フェイルオーバーとワークロードの均衡化

ICM を使用しているときも、フェイルオーバーとワークロードの均衡機能は、標準の Domino® クラスタの場合と同じように動作します。Domino® は、開いているすべてのセッションに基づいてサーバー可用性インデックスを計算します。このセッションには Notes® クライアント、HTTP クライアント、他の Domino® サービスから開いているものがすべて含まれます。

サーバーのワークロードを制限し、フェイルオーバーを管理するには、SERVER_RESTRICTEDSERVER_AVAILABILITY_THRESHOLD など、標準のクラスタと同じ設定を使用します。データベースの可用性についても同じ設定項目を使用します。これには、データベースを [サービスを無効] または [削除の保留] にする設定などがあります。

注: 標準の Domino® クラスタとは異なり、ICM では、使用できるサーバーが他になければ、MAXUSERS 状態にあるサーバーにクライアントを転送できます。NOTES.INI 設定の Server_MaxUsers は NRPC にのみ適用され、HTTP には適用されません。

ICM は、クライアントから要求があったときにレプリカを検索できるように次の情報を保持しています。

  • クラスタで使用可能なデータベースとその格納場所に関する情報。ICM は、この情報をクラスタデータベースディレクトリから取得します。
  • 各サーバーが使用できる可能性に関する情報。ICM は、クラスタにあるサーバーを調査するたびにこの情報を取得します。
  • HTTP 用に設定されている Web サーバーと HTTPS 用に設定されている Web サーバーに関する情報。ICM は、クラスタにある各サーバーのサーバー文書からこの情報を取得します。

データベースのレプリカを開くときに、ICM は次の操作を実行してどのレプリカを開くかを決定します。

  • レプリカの配置場所と、それらが無効または削除待ちにマークされていないか確認します。
  • レプリカを保存している各サーバーのサーバー可用性インデックスを確認します。
  • クライアント要求に応じて、HTTP ポートまたは HTTPS ポートの応答を調べ、サーバーが使用可能か確認します。
  • アクセスできないサーバーや使用制限 (RESTRICTED) されているサーバーをすべて選択対象から除外します。
  • ビジー (BUSY) または最大ユーザー数 (MAXUSERS) に達しているサーバーをすべて除外します。
  • 残ったサーバーから 1 つ選択します。残りのサーバーが存在しない場合、ICM は、ビジー (BUSY) 状態または最大ユーザー数 (MAXUSERS) 状態のサーバーを、それが使用可能であることを条件にして選択します。複数のサーバーが除外されずに残っている場合は、現在のワークロードが一番軽いサーバーを選択します。

アクセス先のサーバーを選択した後、ICM は、サーバー文書を参照して、サーバーへのアクセスに使用するポートを決定します。

サーバーに障害が発生した場合

障害を起こしたサーバーに HTTP クライアントが接続すると、サーバーが応答しないというメッセージがクライアントに送られます。使用可能なレプリカがある場合、そのレプリカにフェイルオーバーするには、ユーザーは ICM に再接続する必要があります。これには次の方法があります。

  • ブラウザの [戻る] ボタンを 1 回以上クリックして ICM を経由するページに接続します。
  • ブックマークを使用します。
  • URL を入力します。

新しいサーバーに接続する際の再認証の必要性は状況によって異なります。これは次の要因で決まります。

  • ユーザーがこのセッションで既に新しいサーバーから認証されている場合再認証は不要です。
  • HTTP クライアントとサーバーが共に SSL3 をサポートしている場合、自動的に再認証が行われます。