変換ユーティリティのオプション

変換ユーティリティには、IMAP メールデータベースに使用できる Convert タスクのオプションがいくつかあります。メール以外のデータベースの変換には、convert -d オプションを使用できます。

表 1. 変換ユーティリティのオプション

オプション

使用

-e

メールファイルでの IMAP の使用を可能にします。

-h

クライアントがメッセージヘッダーをより効率的にダウンロードできるように、Convert タスクはメールファイルの [すべての文書] ビューに表示される順序ですべてのメッセージを参照して、特殊な IMAP 属性 ($Content_Type、IMAP_BodyStruct、IMAP_RFC822Size) がないメッセージにこれらの属性を追加します。

Convert タスクでは単一スレッドが使用されるうえ、このオプションでは Convert タスクがメールファイル内の各メッセージを処理する必要があるため、このオプションを選択すると、特にメッセージを Notes® のリッチテキスト形式から MIME 形式に変換する必要もあるメールファイルの場合にリソースが大量に消費されて、長い時間がかかる可能性があります。

-e スイッチを指定してこのオプションを使用することはできません。

-m

IMAP に必要なフォルダ参照の有効と無効を切り替えます。

-o

ヘッダーの取得をより効率的にするための IMAP 項目をメッセージから削除します。このオプションは -h オプションとともに使用できますが、-e オプションとともには使用できません。

-e-

メールファイルへの IMAP アクセスを無効にします (コマンドのマイナスサインに注意してください)。

変換ユーティリティによる未読マークの処理方法

Notes と Domino® の以前のリリースでは、メールファイルの未読マークのセットは、IMAP クライアントのものと Notes クライアントのものとが別々に管理され、IMAP 対応のメールファイルは、メッセージが既読であることを示す特別なテンプレートビューに依存していました。ネイティブの IMAP が導入されたことにより、IMAP 対応のメールファイルには、このメールファイルを開く IMAP クライアントと Notes クライアントに対して同一の未読マークのセットが表示されるようになりました。