WindowsNotes® のサイレントインストールまたはアップグレードを実行する

Notes® コマンドラインインストールを実行して、初期インストール、リリースアップグレード、または Notes® の同じリリース内で Notes® クライアントフィーチャーを追加または削除するために、MSI コマンドライン引数が使用できます。これらの引数は必須の場合もあります。

始める前に

Notes® をインストールまたはアップグレードするには、管理ユーザーまたはシステム特権を持つユーザーとしてログインしている必要があります。

このタスクについて

Notes® setup.exe がローカルで存在しているディレクトリからそのファイルを実行します。

注: ADDFEATURES プロパティと REMOVEFEATURES プロパティは、Notes® のサイレントインストールの使用時には、コマンドライン引数としてのみ使用できます。これらのプロパティをコマンドラインで直接設定したり、MSI 変換ファイル内で使用したりできるのは、サイレントインストールモードのときのみです。UI モードの場合にフィーチャーパネルでフィーチャーの選択を制御する場合は、Notes® インストールマニフェスト (install.xml) ファイル設定を使用するか、Notes® インストールキットで提供されている UpdateSiteMgr ツールの使用を検討してください。
注: Notes® Preloader オプションを有効化する場合は、MSI 変換ファイルを使用します。サポート記事 KB0075003 を参照してください。

MSI サイレントインストールコマンドラインに含めることができる Notes® フィーチャーは次のとおりです。

  • Notes.Designer.Instal -- Notes® のシングルユーザーインストールのみ (Allclient キット)
  • Notes.Admin.Install -- Notes® のシングルユーザーインストールのみ (Allclient キット)
  • Activities -- Connections
  • SametimeUI -- 組み込みの HCLSametime®
  • Feedreader -- [フィード] サイドバーパネル
  • ClientSingleLogon
  • CAE -- Composite Application Editor
  • ALL -- すべての使用可能な MSI オプションと、Notes® インストールキットのインストールマニフェスト ((install.xml) に指定されている、インストールに使用可能なすべてのフィーチャー

次の表に、フィーチャー名を示します。以下の例で説明されていないコマンドラインオプションについては、「オプション引数を使用してサイレントインストールまたはアップグレードを実行する」と「Notes® サイレントインストール中に変換ファイルを呼び出す」を参照してください。

