アプリケーション・ディスカバリー・アシスタントを使用したアプリケーションとプロジェクトの作成

AppScan® ソース には、強力な アプリケーション・ディスカバリー・アシスタント が組み込まれています。これを使用すると、Java™ ソース・コードと Microsoft™ Visual Studio ソリューション用のアプリケーションとプロジェクトを迅速に作成、構成できますアプリケーション・ディスカバリー・アシスタント を使用して、Java プロジェクトが含まれている Eclipse ワークスペースまたは Rational® WebSphere® Software (RAD) のアプリケーション開発者 ワークスペースを見つけることもできます。アプリケーション・ディスカバリー・アシスタント では、ソース、ソリューション、、またはワークスペース・ディレクトリーをポイントできます。その後の処理は AppScan ソース によって行われます。

このタスクについて

アプリケーション・ディスカバリー・アシスタント を使用して、Java ソース、Microsoft Visual Studio ソリューション、または Eclipse の各ワークスペースの組み合わせが含まれているロケーションを検索できます。アプリケーション・ディスカバリー・アシスタント の最終パネルでは、Java のみのアプリケーション/プロジェクト構造の設定を指定できます。このパネルには、Microsoft Visual Studio ソリューションまたは Eclipse ワークスペースでのアプリケーション・ファイルとプロジェクト・ファイルの配置との関係は一切ありません。アプリケーション・ファイルは自動的にソリューションまたは ワークスペースのルートに配置されます。プロジェクト・ファイルは自動的に個々の ソリューションまたは ワークスペース・プロジェクトのルートに配置されます。

手順

  1. 以下のアクションのいずれかを実行して、アプリケーション・ディスカバリー・アシスタントを起動します。
    • メイン・メニュー・バーから「ファイル」 > 「アプリケーションの追加」 > 「アプリケーションのディスカバー」を選択します。
    • 「エクスプローラー」ビューの「クイック・スタート」セクションで、「アプリケーションのディスカバー」を選択します。
    • 「エクスプローラー」ビューのツールバーで、「アプリケーション・メニューの追加」下矢印ボタンをクリックして、メニューから「アプリケーションのディスカバー」を選択します。
    • 「エクスプローラー」ビューで、「すべてのアプリケーション」を右クリックして、メニューから「アプリケーションの追加」 > 「アプリケーションのディスカバー」を選択します。
  2. 「ロケーションの検索」パネルで、スキャン対象のソース・コード、ソリューション、またはワークスペースが格納されている場所を指定します。さらに、アプリケーションのディスカバリーの完了直後にスキャンが開始するように設定できます。

    このパネルで、「次へ」をクリックして、アプリケーション・ディスカバリー・アシスタント の追加オプション (外部依存関係の指定、除外ルール、Java アプリケーション/プロジェクト構造の設定など) を設定できます。または、「開始」をクリックしてアプリケーション・ディスカバリーを開始できます。「開始」をクリックすると、以下のようになります。

    • 外部依存関係の場所は何も設定されません。アプリケーションに外部依存関係がある場合、それらの依存関係が指定されていないと、スキャンに悪影響が及びます。
    • すぐに使用可能な除外ルールが使用されます (デフォルトのルールのリストについては、デフォルトのアプリケーション・ディスカバリー・アシスタント除外ルールを参照してください)。
    • Java ソースを探している場合は、1 つのプロジェクトとアプリケーションが作成されます (検出されたすべてのソース・ルートが 1 つのプロジェクトに入れられます)。

    「次へ」をクリックすると、次のステップに進みます。

  3. 「外部依存関係」パネルで、アプリケーションのそれぞれの外部依存関係のパス (JDK または Web サーバーへのパスなど) を設定します。このパネルでの作業を完了するには、以下の手順に従います。
    1. 外部依存関係を追加するには、テーブル内をクリックするか、「追加」をクリックしてから、外部依存関係パスを入力または参照します。キーボードで入力したパスを受け入れるには、キーボードの Enter キーを押します。
      ヒント: 依存関係パス・フィールドに入力すると、編集に併せてディレクトリーがリストされるので、そこからディレクトリーを選択できます。少なくともドライブ名を入力する必要があります。指定されたパスに格納されているすべてのフォルダーがリストされます。
    2. 外部依存関係パスを削除するには、該当するパスを選択してから「削除」をクリックします。
    3. 外部依存関係パスを変更するには、パス内をクリックしてから、外部依存関係パスを入力または参照します。

    このパネルで、「次へ」をクリックして、アプリケーション・ディスカバリー・アシスタント の追加オプションを設定できます。または、「開始」をクリックしてアプリケーション・ディスカバリーを開始できます。「開始」をクリックすると、以下のようになります。

    「次へ」をクリックすると、次のステップに進みます。

  4. 「除外ルール」パネルで、ファイルおよびディレクトリーをフィルターで除外するためのルールを指定します。ルールを設定するには PERL、Grep、EGrep、または完全一致正規表現を使用します。例えば、temp という名前のディレクトリーを アプリケーション・ディスカバリー 検索から除外する場合は、PERL .*[\\/]temp という除外ルールを追加できます。

    デフォルトで、PERL 正規表現のセットが、一部の共通ディレクトリーを除外するために提供されています (完全なリストについては、デフォルトのアプリケーション・ディスカバリー・アシスタント除外ルールを参照してください)。このリストを変更する場合、または新しいルールを作成する場合は、以下の手順に従います。

