添付ファイル統合のサーバー設定を指定する

Domino® 添付ファイルとオブジェクトサービスを有効にして Domino® Server で添付ファイルの統合を設定する前に、ファイルの配置場所と統合前に大きなサイズのファイルに行う処理を決定しておきます。添付ファイルの統合を使用するサーバーごとに、ディレクトリを指定します。そこに共有添付ファイルのリポジトリ作成することになります。ディレクトリ内にある DAOS (.NLO) ファイルの数がオペレーティングシステムの限度に対して大きくなりすぎると、Domino® では必要に応じて追加のサブディレクトリが作成されます。

このタスクについて

デフォルトでは、添付ファイルのリポジトリはサーバーが制御する論理ディレクトリ構造を基準にして作成されます。ディレクトリはサーバーの任意のディレクトリでも、接続されたファイルドライブでも、フルパスを指定することによって作成できます。

S3 互換のストレージサービスを使用して、指定した日数アクセスがない古い添付ファイルオブジェクトを保存する方法については、「DAOS Tier 2 ストレージ」を参照してください。

Domino® 添付ファイルとオブジェクトサービスを設定して有効にするには

手順

  1. Domino® サーバーで、トランザクションログが有効になっていることを確認します。
  2. Domino® Administrator で [設定] タブをクリックし、[サーバー] セクションを展開します。
  3. 編集するサーバー文書を選び、[サーバーの編集] をクリックします。
  4. [DAOS] タブをクリックします。
  5. 次の表の最初のフィールドに値を入力して、添付ファイルの統合の使用を有効または無効にします。有効にする場合は、残りのすべてのフィールドに必要な情報を設定します。
    1. [DAOS] タブ
    フィールド名 Enter
    添付ファイルを DAOS に格納

    新しく作成したグループのオプションとして、

    • [有効]。サーバーは、統合に組み入れられたデータベースの文書内に保存された添付ファイルを統合します。データベースは、[Domino 添付ファイルとオブジェクトサービスを使用する] データベースプロパティを選択すると組み入れられます。
    • [無効]。サーバーは添付ファイルの統合の使用を停止し、参加しているデータベースの新しい添付ファイルは文書内に保存されます。
    IBM Domino がオブジェクトを DAOS に格納する最小サイズ

    統合する添付ファイルのバイト単位による最小合計サイズ。バイト数を入力します。

    サイズが小さい添付ファイルの統合では容量があまり節約されないため、処理する価値がありません。

    DAOS ベースのパス

    添付ファイルリポジトリへのフルパスまたは相対パス。相対パス (DAOS など) を入力する場合、デフォルトは Domino® データディレクトリ内での相対パスとなります。

    重要: デフォルトは相対パスですが、Domino® データディレクトリ外からのフルパスを指定することが推奨されています。

    Microsoft Windows の例:

    C:\DAOS

    Linux または IBM® i の例:

    /local/DAOS

    指定したディレクトリが存在しない場合は、Domino® が自動的に作成します。

    注: Domino® 管理ユーザーがサーバーのオペレーティングシステムで該当するディレクトリへのファイルアクセス許可を持っていることを確認してください。
    オブジェクトの削除を n 日間延期

    この設定では、文書への最後の参照が削除された後指定した日数の間オブジェクトが DAOS に保持されます。

    0 から 9999 までの数値を入力します。

    この設定は、未参照の DAOS オブジェクトが誤って削除され、復元が必要な場合に便利です。

    Tell DAOSMgr Prune コマンドを使用すると、未参照のオブジェクトをいつでも明示的に削除できます。

  6. [保存して閉じる] をクリックします。

次のタスク

サーバー上でウイルス検出ソフトウェアが稼働している場合は、DAOS ディレクトリで、サーバーのデータディレクトリにある .NSF ファイルに設定されているのと同じウイルススキャンポリシーを使用します。

新しい設定を有効にするには、サーバーを再起動します。