1. Notes® のアップグレードで ADDFEATURES を使用する
シナリオ 現在インストールされているもの コマンド行 結果
アップグレード時に Activities を追加する Notes® Allclient 8.5 および CAE ADDFEATURES=Activities CAE をアップグレードします。Activities/Connections をインストールします。
アップグレード時に NSL (Notes® Single Logon) を追加する Notes® AllClient と Designer、Activities/Connections、フィードリーダー ADDFEATURES= ClientSingleLogon Designer、Activities/Connections、フィードリーダーをアップグレードします。Notes® Single Logon をインストールします。
変更なしでアップグレードする Notes® Allclient (デフォルトフィーチャーがインストールされた) setup.exe /s /v/qb+ 以前のリリースでインストールされているすべてのデフォルトフィーチャーをアップグレードします。
すべてのフィーチャーのアップグレードと追加を行う Notes® のみがインストールされた Notes® クライアント ADDFEATURES=ALL Notes® をアップグレードし、すべてのオプションの MSI フィーチャーをインストールします。すべてのオプションのインストールマニフェスト (install.xml) フィーチャーをインストールします。
2. Notes® のアップグレードで REMOVEFEATURES を使用する
シナリオ 現在インストールされているもの コマンド行 結果
アップグレード時に Activities を削除する Notes® Allclient と CAE、Activities/Connections REMOVEFEATURES=Activities CAE をアップグレードします。Activities/Connections をアンインストールします。
アップグレード時に NSL (Notes® Single Logon) を削除する Notes® AllClient と Designer、Activities/Connections、フィードリーダー、NSL REMOVEFEATURES=ClientSingleLogon Designer、Activities/Connections、フィードリーダーをアップグレードします。Notes® Single Logon をアンインストールします。
3. 同じリリース内で ADDFEATURES を使用する
シナリオ 現在インストールされているもの コマンド行 結果
setup.exe を再実行した後に Activities を追加する Notes®  と CAE ADDFEATURES=Activities Activities/Connections をインストールします。
setup.exe を再実行した後に NSL (Notes® Single Logon) を追加する Notes® と Designer、Activities/Connections、フィードリーダー ADDFEATURES=ClientSingleLogon Notes® Single Logon をインストールします。
変更なしで変更する Notes® Allclient (デフォルトフィーチャーがインストールされた) setup.exe /s /v/qb+ すべてがそのままになります。
すべてのフィーチャーを追加するようにインストールを変更する Notes® のみがインストールされた Notes® クライアント ADDFEATURES=ALL すべてのオプションの MSI フィーチャーをインストールします。すべてのオプションのマニフェスト (install.xml) フィーチャーをインストールします。
4. 同じリリース内で REMOVEFEATURES を使用する
シナリオ 現在インストールされているもの コマンド行 結果
Activities を削除する Notes® と CAE、Activities/Connections REMOVEFEATURES=Activities Activities/Connections をアンインストールします。
NSL (Notes® Single Logon) を削除する Notes® AllClient と Designer、Activities/Connections、フィードリーダー、NSL REMOVEFEATURES=ClientSingleLogon Notes® Single Logon をアンインストールします。
以下に例を示します。
  • Notes® フィーチャーをサイレントに削除する場合に REMOVEFEATURES 引数を使用する
    REMOVEFEATURES 引数を使用して、アップグレードインストール時または同じリリースのインストールの再実行時に、指定したフィーチャーをアンインストールします。サンプルの REMOVEFEATURES コマンドライン構文は次のとおりです。
    setup /s /vREMOVE=Name of the feature to be uninstalled
    たとえば、Notes® コマンドラインインストーラを再度実行して Activities を削除する場合は、次のコマンドラインを使用します。
    setup /s /vREMOVE=Activities /qb+
  • Notes® フィーチャーをサイレントインストールする場合に ADDFEATURES 引数を使用する
    ADDFEATURES 引数を使用して、アップグレードインストール時または同じリリースのインストールの再実行時に、指定したフィーチャーをインストールします。サンプルの ADDFEATURES コマンドライン構文は次のとおりです。
    setup /s /vADDFEATURES=Name of the feature to be uninstalled
    たとえば、CAE とフィードリーダーを追加する場合は、次のコマンドラインを使用します。
    setup /s/vADDFEATURES=CAE,Feedreader /qb+
    オプションとして、以下のように SELECTINSTALLFEATURES を使用して、指定したこれらのフィーチャーをインストールできます。
    setup /s /vSELECTINSTALLFEATURES=Feedreader /qb+
  • ADDFEATURES 引数と REMOVEFEATURES 引数をともに使用する
    Notes® の新しいリリースにアップグレードする際、または Notes® フィーチャーをサイレントにインストールまたは削除する際に、ADDFEATURES 引数と REMOVEFEATURES 引数を使用できます。サイレントインストール時に、MSI のみのフィーチャー、Notes® インストールマニフェストのみのフィーチャー、ハイブリッドフィーチャーを追加/削除できます。単一のコマンドラインで ADDFEATURES と REMOVEFEATURES を組み合わせることができます。たとえば、Activities を追加するが、フィードリーダーを削除する場合は、次のコマンドを使用できます。
    setup /s /vADDFEATURES=Activities REMOVEFEATURES=Feedreader /qb+
    同じコマンドラインで ADDFEATURES と REMOVEFEATURES の両コマンドライン引数を使用できない場合があります。ADDFEATURES=ALL 引数と REMOVEFEATURES 引数は同じコマンドで使用できません。また、同じコマンドの ADDFEATURES 引数と REMOVEFEATURES 引数の両方で同じフィーチャーを指定することもできません。ただし、異なるフィーチャーを指定する場合は、これらの 2 つの引数を同じコマンドで使用できます。たとえば、次のコマンドはサポートされません。
    setup.exe /s /vSETMULTIUSER=1 ADDFEATURES=ALL REMOVEFEATURES=SametimeUI,Feedreader /L*v c:\temp\log852.log /qb+
追加の例を以下に示します。
  • Notes® のサイレントマルチユーザーインストールまたはアップグレードを実行するには、「SETMULTIUSER=1」コマンドラインステートメントを使用します。

    setup.exe /vSETMULTIUSER=1 /qb

  • デフォルト値を使用してプログレスバーを表示せずにインストールをサイレントモードで実行する場合は、次の構文を使用します。

    setup.exe /s /v/qn

    注: たとえば、このコマンドは、Notes® をシングルユーザーのデフォルトの C:\Program Files\HCL\Notes ディレクトリにインストールし、Notes® データフォルダとファイルを C:\Program Files\HCL\Notes\data ディレクトリにインストールします。
  • インストールが完了したとき、またはインストールが失敗した場合にメッセージを表示するには、次のように + パラメータを使用します。

    setup.exe /s /v/qn+

  • インストールの完了または失敗を示すメッセージを表示するだけでなく、インストール時にプログレスバーも表示するには、次の構文を使用します。setup.exe /s /v/qb+
  • デフォルトではない宛先ディレクトリ (たとえば、C:\HCL\Notes) を指定するには、次の構文を使用します。

    setup /S /VADDFEATURES=ALL PROGDIR=C:\HCL\Notes DATADIR=C:\HCL\Notes\Data /qn

    注: required 属性が true に設定されている、Notes® インストールマニフェスト (install.xml) 内の各フィーチャーがインストールされます。
  • インストールするインストールマニフェストフィーチャーを指定するには、Notes® インストールマニフェスト (install.xml) から「installfeature」 ID 構文を取得します。これらのフィーチャーのいずれかをインストールするには、コマンドラインで ADDFEATURES プロパティにそのフィーチャー ID 値を含めます。次のように、引用符で囲んでコンマ区切りの名前を指定します。

    引用符、等号、スペースの配置には注意してください。

    setup /s /vADDFEATURES=Activities,SametimeUI,CAE /qn