AppScan ソース のデプロイメント・モデル

このセクションでは、3 つの異なるデプロイメント・モデルと、各モデルを構成するコンポーネントについて説明します。

AppScan® ソース 製品 (AppScan Enterprise Server と併用) は、さまざまな組織要件に対応するために、複数のデプロイメント・オプションをサポートします。クライアントとサーバーのコンポーネントが製品ソリューションを構成し、各コンポーネントには独自の目的があります。デプロイメント・モデルの中には、すべてのコンポーネントを必要とするものと、一部のみを必要とするものがあります。さらに、情報技術ポリシーに応じて、特定のサーバー・コンポーネントを別々のコンピューターにデプロイすることや、すべてのコンポーネントを 1 台のコンピューターにデプロイすることが要求されます。

このセクションでは、3 つの異なるデプロイメント・モデルについて説明します。

ニーズに最も適合するデプロイメントは、複数モデルの組み合わせである可能性があります。以下の表に、デプロイされる各 AppScan ソース 製品またはコンポーネントの概要を示します。

注: バージョン 9.0.3.11 以降の AppScan ソース では、macOS と iOS の Xcode スキャンを使用できません。
コンポーネント 説明
AppScan Source for Analysis 分析、分離、高優先度の脆弱性に対処するためのワークベンチ。セキュリティー・アナリスト、QA マネージャー、開発マネージャーが結果を得るまでの時間を短縮します。AppScan Source for AnalysisAppScan Enterprise Server への接続中またはスタンドアロン・モードで使用できます。
AppScan Source for Development コード行レベルでの脆弱性修復に焦点を当てた IDE 統合コンポーネント。AppScan Source for Development は、ソース・コードをスキャンする場合、AppScan Enterprise Server とのみ通信します。
AppScan Source for Automation ソフトウェア開発ライフサイクル (SDLC) において、AppScan ソース ワークフローの主要な側面を自動化し、スキャンをビルド環境に統合します。Automation Server は、スキャン、評価の公開、およびレポートの生成の要求を処理します。このコンポーネントはサービス/デーモンとして動作し、AppScan Enterprise Server と通信する必要があります。
AppScan Source コマンド行インターフェース (CLI) クライアント AppScan Source for Automation が提供する機能に加え、統合、自動化、およびスクリプト記述を有効にする各種の AppScan ソース 機能に、コマンド行からアクセスできます。

CLIAppScan Enterprise Server と通信する必要があります。

全機能を有効にするには、表内の各コンポーネントは AppScan Enterprise Server と通信する必要があります。このサーバーは、一元的ユーザー管理機能と、評価を共有するためのメカニズムを提供します。さらに、管理者が AppScan Enterprise ServerEnterprise Console コンポーネントをインストールしている場合は、Enterprise Console に評価を公開できます。Enterprise Console は、レポート機能、問題管理、トレンド分析、ダッシュボードなど、評価に関する作業を行うためのさまざまなツールを備えています。