HCL Connections Docs との統合

HCL Verse™ を HCL Connections Docs™ 2.0 CR2 とともに動作するように構成できます。これにより、添付ファイルのプレビューが強化されます。Docs と統合することで、Verse ユーザーはメッセージを表示/作成するときに添付ファイルをダウンロードすることなく、PDF、Microsoft Office、OpenOffice その他のタイプの添付ファイルをプレビューできるようになります。

注:
  • SAML 認証と、暗号化メッセージでの添付ファイルのプレビューと共有は、このリリースではサポートされません。
  • サーバーで iNotes_WA_Security_NonceCheck=0 notes.ini 設定を使用しないでください。これを行うと、添付ファイルのプレビューが行えなくなります。
  1. HCL Connections Docs 2.0 CR2 をインストールします。詳しくは、HCL Connections Docs の資料を参照してください。
  2. クロスオリジン要求を許可するために J Docs で CORS を有効にします。Verse は Docs JavaScript API を使用して Docs と通信を行います。CORS アクセスを有効にするには、Domino サーバーのドメイン名を Docs の WhiteDomainList に追加する必要があります。詳しくは、HCL Connections Docs の資料を参照してください。
    注: Verse は Docs の Viewer コンポーネントと通信を行います。このため concord-config.json に加え、viewer-config.json 内部の WhiteDomainList フィールドの更新も必要になります。

    例:

    "WhiteDomainList": ["https://mail.hcl.com"],
      "IHS_fast_download": {
        "cache_root_alias": "/rendition_content",
        "enabled": "false"
    },
    注: Domino サーバーの前面でプロキシー・サーバーを使用している場合は、プロキシー・サーバーのドメイン名を Docs の WhiteDomainList に追加する必要があります。
  3. プレビューのパフォーマンスを向上するために DAOS を Domino サーバーで有効にします。

    Domino 添付ファイルとオブジェクトサービス (DAOS) は、添付ファイルのデータに基づいて生成される固有キー (DAOS キー) を使用することで添付ファイルの識別を有効にします。DAOS の詳細については、HCL Domino の資料にある「添付ファイルの統合」を参照してください。DAOS が有効なメール・ファイルで添付ファイルをプレビュー中に、Verse は DAOS キーを使用して添付ファイルが既に Docs にキャッシュ済みかどうかをチェックします。これにより、既にキャッシュ済みの場合に再度添付ファイルを転送しなくて済みます。

  4. Create_R85_Databases=1 を Domino サーバーの notes.ini に追加して、Domino を再起動します。
  5. サーバー・コンソールから以下のように入力します。load compact -c メール・ファイルをアップグレードします。これにより、すべてのデータベースのコピー圧縮が行われ、メール・ファイルが現在の ODS レベルにアップグレードされます。
注: 圧縮プロセスで中はメール・ファイルを使用しないでください。使用すると、圧縮処理の実行が失敗する場合があります。