BigFix Inventory V10 へのアップグレード

BigFix Inventory は現在、単一のメンテナンス・ストリームで提供されています。環境全体へのアップグレードには、BigFix Inventory サーバー、VM Manager tool、スキャナー、データベースのアップグレードが含まれます。最良の結果を得るために、サーバーを定期的に更新し、新しい機能と問題の修正を適用することをお勧めします。アップグレードが完了したら、進行中のアクションをすべて再始動して Fixlet を有効にする必要があります。

始める前に

BigFix Inventory インストール・ディレクトリー内のファイルやディレクトリーがどれも外部プログラムで開いていないことを確認します。例えば、テキスト・エディターでログ・ファイルが開かれていないことを確認します。また、サーバーのアップグレード中に PDF レポートが生成されていないことも確認してください。これらを行わない場合、エラー・コード 41 でアップグレードが失敗する可能性があります。

スペース要件については、次を参照してください。Windows でのサーバーのハードウェア要件 または Linux でのサーバーのハードウェア要件
重要: (特に、大規模な環境で) 最良の結果を得るために、アップグレードする前にテスト環境で Fixlet を実行し、コンポーネントの互換性を確認することをお勧めします。そのためには、実動データベースをバックアップしてテスト・サーバーでリストアし、アップグレードを実行します。アップグレードが成功した場合は、実動サーバーをアップグレードします。

このタスクについて

注: 異なるオペレーティング・システム間でのアップグレードはできません。
バージョン 9.2.14 以降は、最新バージョンに直接アップグレードできます。
最新バージョンにアップグレードするには、次の手順を実行します。
  1. サーバーのバックアップを作成します。『サーバーのバックアップ』を参照してください。
  2. Fixlet サイトをアップグレードします。Fixlet サイトの更新 を参照してください。
  3. 「最新バージョンの BigFix Inventory 10.x  へのアップグレード」Fixlet を使用して、BigFix Inventory をアップグレードします。BigFix Inventory の最新バージョンにアップグレードします。

  4. データベース・スキーマを移行します。サーバー・データベース・スキーマの更新を参照してください。
  5. BigFix Inventory サーバー、データベース、VM Manager tool、スキャナー、アクションなど、すべての BigFix Inventory コンポーネントをアップグレードします。『対話モードでのサーバーのアップグレード』、『サイレント・モードでのサーバーのアップグレード』、『サーバー・データベース・スキーマの更新』、『スキャナー、ツール、アクションのアップグレード』を参照してください。
  6. スキーマの移行が失敗した場合は、サーバーを復元します。『アップグレード失敗後のサーバーのリストア』を参照してください。
    結果: BigFix Inventory サーバーが最新バージョンにアップグレードされます。
    注: サーバーのアップグレード後にデータ・インポートを実行します。
9.2.14 より前のバージョンは、最新バージョンに直接アップグレードできません。最新バージョンにアップグレードするには、Fixlet を使用して暫定バージョン 10.0.2 にアップグレードし、データベース・スキーマを移行してから、最新バージョンにアップグレードします。
バージョン 10.0.2 にアップグレードするには、以下の手順を実行します。
  1. サーバーのバックアップを作成します。『サーバーのバックアップ』を参照してください。
  2. Fixlet サイトをアップグレードします。Fixlet サイトの更新 を参照してください。
  3. 「最新バージョンの BigFix Inventory 10.x  へのアップグレード」Fixlet を使用して、BigFix Inventory をアップグレードします。9.2.14 より古いバージョンの場合は、BigFix Inventory の暫定バージョン 10.0.2 にアップグレードします。

  4. データベース・スキーマを移行します。サーバー・データベース・スキーマの更新を参照してください。
  5. スキーマの移行が失敗した場合は、サーバーを復元します。『アップグレード失敗後のサーバーのリストア』を参照してください。
    結果: BigFix Inventory サーバーが暫定バージョン 10.0.2 にアップグレードされます。サーバーを最新バージョンにアップグレードするには、最新バージョンへのアップグレード方法のセクションの手順を実行します。
    注: サーバーのアップグレード後にデータ・インポートを実行します。

アップグレードに関する考慮事項

新機能や改善点は、既存の機能に影響を与える可能性があります。追加の手順を実行する必要がある場合や、一部の処理については所要時間が一時的に長くなる場合があります。

このタスクについて

特定のバージョンからアップグレードする場合のアップグレードの考慮事項を参照してください。
1. アップグレードに関する考慮事項
アップグレード前のバージョン 考慮事項
10.0.2 より前

アップグレード後の最初のデータ・インポートは、既存の記録用に IBM 以外のソフトウェアのインストール・パスがデータに含まれているため、時間がかかります。このインポートは 1 度きりの操作であり、次のインポートは通常の時間で完了します。

スキャンされたファイルに関する情報は、さらに詳細を表示するために再インポートされます。データは「スキャンされたファイル・データ」レポートの「ファイル・バージョン」列に表示されます。

9.2.11 より前 データは、パフォーマンスの問題を回避するために、連続した多数のインポート中に再インポートされます。連続した各インポートには、10,000 台のコンピューターのデータが含まれています。データが再インポートされるインポートの数は、resync_imports パラメーターで指定されます。パラメーターには 「管理」 > 「サーバー詳細設定」をクリックしてアクセスします。
9.2.1 より前 コンピューター・グループが定義されていた場合、アップグレード後にそれらのグループに対するサブキャパシティー計算は無効になっています。その結果、それらのコンピューター・グループに割り当てられたユーザーは、一部のパネルおよびレポートを利用できません。サブキャパシティー計算を再有効化するには、「管理」 > 「コンピューター・グループ」をクリックし、コンピューター・グループを開いて PVURVU MAPCVPC を選択します。次に、「保存」をクリックします。詳しくは、こちらを参照してください:コンピューター・グループのセットアップ