Domino® ディレクトリーの新規エントリを計画する

HCL Domino® ディレクトリーにエントリを追加するために使用できるツールは、HCL Notes® ユーザー登録プログラム、Notes® ユーザー登録プログラムに統合されている移行ツール、Domino® ディレクトリー同期ツール、サードパーティ製 LDAP アプリケーションです。エントリは、手動でも追加できます。たとえば、グループエントリは手動で追加するのが普通です。エントリを追加するためのカスタム Notes® アプリケーションを開発することもできます。

このタスクについて

一般には、エントリの識別名は、[FullName] フィールドにリストされる最初の値で決まります。Domino® グループとサーバーのエントリは例外です。[ListName] フィールドは Domino® グループの識別名を指定し、[ServerName] フィールドは Domino® サーバーの識別名を指定します。[FullName][ListName][ServerName] の各フィールドに複数の値を追加する場合は、識別名が最初の値になるようにします。

Notes® ユーザー登録プログラム

このタスクについて

Notes® ユーザー登録プログラムは、Domino® Administrator から使用できます。このプログラムは、Domino® ディレクトリーにユーザーエントリを追加する手段として、以前から使用されています。この登録プログラムでは、ユーザーは、認証者から指定された階層名 (複数の識別要素を含む名前) で登録されます。この登録プログラムでは、ユーザーを Notes® ID、X.509 証明書、またはパスワードで登録できます。また、ユーザーが使用するメールに Notes® メールまたはインターネットメールプロトコルを登録できるほか、メールを使用しないようにすることもできます。

Notes® ユーザーを登録する前に、ユーザーの命名スキームを決定し、そのスキームを反映する認証者を作成する必要があります。また、登録ポリシー設定文書のポリシー機能を使用して、登録処理を簡略化する必要があります。この簡略化では、登録設定の多くが自動的に入力されます。

ディレクトリー同期ツール

ユーザーやグループのアカウントを Active Directory に新規作成する場合は、Domino® に用意されているツールを使用して、そのユーザーやグループを Domino® ディレクトリーに同時に登録できます。

移行ツール

Notes® ユーザー登録プログラムに用意されている移行ツールを使用すると、サードパーティ製メールシステムのユーザーやサードパーティ製 LDAP ディレクトリーのユーザーを Notes® ユーザーに変換できます。ユーザーを LDAP ディレクトリーから移行すると、移行ツールによって、LDAP ディレクトリーのエントリは、Notes® ユーザー登録プログラムで指定された認証者に基づく新しい名前のエントリに変換されます。

サードパーティ製 LDAP アプリケーション

このタスクについて

LDAP サービスを使用する場合は、LDAP アプリケーションを使用して、Domino® ディレクトリーにエントリを追加できます。ただし、このような機能の LDAP アプリケーションは Domino® では用意されていないため、新たに開発するか、入手する必要があります。LDAP アプリケーションを使用して Domino® ディレクトリーにエントリを追加する場合に考慮すべき課題をいくつか次に示します。

  • LDAP 書き込みアクセスを許可するようにディレクトリーを設定する必要があります。
  • ディレクトリーの内容がスキーマに準拠し、その一貫性が保たれるように、LDAP サービスのスキーマチェックを有効にすることをお勧めします。
  • エントリの識別名は 256 文字以下にする必要があります。