アウトバンド SMTP ポートの設定を変更する

アウトバウンド SMTP ポート設定は、HCLDomino® が他の SMTP サーバーに接続する場合の接続方法に関係します。デフォルトのポート番号と TCP/IP ポートと SSL ポートのステータスを変更し、このサーバーが SMTP メールを送信するサーバーの設定に一致させます。

このタスクについて

アウトバウンドポート設定は、すべてのアウトバウンド SMTP セッションに適用されます。アウトバウンドポート番号を標準以外の値に変更すると、サーバーは、標準ポートで SMTP 要求を待機するサーバーとの SMTP 接続を確立できません。同様に、SSL を使用してのみ SMTP を送信するようにサーバーを設定し、アウトバウンド SMTP TCP/IP ポートを無効にすると、サーバーは TCP/IP ポートのみを使用して SMTP 接続を受け付けるリモートサーバーとの SMTP 接続を確立できません。

手順

  1. Domino Administrator で [Configuration] タブをクリックし、SMTP サービスを提供しているサーバーのサーバー文書を開きます。
  2. [ポート] > [インターネットポート] > [メール] タブをクリックします。
  3. [メール (SMTP アウトバウンド)] 列で以下のフィールドに入力し、[保存して閉じる] をクリックします。
    表 1. SMTP アウトバウンドのオプション

    フィールド

    Enter

    TCP/IP ポート番号

    SMTP セッションを開始するときに Domino が接続を試行するリモートサーバーの TCP/IP ポートの番号。TCP/IP を使用した SMTP 接続のデフォルトで業界標準のポートは 25 です。標準以外のポートは、この Domino サーバーが TCP/IP を使用するすべてのアウトバウンド SMTP 接続を、標準以外のポートを使用するサーバーに対して確立する場合に限り指定します。

    TCP/IP ポートステータス

    新しく作成したグループのオプションとして、

    • [有効] - Domino SMTP ルーターは、リモートサーバーの指定された TCP/IP ポートに接続して SMTP セッションを開始します。[SSL ポートステータス] も [有効] に設定した場合、ルーターは最初に SSL ポートを使用しようとし、SSL ポートに接続できない場合のみ TCP/IP ポートを使用します。
    • [無効] - (デフォルト) Domino SMTP ルーターは、リモートサーバーの TCP/IP ポートを使用して SMTP セッションを開始できません。
    • [セッションで決定した SSL] - Domino SMTP ルーターは、リモートサーバーの指定された TCP/IP ポートに接続して SMTP セッションを開始します。EHLO グリーティングの間にリモートサーバーが STARTTLS を通知した場合、Domino は STARTTLS コマンドを発行してセッションの残りの部分を SSL を使用して暗号化することを要求します。リモートサーバーが STARTTLS をサポートしていない場合、暗号化されていない TCP/IP セッションが実行されます。

    SSL ポート番号

    SMTP セッションを開始するときに Domino が接続を試行するリモートサーバーの SSL ポートの番号。SSL を使用した SMTP 接続のデフォルトで業界標準のポートは 465 です。標準以外のポートは、この Domino サーバーが SSL を使用するすべてのアウトバウンド SMTP 接続を、標準以外のポートを使用するサーバーに対して確立する場合にのみ指定します。

    SSL ポートステータス

    新しく作成したグループのオプションとして、

    • [有効] - Domino SMTP ルーターは、リモートサーバーの指定された SSL ポートに接続し、SMTP セッションを開始します。ルーターが SSL ポートに接続できず、TCP/IP ポートが Domino サーバーとリモートサーバーの両方で使用可能になっている場合、Domino は指定された TCP/IP ポートを使用して再度接続を試行します。
    • [無効] - (デフォルト) Domino SMTP ルーターは、リモートサーバーの SSL ポートを使用して SMTP セッションを開始できません。