Interact イベント・パターン・レポート用ストアード・プロシージャーの使用可能化

レポートを使用可能にするために実行したステップに加えて、Interact イベント・パターン・レポートを使用可能にする必要があります。Interact イベント・パターン・レポートでは、レポートのレンダリングを高速にするため、データの集計としてデルタ・リフレッシュ処理を使用します。

始める前に

Administrative Task Scheduler (ATS) は、履歴データおよび構成情報を格納するための表スペースを必要とします。データベースに表スペースが定義されているかどうかを確認するには、または表スペースを作成するには、次の情報を参照してください。

http://www.ibm.com/developerworks/data/library/techarticle/dm-0809see/

スケジュールされたジョブをタスク・スケジューラーから実行するには、データベースがアクティブであることが必要です。developerWorks の次の記事を参照してください。

http://www.ibm.com/developerworks/data/library/techarticle/dm-0809see/

ADMIN_TASK_STATUS は、ADMIN_TASK_ADD プロシージャーが初めて呼び出されたときに作成される管理ビューです。これらのビューがデータベースに存在する必要があります。ビューがない場合は、データベース管理者に相談してビューを作成してください。ADMIN_TASK_STATUS 管理ビューに対するアクセス特権が必要です。詳しくは、http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/api/content/SSEPGG_9.7.0/com.ibm.db2.luw.admin.gui.doc/doc/t0054396.html および http://www.ibm.com/developerworks/data/library/techarticle/dm-0809see/ を参照してください。

このタスクについて

Interact イベント・パターン・レポート用ストアード・プロシージャーを使用可能にするには、以下のステップを実行します。

手順

  1. <Interact_ReportPack_Installer_Home>\cognos11\interact-ddl\<DB Type>\ フォルダーを参照します。
  2. DB2® の場合、以下のパラメーターの値を設定します。
    • db2set DB2_COMPATIBILITY_VECTOR=ORA
    • db2set DB2_ATS_ENABLE=YES
  3. インスタンスを再始動するときは、以下のコマンドをリスト順に実行して、DB2 をアクティブにする必要があります。
    1. db2 force application all このインスタンス上のアプリケーションを停止します。
    2. db2stop force DB2を停止します。
    3. db2start データベースを開始します。
    4. db2 activate db <dbname> データベースを明示的にアクティブにします。

      次のメッセージが表示されます。

      DB20000I The ACTIVATE DATABASE command completed successfully.
    5. db2 list active databases データベースがアクティブになったことを確認します。

      次の例のような出力が表示されるはずです。

      Active Databases
      Database name     = <dbname>
      Applications connected currently     = 0
      Database path    = /data04/<DB instance owner>/NODE0000/SQL00001/
  4. ETL データベースに対して、以下のスクリプトをリスト順に実行します。
    1. acir_tables_<DB Type>.sql
    2. acir_scripts_<DB Type>.sql
    注: acir_tables_<DB Type>.sql スクリプトがまだ実行されていなければ、実行する必要があります。
    注: ターゲット・データベースで acir_scripts_db2.sql スクリプトを実行した後で例外がスローされる場合、トリガーを削除し、適切なデータベース・ユーザーで再作成します。

    SQL Server の場合は、acir_jobs_sqlserver.sql スクリプトを実行します。このスクリプトでは、度合い 2 のデータベース・ジョブが作成されます。 度合いを変更するには、Interact イベント・パターン・レポートの並列実行の度合いの変更を参照してください。

    注: SQL Server エージェント・サービスが実行中であることを確認してください。
  5. ETL プロセスの開始前に、UARI_PATTERN_LOCK テーブルに並列バッチ度合いレコードを作成する必要があります。これらのレコードを作成するには、次のいずれかのコマンドを ETL データベースに対して実行します。
    • Oracle の場合: execute SP_POPULATE_PATTERN_LOCK(2)
    • DB2 の場合: call SP_POPULATE_PATTERN_LOCK(2)
    • SQL Server の場合: EXEC [dbo].[SP_POPULATE_PATTERN_LOCK] @p_parallel_degree = 2

    この例の中の 2 は、集計処理の並列実行の度合いです。

    UARI_PATTERN_LOCK テーブルに、ストアード・プロシージャーが度合いの値とともに取り込まれます。度合いの値は構成可能です。Interact イベント・パターン・レポートの集計処理において並列実行の度合いを高めると、経過時間が減少します。度合いの設定値を大きくすると、ハードウェア・リソース要件もそれに比例して増大します。データ集計のために実行されるプロシージャー数は、度合いの値に応じて決まります。

  6. オプション: ETL 機能の実行中は、トリガーを無効にして、レポート集計が呼び出されないようにすることができます。トリガーを無効にしてレポート集計処理をオフにするには、データベース・タイプに応じて以下のいずれかのコマンドを実行します。
  7. オプション: トリガーを有効にしてレポート集計処理をオンにするには、データベース・タイプに応じて以下のいずれかのコマンドを実行します。

タスクの結果

ETL が正常に完了すると、UACI_ETLPATTERNSTATERUN テーブルの状況が 3 に更新され、トリガー TR_AGGREGATE_DELTA_PATTERNS が呼び出されます。そのトリガーにより、並列実行の度合いを設定するストアード・プロシージャーが呼び出されます。

注: システムが初めてすべてのデータを集計するときのレポート集計処理に要する時間は、その後の集計より長くなる場合があります。