ベースラインの作成またはカスタマイズ

ベースラインを使用して複数の Fixlet とタスクを収集してグループ化し、対象コンピューターのセットに即座に適用することができます。

ベースラインと名付けられたのは、社内ガイドラインへのコンプライアンスを確保するためにネットワーク全体にわたって適用できる最小限の条件を示すためです。独自のカスタム・ベースラインを最初から作成するには、以下の手順に従います。

  • Fixlet またはタスクのリストで 1 つ以上の項目を強調表示し、コンテキスト・メニューから「新しいベースラインに追加」を選択します。「ツール」メニューから「ベースラインの新規作成」を選択することもできます。

ベースラインを複製してカスタマイズする場合は、まず任意のリストからベースラインを選択し、以下の手順に従います。

  • 「編集」>「カスタム・ベースラインのコピーを作成」を選択するか、またはベースラインを右クリックしてポップアップ・メニューから「カスタム・コピーの作成」を選択します。

どちらの場合も、4 つのタブを持つダイアログが開きます。

このウィンドウには、4 つのタブを持つ「ベースラインの作成」ダイアログが表示されています。上部に表示されている 4 つのタブには、それぞれ「説明」、「コンポーネント」、「関連度」、「プロパティー」というラベルが付いています。

ダイアログの上部で、カスタム・ベースラインの名前、およびこのベースラインをホストするサイトとドメインを指定できます。その下の各タブを順にクリックして、ベースラインを定義します。

  • 「説明」: このダイアログでは、カスタム・ベースラインの説明を HTML ページとして記述できます。ウィンドウ上部のテキスト・ツールバーを使用してテキストを編集します。
  • 「コンポーネント」: ベースラインのコンポーネントを追加またはカスタマイズすることができます。新しいコンポーネントを追加するには、「グループにコンポーネントを追加」リンクをクリックします。結果のダイアログで、既存のベースライン・グループに追加する新しい Fixlet メッセージ、タスク、およびその他のベースラインを選択できます。
    このウィンドウは、「ベースラインの作成」ダイアログの「コンポーネント」タブを表示しています。例として 2 つのコンポーネントがあります。
    上の例では、追加された 2 つのコンポーネントが展開され、それぞれの関連度を表示しています。チェック・ボックス「このコンポーネントが関連する適用可能なコンピューター上では、ベースラインが関連します」は、関連コンポーネント (タスクまたは Fixlet) によって、そのコンポーネントが関連するコンピューターにベースラインが関連状態にされるかどうかを知らせるために使用されます。デフォルトでは、タスクの場合は未チェック、Fixlet の場合はチェック・マークが付けられています。
    注: 関連付けられたアクション・グループが関連状態であり、後で開始するようにスケジュールされている場合は、その後に非関連状態になった場合でも開始します。
  • 「関連度」: ここに関連文を入力するか、既存の関連文を変更できます。これにより、ベースラインの適用対象を特定のコンピューターへとさらに制限できます。デフォルトでは、この関連文は TRUE になります。この場合、ベースラインを構成する個々の Fixlet とタスクで適用対象の指定が行われます。Relevance Language について詳しくは、「Inspector Libraries」を参照してください。
  • 「プロパティー」: ベースラインのプロパティーをカスタマイズするか、元のプロパティーをそのまま使用します。ここではベースラインをカスタマイズしているので、ソース・フィールドを更新して新しい作成者を反映させます。このタブには、カテゴリー、ダウンロード・サイズ、ソース情報、および CVE/SANS ID コードを指定するためのフィールドがあります。

ベースラインの変更が完了したら、「OK」をクリックします。カスタマイズしたベースラインは伝達する必要があるため、秘密鍵のパスワードの入力を求めるプロンプトが出されます。パスワードを入力して「OK」をクリックすると、ベースラインがすべてのネットワーク・クライアントに送信され、各クライアントで関連度が評価され、そのステータスが折り返し報告されます。これで、独自のカスタム・ベースラインの適用状況をコンソールから追跡できるようになります。