プッシュ: レスポンス
Campaign と Engage の統合によって実行されるレスポンス・トラッキングにより、マーケティング担当者はレスポンダーと非レスポンダーについて、対象者としてのその設定を再調整することができます。
レスポンス・トラッキングをサポートするための前提条件
- UBX Toolkit がインストールされ、構成されていること。
- UBX Toolkit ユーザーが必要なレスポンス・トラッキング・テーブルを作成していること。
- Campaign 管理者がテーブルをユーザー・データ・ソースとして構成していること。
トラッキングの仕組み
IBM Engage は、モバイル・プッシュの送信、配信、およびレスポンスについての情報を記録します。この情報は UBX に提供されます。
UBX から Campaign に情報を取得するには、UBX Toolkit スクリプトを実行して、イベント・データをダウンロードし、レスポンス・トラッキング・テーブルにインポートします。
そして、それらのテーブルをユーザー・データ・ソースとしてキャンペーン・フローチャートで利用できます。
組織によっては、管理者がセットアップしたスクリプトによって、レスポンス・データのルーティングが自動化されている場合があります。スクリプトが Campaign リスナー (Analytics) サーバー上にある場合は、スクリプトを実行するトリガーを呼び出すフローチャートを作成し、IBM Marketing Platform スケジューラーを使用してトリガーをスケジュールすることができます。スケジューラーでも外部スクリプトを実行できるため、この方法を使用することもできます。
レスポンス・ルーティングが自動化されていない場合は、スクリプトを定期的に手動で実行する必要があります。
レスポンスを特定のメール配信およびキャンペーンに相関付ける処理は、統合環境によって行われます。IBM Campaign は各プッシュに固有の名前を割り当てます。その固有名は Campaign との関連付けのために Engage イベントに含められます。固有の名前は、フローチャート上でプロセス・ボックスに割り当てたプッシュ名に基づいて生成されます。
トラッキングされるイベント
以下のプッシュ・イベントについての情報をレスポンス・トラッキング・テーブルにインポートし、Campaign で利用することができます。
- アプリケーションのインストール (appInstalled): モバイル・デバイスで行われた個々のモバイル・アプリのインストール操作についての情報。アプリがインストールされると、アプリ登録情報を受け取ります。
- アプリケーションのアンインストール (appUninstalled): モバイル・デバイスで行われた個々のアプリの削除操作についての情報。アプリにプッシュが到達しなくなったことが、Apple または Google から IBM に通知されます。一般には、モバイル・アプリがアンインストールされたことが原因です。
- アプリケーションのオープン (appOpened): モバイル・ユーザーが単純通知をクリックしてアプリを開いたときの状況についての情報。
- アプリケーションのクリック (urlClicked): モバイル・ユーザーが単純通知のボタンをクリックしてモバイル OS に対象の URL を渡したときの状況についての情報。一般には、これは、ユーザーがモバイル・デバイスでブラウザーを開いたときに相当します。
- アプリケーション通知プッシュの有効化 (uiPushEnabled): APNS ユーザーがモバイル・アプリを使用してプッシュ通知の受信をオプトインしたときの状況についての情報。
- アプリケーション通知プッシュの無効化 (uiPushDisabled): APNS ユーザーがアプリケーション設定を使用してプッシュ通知の受信をオプトアウトしたときの状況についての情報。
- アプリケーション・セッションの開始 (sessionStarted): モバイル・ユーザーが一定の期間 (分単位で構成可能) において初めてアプリケーションを開いたときの状況についての情報。
- アプリケーション・セッションの終了 (sessionEnded): モバイル・ユーザーのセッションが終了したときの情報。
マーケット担当者がこれらのテーブルにデータを取り込んで使用する方法
- イベントをダウンロードするには、UBX Toolkit に付属している eventsDownload スクリプトを実行します。手順については、http://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SS9JVY/UBXtoolkit/Operation_toolkit/Downloading_events_from_UBX.dita を参照してください。注: eventsDownload スクリプトは、E メール、SMS メッセージ、およびモバイル・プッシュ通知に関連したトラッキング・データをダウンロードします。これらの機能については、すべてを使用している場合もあれば、そうでない場合もあるでしょう。
- ダウンロードしたイベントをレスポンス・トラッキング・テーブルにインポートするには、UBX Toolkit に付属している eventsImport スクリプトを実行します。
手順については、http://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SS9JVY/UBXtoolkit/Operation_toolkit/Importing_event_data_into_a_database.htmlを参照してください。
- UBX Toolkit の資料に記載されているすべての指示に従ってください。特に、「Chapter 3. Event destination endpoints」を参照してください。
- テーブルにデータが取り込まれたら、Campaign フローチャートでそれらのテーブルを利用して、レスポンダーと非レスポンダーについて、対象者としてのその設定を再調整できます。
通常は、レスポンス・フローチャートを設計し、レスポンス・トラッキング・テーブルからデータを読み取るためのプロセス・ボックスを構成します。例えば、アプリケーションを開いたユーザーをターゲットにするように「選択」または「抽出」プロセス・ボックスを構成できます。
- 詳細については、統合のレスポンス・トラッキング・テーブルを参照してください。