BigFix プラットフォーム

すべての BigFix アプリケーションは、BigFix プラットフォーム上で実行されます。

BigFix のプラットフォームは、全体的な IT インフラストラクチャーの中核部分として機能する、多層構造のテクノロジー・プラットフォームです。このプラットフォームは、IT インフラストラクチャーの管理作業を管理対象デバイスそのものであるエージェントに配布する、コンテンツ駆動型の動的なメッセージングおよび管理システムです。

このプラットフォームでは、専用ネットワークまたはパブリック・ネットワークを介して、最大で 250,000 までの物理コンピューターと仮想コンピューター (サーバー・デスクトップ、ローミング・ラップトップ、携帯電話、POS 装置、現金自動預け払い機、セルフサービス・キオスクなど) を管理することができます。

このプラットフォームでサポートされるのは、Microsoft Windows、UNIX、Linux、および Mac OS です。サポートされるバージョンについては、「サーバーの要件」を参照してください。

BigFix プラットフォームは、以下の機能および利点を備えています。
単一のインテリジェント・エージェント
10 M バイト未満の RAM で作動し、管理する必要のあるすべてのコンピューターにインストールする必要があります。このエージェントは、ネットワークに接続されているかどうかにかかわらず、規定されたポリシーと対比して、エンドポイントの状態を絶えず査定します。ターゲットがポリシーまたはチェックリストに準拠していないことをエージェントが検出すると、すぐにサーバーに通知し、構成済みの修復タスクを実行した後、直ちにタスクの状況および結果をサーバーに通知します。ほとんどの場合、エージェントは、ユーザーからの直接介入を一切必要としないサイレント・モードで動作します。ただし、ユーザー応答を要求する必要がある場合、このプログラムでは画面にプロンプトを表示することもできます。BigFix エージェントがインストールされたコンピューターも、クライアントと呼ばれます。
単一のコンソール
エンドポイント保護、システム・ライフサイクル管理、セキュリティー構成および脆弱性の管理など、どのような特定のソリューションを使用する場合でも、そのソリューションは単一のコンソールから管理されます。必要な権限を持つオペレーターであれば、コンソールを使用して、ネットワークのその他の部分に影響を与えることなく、フィックスを必要とするコンピューターのみにそれを迅速かつ容易に配布することができます。コンソール要件について詳しくは、「コンソールの要件」を参照してください。
単一のサーバー
個々のクライアントとの間の情報の流れを調整し、その結果をデータベースに保存します。ポリシー・ベースのコンテンツを管理し、環境内のすべての装置に対してオペレーターがリアルタイム可視性を維持し、制御できるようにします。このコンテンツは Fixlet というメッセージで配信され、クラウド・ベースの「コンテンツ・デリバリー」サービスを使用して継続的に更新されます。ほとんどの分析、処理、および実施作業はサーバーでなくエージェントによって行われるため、単一のサーバーで最大 250.000 までのエンドポイントをサポートできます。複数のサーバーを採用すれば、高可用性を実現できます。
1 つ以上のリレー (オプション)
分散デバイスおよびポリシー・コンテンツの管理を容易にします。リレーとは、リレー・サービスを使用して拡張されたクライアントのことです。ホスト・コンピューターを保護するためのすべてのクライアント・アクションを実行し、さらに子クライアントおよび子リレー対して、コンテンツおよびソフトウェアのダウンロードを配信します。リレーを使用すると、各ネットワーク・コンピューターがサーバーに直接接続する必要がなくなるので、負荷を大幅に軽減することができます。数百のクライアントがダウンロードのために 1 台のリレーを指定することができるので、同様にサーバーに対する要求は 1 つのみになります。リレーは他のリレーにも同様に接続できるため、効率はさらに高まります。エージェントをリレーにプロモートするために要する時間は数分であり、専用のハードウェアやネットワーク構成を変更する必要はありません。
2 次サーバー (オプション)
災害復旧用にサーバー情報を複製する、災害用サーバー・アーキテクチャー (DSA) サーバー。ある BigFix サーバーで障害が発生しても、他の BigFix サーバーが、元のサーバーの全機能を備えた BigFix サーバーとして自動的に引き継ぎます。
Web レポート
Web レポート・プログラムを使用すると、以下のことが可能になります。
  • データのチャートやグラフを生成し、ハードコピーが得られます。
  • ネットワーク内のすべての Fixlet アクティビティーの監査証跡の維持が容易になります。
  • データをエクスポートして、スプレッドシートまたはデータベースでさらに操作することができます。
  • 組織にインストールされている予備の BigFix サーバーからの情報を集約します。
このインターフェースは Web ブラウザーで実行され、一連のユーザーはこれを使用してコンピューターの状態を表示することができますが、これらのユーザーにこれらのコンピューターを変更する権限が付与されることはありません。