    1. 既存の除外ルールを変更するには、ルール内をクリックしてルール・エディターをアクティブにします。ルールの編集が終わったら、ルール外をクリックするか、キーボードの Enter キーを押します。

      既存のルールの正規表現タイプを変更するには、ルールの「正規表現タイプ」セル内をクリックして、メニューから正規表現タイプを選択します。

    2. 除外ルールを追加するには、「追加」をクリックします。これによって、新しいルールがテーブルに追加されます。このルールは、ルールを変更するための上記の説明に従って変更することができます。
    3. 除外ルールを削除するには、該当する除外ルールを選択してから「削除」をクリックします (または、「すべて削除」をクリックして、パネルに現在リストされているすべての除外ルールを削除することもできます)。
    重要: 有効な除外ルールは、テーブル内にチェック・マーク付きで示されています。また、無効なルールは赤い X で示されています。すべてのルールが有効になるまで、アプリケーション・ディスカバリーを開始したり、アプリケーション・ディスカバリー・アシスタントで作業を続行したりすることはできません。

    この後の手順:

    • Java ソースのみを検索している場合は、「次へ」をクリックして アプリケーション・ディスカバリー・アシスタント アプリケーション/プロジェクト構造を設定できます。または、「開始」をクリックしてアシスタントを実行できます。
    • Microsoft Visual Studio ソリューションまたは Eclipse ワークスペースのみを検索する場合、「開始」をクリックしてアシスタントを実行できます。「次へ」をクリックすると、アシスタントが Java ソース・ディスカバリーにのみ適用されるパネルに進みます。

    「次へ」をクリックすると、次のステップに進みます。

  5. 「アプリケーションおよびプロジェクトの作成」パネルは、Java ソース・ディスカバリーにのみ適用されます。このパネルで、作成するアプリケーションおよびプロジェクトの構造を、以下のように指定します。
    1. 検出されたすべてのソース・ルートに対して単一のプロジェクトを作成する場合、「プロジェクト」メニューで「単一のプロジェクトを作成」を選択します。これを選択すると、単一のアプリケーションの作成のみを選択できます。
    2. 検出されたソース・ルートごとに個別のプロジェクトを作成する場合、「プロジェクト」メニューで「検出されたソース・ルートごとにプロジェクトを作成 」を選択します。これを選択すると、1 つのアプリケーションを作成するか、複数のアプリケーションを作成するかを選択できます。作成されるすべてのプロジェクトが含まれる単一のアプリケーションを作成するには、「アプリケーション」メニューで「単一のアプリケーションを作成」を選択します。作成されるプロジェクトごとにアプリケーションを作成するには、「アプリケーション」メニューで「プロジェクトごとにアプリケーションを作成 」を選択します。

    さらに、アプリケーションおよびプロジェクト定義ファイルを格納する場所を選択します。

    「ファイルを自動的に編成」を選択すると、以下のようになります。

    • 単一のプロジェクトを作成する場合、プロジェクト・ファイルおよびアプリケーション・ファイルは検索場所に作成されます。
    • 単一のアプリケーションでソース・ルートごとにプロジェクトを作成する場合、ソース・ルートごとのプロジェクト・ファイルはソース・ルートの上にあるディレクトリー内に作成され、アプリケーション・ファイルは検索場所に作成されます。
    • ソース・ルートごとにプロジェクトを作成し、プロジェクトごとにアプリケーションを作成する場合、ソース・ルートごとのプロジェクト・ファイルおよびアプリケーション・ファイルはソース・ルートの上にあるディレクトリー内に作成されます。

    特定のディレクトリーを指定すると、すべてのアプリケーション・ファイルおよびプロジェクト・ファイルはそのディレクトリー内に作成されます。

  6. 前のパネルで行った設定のいずれかを変更するには、「戻る」をクリックします。アプリケーション・ディスカバリー の設定が完了したら、「開始」をクリックして、ソース・ルートの検索ロケーションをスキャンします。

タスクの結果

アプリケーション・ディスカバリーでの作業が完了したら、アプリケーション・ディスカバリーの結果として作成された新しいアプリケーションおよびプロジェクトが、「エクスプローラー」ビューに表示され、スキャンの準備が整いました (アプリケーション・ディスカバリーの完了直後にスキャンが開始するように設定している場合は、スキャンが開始します)。

ディスカバリー中に問題が発生すると、アプリケーション・ディスカバリー・アシスタントは、完了時にディスカバリー・レポートを提供します。たとえば、アプリケーションに依存関係があり、その依存関係が「外部依存関係」パネルで指定されていなかった場合、レポートには外部依存関係を解決できないことを通知する警告が表示されます。ディスカバリー・レポート内で、以下の操作を行います。

  • 終了」をクリックしてアプリケーションとプロジェクトを作成します。「警告を無視してスキャンを続行」を選択すると、アプリケーションとプロジェクトが直ちにスキャンされます。
  • 「戻る」をクリックして アプリケーション・ディスカバリー・アシスタント の設定を変更するか、アプリケーション・ディスカバリー を再実行します。
  • アプリケーションもプロジェクトも作成しないでディスカバリー・レポートを閉じるには、「キャンセル」をクリックします。