リモート・サーバーでのデータベースの再配置

データベースを再配置し、再配置後にアップグレードする方法。

一般ガイドライン

BigFix サーバーがインストールされているのと同じマシン上にあるローカル BigFix データベースを別のリモート・サーバーに移動する場合や、ローカル・データベースをリモート DB2 サーバーから別のリモート DB2 サーバーに再配置する必要がある場合は、以下のガイドラインを考慮してください。

現在の DB2 サーバーから BigFix データベースをバックアップして、新しい DB2 サーバーで復元する必要があるため、同じ DB2 レベルを使用してバックアップ/復元することを強くお勧めします。

必要に応じて、BigFix データベースを復元した後にのみ、DB2 アップグレードを実行します。

別のサーバーへの BigFix データベースの再配置は現在、同じインスタンス名 (デフォルトは db2inst1) を使用している場合にのみサポートされます。

DB2 のインストール要件および構成について詳しくは、以下のリンクを参照してください。

データベースの要件

DB2 のインストールと構成

BigFix データベースのマイグレーション

BigFix データベースをマイグレーションするには、以下の手順を実行します。
  1. 開始および宛先の DB2 が同じレベルにあり、新しい DB2 システムが同じインスタンス (デフォルト: db2inst1) を使用していることを確認します。
  2. すべての BigFix サービスを停止します。
  3. DB2 データベースのバックアップ・コマンドを実行します。
    BACKUP DB BFENT COMPRESS
    BACKUP DB BESREPOR COMPRESS
    
  4. 新しい DB2 システムで BigFix データベースを復元します。
    RESTORE DB BFENT 
    RESTORE DB BESREPOR 
    
  5. BigFix サーバーに新しいデータベースをカタログします。BigFix サーバーから、以下の DB2 コマンドを実行します。
    UNCATALOG DATABASE BFENT
    UNCATALOG DATABASE BESREPOR
    UNCATALOG NODE TEM_REM
    CATALOG TCPIP NODE TEM_REM REMOTE {host} SERVER {port}  
    CATALOG DATABASE BFENT AS BFENT AT NODE TEM_REM 
    CATALOG DATABASE BESREPOR AS BESREPOR AT NODE TEM_REM
    
    各表記の意味は次のとおりです。

    {host} は DB2 リモート・サーバー・ホスト名で、{port} は使用されている DB2 リモート・サーバー・ポートです。

  6. /var/opt/BESServer/besserver.config で (必要に応じて) BigFix サーバー・データベース設定を更新します。
    [Software\BigFix\EnterpriseClient\Settings\Client\_BESServer_Database_DatabaseAddress]
    value = <new_hostname>
    
    [Software\BigFix\EnterpriseClient\Settings\Client\_BESServer_Database_Port]
    value = "<new_port_number>"
    
  7. Web レポートがインストールされている場合は、/var/opt/BESWebReportsServer/beswebreports.config で (必要に応じて) 以下の設定を更新します。
    [Software\BigFix\Enterprise Server\FillAggregateDB]
    DatabaseAddress = <new_hostname>
    Port = <new_port_number>
    
  8. データベース・パスワードの変更」で説明されているように、BigFix サーバーで DB2 パスワードを更新します (新しい DB2 サーバー上の db2inst1 ユーザーのパスワードが古い DB2 サーバー上のものと異なっている場合)。
  9. BigFix サーバー・サービスを開始します (WebUI を除く)。
    /etc/init.d/besserver start
    /etc/init.d/besfilldb start
    /etc/init.d/besgatherdb start
    /etc/init.d/beswebreports start
    /etc/init.d/bespluginportal start (if installed)
    /etc/init.d/besclient start
    
  10. コンポーネントが開始され、新しい構成済みデータベースとの接続が機能していることを確認します。
  11. WebUI がインストールされている場合は、BES コンソールから BES サポート Fixlet ID 2687 を実行して、「BigFix サーバー・データベース・ホスト」を新しいデータベース構成仕様で更新します (これで WebUI サービスも開始されます)。
  12. REPLICATION_SERVERS テーブルの DNS フィールドを新しい DB2 サーバー・ホスト名で更新します。

再配置後のデータベースのアップグレード

DB2 アップグレードを実行する必要がある場合は、ローカルからリモートへの再配置を行った後に、以下の手順を実行できます。
  1. BigFix サーバー・マシンからローカル DB2 サーバーを削除します。
    1. すべての BigFix サービスを停止します。
    2. BigFix サーバーから、以下の DB2 コマンドを実行します。
      UNCATALOG DATABASE BFENT
      UNCATALOG DATABASE BESREPOR
      UNCATALOG NODE TEM_REM
      
    3. DB2 サーバーのアンインストールを続行します。詳しくは、以下の IBM 資料を参照してください。DB2 データベース製品のアンインストール
    4. DB2 のユーザーおよびグループを削除します。
  2. サーバーをアップグレードする場合と同じバージョンの IBM Data Server をインストールします。
  3. 新しい DB2 サーバーで、IBM の資料に従って、DB2 サーバーをターゲット・バージョンにアップグレードします。
    注: 新しい DB2 バージョンのインストール時に新規インスタンスを作成しないでください。
  4. DB2 サーバーをアップグレードした後に、リモート・ノードを定義し、BigFix サーバーでリモート・データベースをカタログします。
    CATALOG TCPIP NODE TEM_REM REMOTE {host} SERVER {port}
    CATALOG DATABASE BFENT AS BFENT AT NODE TEM_REM
    CATALOG DATABASE BESREPOR AS BESREPOR AT NODE TEM_REM
    
  5. BigFix サーバーからデータベース接続をテストします。
  6. すべての BigFix サービスを開始します。