コンピューターの状況
コンピューターの状況では、BigFix Inventory によってモニターされるコンピューターの状態に関する情報を提供します。インストールされたソフトウェアを正しく検出し、そのライセンス・メトリック使用状況を評価するには、ご使用の環境でコンピューターが正しく機能していることを確認します。
OK
コンピューターに問題はありません。アクションは不要です。
スキャン・データがない
キャパシティー・スキャンの結果が欠落しています。この問題を解決するには、キャパシティー・スキャンをスケジュールし、その結果をアップロードします。詳しくは、こちらを参照してください:すべてのコンピューターでのキャパシティー・スキャンの開始。
ホスト・スキャン・データがない
ホスト・オペレーティング・システムに BigFix クライアントがインストールされていません。仮想化テクノロジーに応じて、以下のアクションを実行します。
- HP Integrity VM の場合、ホスト・コンピューターに BigFix クライアントをインストールし、キャパシティー・スキャンの結果がアップロードされるまで待つか、または手動でアップロードします。詳しくは、こちらを参照してください:すべてのコンピューターでのキャパシティー・スキャンの開始。
- Solaris Container/Zones または Logical Domains (LDOM) の場合、以下のゾーンに BigFix クライアントをインストールします。
- 制御ドメインのグローバル・ゾーン
- ソフトウェアがインストールされているすべてのローカル・ゾーンのグローバル・ゾーン
- その他の仮想化テクノロジーの場合、「仮想化キャパシティー・ライセンスのカウント・ルール」を参照して詳細を確認してください。
古い VM マネージャー・データ
VM マネージャーへの接続が構成されていますが、コンピューターから取得されたハードウェア・インベントリー・データが 3 日を過ぎています。ライセンス・メトリック使用状況は、まだ影響を受けていません。30 日以内に問題を解決しないと、コンピューターの状況が「VM マネージャー・データがない」に変わり、デフォルトの IBM PVU カウントがコンピューターに適用されます。このため、報告されるライセンス・メトリック使用状況が高くなる可能性があります。詳しくは、こちらを参照してください:x86 プロセッサーでのデフォルトの PVU カウント。
注: ハードウェア・インベントリー・データが古くなったとみなされるまでの期間は、vmManagerDetachmentNotificationPeriod パラメーターによって構成されます。コンピューターの状況が「VM マネージャー・データがない」に変わるまでの期間は、vmManagerDetachmentPeriod によって構成されます。詳しくは、こちらを参照してください:サーバーの詳細設定。
この問題を解決するには、以下のアクションを実行します。
- VM マネージャーが接続されていることを確認します。
- VM マネージャー接続のすべてのパラメーターが正しく構成されていることを確認します。 重要: VM マネージャー接続をトラブルシューティングする場合は、以下の条件を満たしていることを確認します。
- 仮想マシン、ホスト、クラスター、およびそれらの関係を含む完全な仮想化トポロジーの情報を収集するために十分な権限を所有している。
- 仮想マシンおよびホストの UUID が有効であり、特定の仮想化テクノロジーの範囲内にある。
- プロセッサーの数、コアの総数、およびプロセッサーの説明に関する情報が使用可能である。
- VM マネージャー接続が正しく構成されているにもかかわらず、KVM で引き続き問題が発生する場合は、に移動し、「サーバー ID」列の値を確認します。値の形式が
TLM_VM_UUID_of_the_VMの場合は、UUID が仮想マシンで正しく設定されているかどうかを確認します。複数の仮想マシンが同じ UUID を持つ場合は、これらのマシンに固有の UUID を手動で設定します。仮想マシンは別々のホスト上で動作できることに注意してください。 - インフラストラクチャー内の各クラスターに固有の名前が付いていることを確認します。VMware 環境では、同じデータ・センター内に同じ名前で 2 つのクラスターを作成することはできません。ただし、vCenter は複数のデータ・センターを同時に管理することができます。この結果、名前は同じでも異なるデータ・センターにある複数のクラスターを 1 つの vCenter で制御できます。複数のクラスターが名前を共有している場合は、名前を変更してそれぞれに固有の名前を付けます。
- vmManagerDetachmentPeriod パラメーターの値が、VM マネージャーからデータが取得される頻度よりも高いことを確認します。データを連続的に取得する間隔は、vmm_polling_time_interval パラメーターで設定され、そのデフォルトは 30 分です。VM マネージャーで管理されているコンピューターが切り離されたとみなされるまでのアイドル時間がこれよりも短い場合は、vmManagerDetachmentPeriod パラメーターの値を変更します。
VM マネージャー・データがない
コンピューターから取得されたハードウェア・インベントリー・データが、特定の期間よりも古いか、またはまだ取得されていません。デフォルトの PVU カウントがコンピューターに適用されます。このため、報告されるライセンス・メトリック使用状況が実際の値よりも高くなる可能性があります。詳しくは、こちらを参照してください:x86 プロセッサーでのデフォルトの PVU カウント。
メトリック使用状況のピークがレポートに与える影響は、その状況が発生する理由によって異なります。以下のような場合にこの状況が発生します。
- コンピューターに VM マネージャーが指定されておらず、ハードウェア・インベントリー・データが取得されていません。VM マネージャーを特定の期間内に構成した場合、メトリック使用状況のピークは無視され、レポートには影響しません。期間は以下のとおりです。
- バージョン 9.2.9 までは 1 日。
- バージョン 9.2.10 以降は 30 日。この期間は、vmManagerDetachmentPeriod パラメーターによって構成できます。
- コンピューターに VM マネージャーが指定されていますが、取得されたハードウェア・インベントリー・データが特定の期間よりも古くなっています。この期間は、vmManagerDetachmentPeriod パラメーターによって構成でき、デフォルトでは以下のようになります。
- バージョン 9.2.9 までは 7 日
- バージョン 9.2.10 以降は 30 日