新しいユーザー・データ・ソースを Campaign に追加する方法

Campaign のフローチャートでは、データ・ソースとして独自のデータベースやフラット・ファイルを使用できます。例えば、顧客の名前と住所を DB2® に、顧客の購入履歴を SQL Server に保管している企業があるかもしれません。その他にも、分散ビッグデータ・システムやフラット・ファイルを持っている企業もあります。

このタスクについて

通常は、Campaign のインストールの担当者が Campaign で使用する既存のデータ・ソースを準備します。時間が経過するにつれて、他のデータ・ソースを利用できるようになることもあります。このトピックでは、追加のユーザー・データ・ソースを IBM® Campaign で使用するための方法を説明します。このトピックでは、システム・テーブルのことは取り上げません。

新しいユーザー・データ・ソースを IBM Campaign で使用するための以下の作業を実行します。その作業が完了したら、Campaign のユーザーは、構成済みのすべてのデータ・ソースのデータにアクセスするフローチャートを作成できます。Apache Hadoop Hive や Amazon Redshift などのビッグデータも対象になります。

重要: このトピックでは一般情報を取り上げます。個々のデータ・ソースの準備方法を説明するわけではありません。それぞれのデータベース・タイプ (ビッグデータを含む) の詳細な手順については、「IBM Campaign インストール・ガイド」を参照してください。

A. IBM Campaign にユーザー・データを提供するデータベースごとに ODBC 接続またはネイティブ接続を作成します。

Campaign リスナー・サーバーでは、顧客ユーザー・テーブルが入っているデータベースまたはスキーマごとに ODBC 接続またはネイティブ接続が必要です。

詳しくは、「IBM Campaign インストール・ガイド」を参照してください。

サポートされるユーザー・データベース・ソースについての詳細は、「IBM Marketing Software推奨されるソフトウェア環境および最小システム要件」を参照してください。

B. 用意されている XML テンプレートを IBM Campaign にインポートします。

IBM Campaign には、IBM Campaign で作成する各データ・ソースの基礎として使用する XML テンプレートが用意されています。

インストール時に、IBM Campaign のシステム・テーブルで使用する XML テンプレート (SQL、DB2、Oracle のいずれか) を少なくとも 1 つインポートしているはずです。使用するユーザー・データベースがこれと同じタイプであれば、その XML テンプレートを再びインポートする必要はありません。一方、必要なテンプレートが IBM Campaign に存在しなければ、インポートする必要があります。その操作は、使用するテンプレートのタイプごとに 1 回だけ実行すれば十分です。例えば、IBM Campaign に情報を提供する Teradata データベースがいくつかある場合でも、Teradata XML テンプレートをインポートするのは 1 回だけです。後の手順で、そのテンプレートに基づいて 2 つのデータ・ソースを作成することになります。

IBM Campaign にテンプレートをインポートするには、configTool ユーティリティーを使用します。

  • configTool is in <Marketing_Platform_Home>/tools/bin. 詳細については、IBM Knowledge Center の中を検索するか、「IBM Marketing Platform 管理者ガイド」を参照してください。
  • XML テンプレートは <Campaign_Home>/conf にあります。それぞれのテンプレート・ファイルには、用途がすぐに分かるような名前が付いています (OracleTemplate.xml、SQLServerTemplate.xml、NetezzaTemplate.xml など)。
OracleTemplate.xml をデフォルトの Campaign パーティション partition1 にインポートする例を以下に示します。
注: configTool の拡張子は、Windows の場合が .bat、Unix の場合が .sh です。

./configTool -i -p "Affinium|Campaign|partitions|partition1|dataSources" –f <Campaign_Home>/conf/OracleTemplate.xml

C. インポートした XML テンプレートに基づいて IBM Campaign でデータ・ソースを作成して構成します。

この作業では、XML テンプレートに基づいて新しいデータ・ソースを作成してから、テンプレートに値を入力してその新しいデータ・ソースを構成します。

IBM Campaign に情報を提供するデータ・ソースごとに、この作業を 1 回ずつ実行します。例えば、2 つの Teradata データベース (連絡先情報が入っているデータベースと購入履歴が入っているデータベース) がある場合は、Teradata XML テンプレートに基づいて 2 つの別個のデータ・ソースを作成します。

  1. IBM Campaign で、「設定」 > 「構成」を選択します。
  2. Campaign | partitions | partition[n] | dataSources に移動します。
  3. 対象のテンプレートを選択します。
  4. 「新規」フィールドに、このデータ・ソースの用途をすぐに思い出せるようなカテゴリー名を入力します (TD_CustomersDB2_Customers など)。
  5. フィールド値を調整して、新しいユーザー・データ・ソースの構成プロパティーを設定します。

    テンプレートのほとんどのプロパティーには適切なデフォルト値が用意されています。ただし、デフォルト値のないプロパティーもあります。ASMUserForDBCredentials、DSN、SystemTableSchema、OwnerForTableDisplay などです。それぞれのデータベース・インスタンスに合わせて値を指定する必要があります。また、それぞれの特定のデータベースに合わせて他のプロパティーを調整する必要が生じる場合もあります。詳しくは、Campaign | partitions | partition[n] | dataSourcesを参照してください。

  6. 変更を保存します。
  7. Campaign リスナーを再始動して、変更内容を有効にします。
注: 後でプロパティーを調整しなければならなくなった場合は、「設定」 > 「構成」を選択してください。IBM Campaign に追加した各データ・ソースが Campaign | partitions | partition [n] | dataSources に <data-source-name> として表示されます。

D. IBM Campaign で新しいデータ・ソースのテーブル・マッピングを実行します。

Campaign のフローチャートからデータにアクセスするには、ユーザー・テーブルをマップする必要があります。

前提条件:

ユーザー・テーブルをマップするには、以下の手順を実行します。

  1. 「設定」 > 「Campaign 設定」 > 「テーブル・マッピングの管理」と選択します。(あるいは、編集のためにフローチャートを開き、「管理」 > 「テーブル」を選択します。)
  2. 「テーブル・マッピング」ダイアログで、「ユーザー・テーブル表示」をクリックします。
  3. 「新規テーブル」をクリックします。「新規テーブル定義」ダイアログが開きます。
  4. 「次へ」をクリックします。
  5. 「選択したデータベースの既存テーブルにマップ」を選択します。
  6. 以前に作成したデータ・ソースを選択して、「次へ」をクリックします。
  7. データベースにログインするためのプロンプトが出されます。
  8. プロンプトに従ってテーブルをマップします。完全な説明については、ユーザー・テーブルのマッピングおよびマップ解除を参照してください。

テーブル・マッピングをカタログ (.cat) に保管すれば、すべてのフローチャートでそのテーブル・マッピングを使用できるようになります。カタログを使用すれば、フローチャートで何度も同じテーブルをマッピングする手間が省けます。ユーザーは、編集のためにフローチャートを開き、「オプション」メニューから「保管テーブル・カタログ」を選択して、保管カタログをロードすることができます。そのカタログに含まれているユーザー・テーブルをフローチャートの入力として (例えば、選択プロセスの入力として) 使用できます。