ディレクトリーのカスタマイズを計画する

企業固有のニーズに応じて、HCL Domino® ディレクトリーにフォームやビューを追加することができます。LDAP サービスを使用している場合は、[Domino® LDAP Schema] データベース (schema.nsf) を使用して、ディレクトリーに追加する新しいオブジェクトクラスや属性を定義することもできます。

ディレクトリーのカスタマイズを計画する場合に発生する課題をいくつか次に示します。

  • 新しい種類のエントリをディレクトリーで定義する場合は、スキーマデータベースを使用するか、Domino® ディレクトリーにフォームを作成するか? LDAP サービスを使用しない場合は、フォームを作成する必要があります。LDAP サービスを使用している場合は、スキーマデータベースを使用すると、Domino® ディレクトリフォームを作成した場合には使用できない LDAP 固有の特性を持つオブジェクトクラスや属性を定義できます。ただし、スキーマデータベースのみで定義されたエントリにアクセスできるのは、LDAP クライアントのみです。Notes® クライアントと Web クライアントはアクセスできません。
  • LDAP サービスを使用している場合、Domino® LDAP スキーマで既に定義されていて、企業のニーズに適合する属性やオブジェクトクラスはないか? スキーマ (LDAP サービス用に定義されているディレクトリー・エントリの種類) には、新しく追加しなくても使用できる可能性のあるオブジェクトクラスや属性が、デフォルトで数多く定義されています。
  • 企業で LDAP サービスを使用しない場合は、LDAP オブジェクトクラスを表現できるようにフォームを作成するか? LDAP オブジェクトクラスを表現できるフォームを作成しておけば、将来、LDAP サービスを使用するときに、設計要件が整っていることになります。