分析の概要

分析は、ネットワーク全体の BigFix クライアント・コンピューターのさまざまなプロパティーをオペレーターが参照して要約できるようにするプロパティー式の集合です。

この集合はグループとしてラベルを付けられ、編集され、コンピューターのグループに対してアクティブ化されます。これにより、結果をまとめて表示することができます。例えば、ネットワークにカスタム・アプリケーションをインストールした場合に、そのカスタム・アプリケーションに関連したマシンの状態についての重要な情報を得るための分析を作成するとします。以下のような複数のプロパティーで分析を作成します。

  • カスタム・アプリケーションがインストールされているか。
  • カスタム・アプリケーションのバージョンは何か。
  • アプリケーションは現在稼働中であるか。

これらのプロパティーで構成された分析により、オペレーターはマシンのグループに対して分析をアクティブ化して、このカスタム・アプリケーションに関連するネットワークの状態を可視化することができます。

ネットワーク・コンピューターの重要な側面 (ハードウェア、アプリケーション、サーバー/リレー/クライアントの関係など) を調査するいくつかの分析があらかじめ作成されています。

このようなデフォルトの分析を研究すると、独自の分析の作成や既存の分析のカスタマイズを行う際の参考になります。カスタム分析は、個々の会社の運営にとってきわめて重要なネットワークの各側面を監視する際に役立ちます。

各分析の基礎となる取得プロパティーは、関連式を使用して作成されます。例えば、最新の BigFix クライアント・ソフトウェアを完全にインストールしていることを確認するには、version of client などの式を使用します。この単純な式は、分析の対象であるすべてのコンピューターで評価されます。これによりオペレーターは、各コンピューターで稼働している BigFix クライアントのバージョンを明確に確認したり、各バージョンを実行しているマシンの台数の概要を確認したりできます。

分析の対象指定は、さらに別の関連文で行います。例えば、接続されているすべてのクライアントを対象に指定する場合は TRUE という単純な関連文を使用します。一般には、name of operating system as lowercase starts with "win" (分析の対象を Windows コンピューターに限定) などの関連文を使用して範囲を絞り込みます。