新規またはサードパーティの Eclipse フィーチャー用に Notes® インストールマニフェストをカスタマイズする

Notes® のインストールに追加するカスタムまたはサードパーティの Eclipse フィーチャーを作成または取得した場合は、Notes® インストールマニフェスト (install.xml) 内の他のフィーチャー (installfeature) と同じ規則に従って、マニフェスト内にフィーチャー (installfeature) を作成する必要があります。

また、新規またはサードパーティのフィーチャーをインストールキットに正しく追加する必要もあります。
注意: すべてのフィーチャーは、Notes® のインストールまたはアップグレードの一部としてインストールするには、正しく署名する必要があります。
署名については、関連トピックを参照してください。

Notes® インストールマニフェスト DTD (Document Type Definition) は、Eclipse や Expeditor の標準のインストールマニフェスト DTD やプロビジョニングマニフェスト DTD とは異なります。たとえば、Notes® インストールマニフェストには、独自の属性が少なくとも 4 つ(required、default、show、description) あります。

プロビジョニングについては、関連トピックを参照してください。

installfeature 要素

「installfeature」の名前が Notes® のインストール機能選択パネルに表示されるかどうかを決定する属性は、「default」、「required」、「show」です。

「installfeature」の各要素の必須属性を以下に説明します。

  • default -- 「installfeature」の名前を、インストール対象として選択された状態で表示するかどうかを指定します。true に設定すると、「installfeature」の名前はインストール機能選択パネルで選択された状態で表示されます。false に設定すると、「installfeature」の名前はインストール機能選択パネルで選択されていない状態で表示されます。
    注: 「default」属性は、インストーラーの再実行時には無視されます。また、以前にインストールしたオファリングに「installfeature」が存在しなかった場合を除き、アップグレード時にも無視されます。このため、以前にインストールしたオファリングでの「installfeature」の状態 (インストール済みかどうか) が表示されるようになっています。
  • id -- インストールされるフィーチャーの一意の ID を指定します。現時点では、ID フィールドが一意であるかどうかに関する有効性チェックは行われません。
  • name -- Notes® のインストール機能選択パネルに表示される「installfeature」の名前を指定します。
  • required -- 「installfeature」を必ずインストールするかどうかを指定します。true に設定すると、フィーチャーはインストールされます。false に設定し、さらに show を true に設定すると、Notes® のインストール機能選択パネルにフィーチャーの名前が表示され、ユーザーがオプションを選択できます。
  • show -- 「installfeature」名を Notes® のインストール機能選択パネルに表示するかどうかを指定します。true に設定すると、「installfeature」名が表示されます。false に設定すると、「installfeature」名は表示されません。
  • version -- インストールバージョン「installfeature」の数値の接尾辞を指定します。

feature 要素

「feature」の各要素の必須属性を以下に説明します。

  • download size -- フィーチャーのインストールに必要な一時ディスク容量を指定します。
  • id -- 特定のフィーチャーを識別し、このフィーチャーの features.xml 内で使用される ID 命名規則に一致する一意の ID を指定します。
  • match -- version 属性値に対するフィーチャーのアクションの依存関係を指定します。また、この要素は一致ルールを指定する場合に使用されます。
    注: version の値は、「major.minor.service.qualifier」の 4 つの部分から構成されています。
  • オプションは次のとおりです。
    • GreaterOrEqual -- version のすべての部分が指定した値以上である必要があります。依存バージョンは、少なくとも指定されたバージョンであること、または service、minor、または major のレベルがより高い必要があります。
    • compatible -- major が一致しており、それ以外は指定された値以上である必要があります。依存プラグインのバージョンは、少なくとも指定されたバージョンであること、または service か minor のレベルがより高い必要があります。major のレベルは同一である必要があります。
    • equivalent -- major と minor が一致し、service.qualifier など、それ以外は指定された値以上である必要があります。依存バージョンは、少なくとも指定されたバージョンであるか、 service のレベルがより高い必要があります。major と minor のバージョンレベルは同一である必要があります。
    • perfect -- version のすべての部分が指定した値に一致している必要があります。依存バージョンは、指定されたバージョンに正確に一致する必要があります。

      たとえば、次の属性では、更新サイトと site.xml ファイル内のバージョン値が 3.0.0 である場合にのみインストールが許可されます。

      version="version="3.0.0" match="perfect"

  • size -- インストールされるフィーチャーに必要なディスク容量を指定します。
  • url -- インストール中と初期プロビジョニング中に「installfeature」を取得する場所を指定します。
  • version -- インストールとプロビジョニングの対象となるフィーチャーのバージョンを指定します。

    この値は、3 つまたは 4 つの部分から構成され、インストールされるフィーチャーに関連しています。この値は、フィーチャーをインストールするかどうかの決定に使用されますが、「match」の値と依存関係があります。この値は、インストール後、インストールされたフィーチャーを更新するかどうかの決定に使用される場合も、「match」の値との依存関係があります。

    version 属性には、「major.minor.service release.qualifier」という主要値があります。次の例では、バージョン 3.0.0 と修飾子「20100309-1700」を使用して、名前付きビルドまたは他の修飾子の値を表しています。
    version="3.0.0.20100300-1700"

カスタムフィーチャーまたはサードパーティフィーチャーのサンプルフィーチャー

以下に、カスタムフィーチャーの例を示します。
<installfeature default="false" id="ISVExample1" name="YourToolA" required="false" show="true" version "3.0.0.20100309-1700">
                                      <requirements>
			<feature
download-size="72457"id="com.abx.yourtoolabxz.tools.feature" match="perfect" size="227855" url="${installer.root}/updateSite.zip"version="3.0.0.20100309-1700"/>