静的分析クライアントのサポート

サポートされているオペレーティング・システムと、静的分析を実行する場合に ASoC でスキャンできるプロジェクト。

オペレーティング・システムのサポート

HCL AppScan on Cloud クライアントは、以下のオペレーティング・システムでサポートされています。
  • Windows: HCL AppScan on Cloud は 64 ビット・システムでサポートされ、64 ビット・モードで実行されます。
  • macOS: HCL AppScan on Cloud は 64 ビット・システムでサポートされ、64 ビット・モードで実行されます。
  • Linux: HCL AppScan on Cloud は 64 ビット・システムでのみサポートされます。

コマンド行ユーティリティーのサポート

コマンド行ユーティリティー のシステム要件

コマンド行ユーティリティー を実行してローカルで IRX ファイルを生成するための最小要件は、次のとおりです。
  • ディスク・スペース: 1 GB
  • メモリー: 2GB RAM
  • CPU: 2
ほとんどのスキャン・ニーズに対して、コマンド行ユーティリティー は次の仕様で効率的に実行されます。
  • ディスク・スペース: 15 ~ 20 GB
  • メモリー: 8 GB RAM
  • CPU: 2

大規模な Java、.NET、および C/C++ データフロー・スキャンを実行する場合は、追加のリソースが必要になることがあります。

アプリケーション・サーバーのサポート

コマンド行ユーティリティー には、基本的な JavaServer Page のコンパイルに使用される Apache Tomcat バージョン 7 アプリケーション・サーバー .jar ファイルが含まれます。互換性を高めるため、各自所有のアプリケーション・サーバーを使用するよう CLI を構成します (サポート対象のアプリケーション・サーバーには、Apache Tomcat バージョン 7 以上、WebSphere® Application Server バージョン 7、8.0、8.5.x、および 9.x、Oracle Weblogic Server バージョン 10.3 および 12.x が含まれます)。

コマンド行ユーティリティー とクラウド・サービスのバージョンの互換性

Static Analyzer コマンド行ユーティリティー のバージョンが、以下の場合に自動的にチェックされます。

  • appscan prepareWindows コマンドを、または appscan.sh prepareLinux と macOS コマンドを発行する。
  • 静的分析プラグインがインストールされている統合開発環境で 「静的分析の実行」 アクションを使用する。
  • prepare オプションを使用して Maven プロジェクトの IRX ファイルを生成する。
  • IRXappscan queue_analysis コマンドを、または Windowsappscan.sh queue_analysis コマンドを使用して、Linux と macOS ファイルをアップロードする。
  • IRX ファイルをクラウドにアップロードする。

prepare または 「静的分析の実行」 のいずれかのアクションを実行すると、コマンド行ユーティリティー の新しいバージョンが使用可能であることを通知するメッセージが表示される場合があります。この場合、コマンド行ユーティリティー をアップグレードせずに続行することも、コマンド行ユーティリティー をアップグレードして新しい機能を利用することもできます。

現在サポートされていないコマンド行ユーティリティー のバージョンを使用して上記のいずれかのアクションを実行すると、コマンド行ユーティリティー の更新を求めるメッセージが表示されます。この場合、最新の コマンド行ユーティリティー をダウンロードしてセットアップします

プラグインのサポート

Gradle のサポート

HCL AppScan on Cloud Gradle プラグインは、Gradle で Java と Java Web プロジェクトのスキャンを自動化するために使用されます。このプラグインは、「java」プラグインまたは「war」プラグインが適用されている Gradle プロジェクト用の IRX ファイルを生成します。また、生成された IRX ファイルを分析のためにクラウド・サービスに送信することもできます (オプション)。

プラグインを使用するには、build.gradle に以下の行を追加します。

plugins.dsl の使用:
  • Groovy:
    plugins {
    	id "com.hcl.security.appscan" version "1.0.1"
    }				
  • Kotlin:
    plugins {
    	id("com.hcl.security.appscan") version "1.0.1"
    }					
レガシー・プラグイン・アプリケーションの使用:
  • Groovy:
    buildscript {
    	repositories {
    		maven { 
    			url "https://plugins.gradle.org/m2/" 
    		}
    	}
    	dependencies { 
    		classpath "gradle.plugin.com.hcl.security:application-security-gradle-plugin:1.0.1" 
    		}
    	}
    
    apply plugin: "com.hcl.security.appscan"
    						
