エンタープライズ・ワークグループ・デプロイメント

エンタープライズ・ワークグループ・デプロイメントは、エンタープライズの考慮が必要な大規模組織内の中~大規模のチーム向けです。このデプロイメントは、以下を行う必要のある組織に有効です。

  • Web アプリケーションのクラスタリングやロード・バランシングなど、IT ガバナンスとコンプライアンスのガイドラインに準拠する
  • 自動バックアップを備えたデータ・センターにデータベースを配置するなど、企業リソースを最大化する
  • 特定のファイアウォール内でコンポーネントを実行し、何らかの形式のポート転送を行う必要がある

このデプロイメント・モデルでは、社内に LDAP ディレクトリー・サーバーがあることと、AppScan® ソース を使用するための認証で、このディレクトリー・サーバーを介した資格情報の検証が必要となることを想定しています。また、ソース・コードへのアクセスは、コンピューター上のソース・コントロール管理クライアントから利用可能であること、またはソースがコンピューター上に存在すること、および障害追跡システムの統合が行われていることも想定しています。

一般に、組織はビルド・プロセスとの統合によってアプリケーションのスキャンを自動化するため、AppScan Source for Automation のデプロイメントが必要となります。このモデルでは、エンタープライズが Oracle などのデータベース・サーバーで標準化している可能性もあります。

一般的なエンタープライズ・ワークグループ・デプロイメントには、以下のような特長があります。

  • セキュリティー・アナリストと開発者は、AppScan Enterprise Server に接続します。
  • 監査員は、Web ブラウザーを介して AppScan Enterprise ServerEnterprise Console コンポーネントに接続します。
  • AppScan ソース サーバー・コンポーネントは、IT ガバナンスおよびコンプライアンスのガイドラインに従って、異なるコンピューター上で稼働します。
    • Enterprise Console はロード・バランシングされた中央の Web アプリケーション・サーバー・クラスター上に置かれ、Automation Server は 1 つ以上のビルド・サーバー上で稼働します。
    • データ・センターに Oracle Database サーバーが含まれている
  • Automation Server はビルド・システムにデプロイされます。
  • AppScan Enterprise Server はユーザー認証のために LDAP ディレクトリー・サーバーと通信します。
  • AppScan Enterprise Server および AppScan ソース のクライアントは、データ・センターでホストされる AppScan ソース・データベースに接続します (また、Oracle などの特定のデータベースが必要な可能性があります)。
  • ソース・コントロール・クライアントが、すべての適切なコンピューター上のソース・コードへのアクセスを提供する
  • AppScan Source for Analysis は、同じコンピューター上の障害追跡システム・クライアントと統合されます。