定します。
      • パスワード:AppScan Enterprise Server の管理者ユーザー ID のパスワードを指定します。

      サーバー設定を入力したら、「接続のテスト」をクリックして、AppScan ソース との接続にそのサーバーを使用できることを確認します。

    • サーバーを指定せずに続行する: サーバーを指定せずに先へ進むには、このオプションを選択します。
    重要:
    • 接続先の Enterprise Server で NIST 800-131a 準拠が有効になっている場合は、サーバーへの接続をテストできません。この場合は、サーバーを指定せずに先へ進みます。AppScan ソース および Enterprise Server のインストール完了後に、AppScan Enterprise Server への AppScan ソース・データベースの登録 の説明に従ってください。その際に必ず「TLSv1.2 を強制」オプションを適用してください。
    • AppScan Enterprise Server が Common Access Card (CAC) 認証を使用して設定されている場合、「サーバーを指定せずに続行する」を選択し、すべてのサーバー接続の設定とテストに appscanserverdbmgr_cac ユーティリティーを使用します。

    「次へ」をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

  7. 「インストール・ターゲットの指定」ページで、インストール・ディレクトリーを指定します。オペレーティング・システムごとのデフォルトのディレクトリーは、次のとおりです。
    • 64 ビット・バージョンの Microsoft Windows:
      <SYSTEMDRIVE>:\Program Files (x86)\ibm\appscansource
    • Linux: root ユーザーの場合は、インストール・ウィザードによってソフトウェアが /opt/ibm/appscansource にインストールされます。root ユーザーではない場合は、デフォルトでは <home_directory>/AppScan_Source にインストールされる AppScan Source for Development Eclipse プラグインをインストールできます。
    重要:
    • インストール・ディレクトリー名には、英文字のみを使用できます。名前に英文字以外の文字が使用されているフォルダーは許可されません。
    • Windows にインストールする場合、AppScan ソース コンポーネントをインストールするには管理者特権が付与されている必要があります。
    • Linux にインストールする場合、AppScan ソース サーバー・コンポーネントをインストールするには、root 特権が必要です。

    「次へ」 をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

  8. 「サーバー・コンポーネントの選択」ページで HCL AppScan ソース・データベース・コンポーネントをインストール対象として選択した場合は、「データベース選択」パネルが表示されます。このページで、以下のいずれかを選択します。
    • インストール solidDB®
    • 既存の Oracle <version> Server にデータベースをインストール

    solidDB のインストール、または既存の Oracle データベースへのインストールについて詳しくは、データベースのインストールおよび AppScan Enterprise Server への接続の構成 を参照してください。

    「次へ」をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

  9. 「データベース選択」パネルで solidDB データベースのインストールを選択した場合は、「solidDB 管理ユーザーの構成」パネルのプロンプトが出されます。このパネルで、solidDB データベース管理者アカウントを構成します。デフォルトのデータベース管理者のユーザー名とパスワードはどちらも dba です。このユーザー名は変更できませんが、パスワードは変更できます。
    注: 製品のインストールを完了した後にユーザー・パスワードを変更する方法については、インストール後の solidDB ユーザー・パスワードの変更を参照してください。

    「次へ」をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

  10. solidDB AppScan ソース ユーザーの構成」パネルでは、solidDB AppScan ソース データベースのユーザー・アカウントを構成できます。デフォルト・ユーザー名 ounce とデフォルト・パスワード ounce はそのままでも構いません。AppScan ソース・データベースに対して読み取り/書き込みを行うコンポーネントはすべてこのアカウントを使用します。
    注:
    • ユーザー名とパスワードを変更した場合は、HCL サポート担当員が AppScan ソース・データベース にアクセスする必要がある場合に備えて、新しい構成を記録しておいてください。
    • 製品のインストールを完了した後にユーザー・パスワードを変更する方法については、インストール後の solidDB ユーザー・パスワードの変更を参照してください。

    「次へ」をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

  11. 言語パックの選択パネルで、インストールする言語パックを選択します。言語パックをインストールすると、AppScan ソース のユーザー・インターフェースは、オペレーティング・システムがそのロケールで動作している場合、その言語で表示されます。