  • Kotlin:
    buildscript {
    	repositories {
    		maven { 
    			url=uri("https://plugins.gradle.org/m2/")
    		}
    	}
    	dependencies { 
    		classpath("gradle.plugin.com.hcl.security:application-security-gradle-plugin:1.0.1")
    		}
    	}
    
    apply(plugin="com.hcl.security.appscan")
    

Maven のサポート

Maven ASoC プラグインが Maven Central Repository で利用できるようになりました。このプラグインを手動でインストールする必要はなくなりました。

appscan-maven-pluginprepare ゴールを使用して、ビルド内のすべての jarwar、および ear プロジェクト用の IRX ファイルを生成します。appscan-maven-pluginanalyze ゴールを使用して、ビルド内のすべての jarwar、および ear プロジェクト用の IRX ファイルを生成し、さらに分析のために ASoC サービスに送信します。

Eclipse サポート

Eclipse ユーザー・インターフェースから Java プロジェクトをスキャンできるようにするためのプラグインを Eclipse にインストールできます。Eclipse バージョン 4.2 以降がサポートされています。これには、Eclipse バージョン 4.2 の Eclipse 3.8 リリースが含まれます。

Eclipse プラグインをインストールするには、システムに Eclipse をインストールする必要があります。

Eclipse プラグインを取得するには、Eclipse Marketplace でプラグインを検索します。または、Eclipse で「Help」 > 「Eclipse Marketplace」に移動して「AppScan」を検索し、「Browse for more results」をクリックします。

JetBrains のサポート

サポートされる JetBrains IDE にユーザー・インターフェースからプラグインをインストールするように選択できます。JetBrains バージョン 2021.1 以降がサポートされています。

プラグインを取得してインストールするには、JetBrains Plugins Repository でプラグインを検索します。または、JetBrains IDE で、「ファイル」 > 「設定」 に移動し、「プラグイン」を選択して「リポジトリーを参照…」をクリックします。HCL AppScan を検索します。

Microsoft Visual Studio サポート (Windows のみ)

Visual Studio ユーザー・インターフェースから .NET (C#、ASP.NET、VB.NET) および C++ ソリューション、プロジェクト、および Web サイトをスキャンできるようにするためのプラグインを Visual Studio にインストールできます。Visual Studio プラグインをインストールするには、システムに Visual Studio がインストールされている必要があります。

Visual Studio プラグインを取得してインストールするには、Visual Studio Marketplace でプラグインを検索します。または、Visual Studio で、「ツール」 > 「拡張と更新」に移動します。「オンライン」を選択して「Static Analyzer」を検索します。

AppScan on Cloud では、次の Visual Studio バージョンをサポートしています。
.NET (C#、ASP.NET、VB.NET) C++
Visual Studio 2015 X X
Visual Studio 2017 X X
Visual Studio 2019 X X
注: AppScan on Cloud は、Visual Studio 2015、2017、2019 の C++14 言語標準モード (/std:c++14) をサポートします。 AppScan on Cloud は、Visual Studio 2017 および 2019 の C++17 言語標準モード (/std:c++17) をサポートします。
サポートされている言語について、AppScan on Cloud では IDE プラグインを使用して対話式に、および AppScan CLI を使用して自動的に、Visual Studio プロジェクトをスキャンすることができます。次の統合を使用できます。
Visual Studio プラグイン コマンド行インターフェース (CLI)
Visual Studio 2015 X X
Visual Studio 2017 X X
Visual Studio 2019 X X
注: Visual Studio プラグインは macOS や Linux ではサポートされません。

Jenkins のサポート

ASoC Jenkins プラグインを使用すると、動的分析および静的分析のビルド手順を Jenkins のビルド・プロジェクトに追加できます。プラグインは Jenkins バージョン 2.222.4 以降にインストールできます。このプラグインから、Cloud MarketplaceASoC サービスに接続できます。

Visual Studio Team Services/Team Foundation Server (Azure DevOps) のサポート

Visual Studio Team Services/Team Foundation Server (Azure DevOps) プラグインを使用すると、VSTS プロジェクトや TFS プロジェクトの静的スキャンおよび動的スキャンを実行できます。 ASoC は、TFS バージョン 2018 Update 2 以降をサポートします。プラグインについて詳しくは、Azure DevOps Services プラグインのインストールと使用を参照してください。

AppScan Go! のサポート

AppScan Go! は、WindowsLinux、および Mac でサポートされています。