    デフォルトでは、「英語」が選択されています (これは選択解除できません)。インストール・ウィザードで英語以外の言語が表示されている場合 (つまり、インストール・ウィザードの「ようこそ」パネルで英語以外の言語が選択されている場合)、このパネルでもその言語が選択されます (ただし、選択解除できます)。

    インストールする言語パックを選択したら、「次へ」をクリックして次のインストール・パネルに進みます。

    注: 特定の言語パックをインストールしていない場合、インストール後にその言語を追加することはできません。
  12. ご使用条件の条項を確認して同意し、「次へ」をクリックして続行します。
  13. 先に進む前に、インストール・オプションの概要を確認します。選択内容を変更する場合は、「前へ」をクリックして、前のページに戻ります。インストールの選択内容がそのままでよければ、「インストール」をクリックします。インストーラーによって、ハード・ディスクにファイルがコピーされます。

    Linux サーバー・インストール場合のみ、ファイルをコピーした後、デーモン・ユーザーを指定する必要があります。デフォルト・ユーザー ounce を作成する場合は「ユーザー 'ounce' を作成」を選択し、既存のユーザーで実行する場合は「既存のユーザーで実行」を選択します。(インストールによって、ユーザーが存在することが検証されます。選択されたユーザーには有効なシェルが必要となることに注意してください。)

    インストール中に「キャンセル」をクリックすると、そのタイミングにかかわらず、すべてのコンポーネントがアンインストールされます。

  14. HCL AppScan Enterprise Server の構成」パネルで、solidDB データベースが AppScan Enterprise Server に接続できるようにするための設定を指定します。デフォルトでは、このインストール・パネルには、データベースとサーバーが同じマシンにインストールされていることを前提としたエントリーがデフォルト設定であらかじめ入力されます。サーバーが Windows 認証用に構成されている場合は、「今すぐ AppScan Enterprise Server を設定」 チェック・ボックスをオンにして、サーバーにアカウントを追加したときに使用した Windows の資格情報を入力してください (ユーザー ID にはフォーマット <host name>\<user id> を使用する必要があります)。

    「次へ」をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

    注:
    • 「データベース・ホスト名」フィールドの入力内容は必ず、インストーラーを実行しているマシンの完全修飾ホスト名にしてください。この値は、 インストール時にこのフィールドに事前に入力されます。 事前に入力された値が誤っている場合に限って変更してください。
    • Oracle データベースを使用する予定の場合は、「AppScan Enterprise Server を今すぐ構成」が選択されていないことを確認し、「次へ」をクリックします。このインストール・パネルは、Oracle データベースの Enterprise Server への登録に使用されません。代わりに、AppScan ソース に組み込まれているユーティリティーを使用してインストール後にデータベース接続を構成できます。これについての情報は AppScan Enterprise Server への AppScan ソース・データベースの登録 を参照してください。このユーティリティーを使用すると、インストール・パネルを使用する代わりに solidDB 接続を構成することもできます。
  15. 「インストール完了」パネルでは、HCL AppScan ソース License Manager の起動」を選択することにより、インストール・ウィザードの終了後にただちに製品のアクティベーションを開始できます。「完了」をクリックして標準インストールを完了し、インストール・ウィザードを終了します。
  16. License Manager ユーティリティーで、以下のようにします。
    1. ライセンス・ファイルを適用するには、「インポート」をクリックしてからダウンロード済みの AppScan ソース ライセンスを参照します。
    2. フローティング・ライセンスを適用するには、「ライセンス・サーバーの構成」をクリックし、「追加」をクリックします。フローティング・ライセンスを格納しているホスト・マシンに関する情報を入力します。
    追加のアクティベーション手順については、ソフトウェアのアクティブ化を参照してください。

AppScan ソース へのログイン

このタスクについて

ログイン時に要求されるフィールドの説明については、下記のセクションを参照してください。詳しくは、AppScan ソース 製品から AppScan Enterprise Server へのログインを参照してください。

手順

  • ユーザー ID: ユーザー ID を指定します。
  • パスワード: ユーザー ID のパスワードを指定します。
  • AppScan Enterprise Server: 既存の URL 形式で AppScan Enterprise Server インスタンスのホスト名を指定します。このインストールのシナリオでは、https://localhost:9443/ase/ または localhost を指定します。