Interact と Interact Advanced Patterns の統合の構成
IBM® Interact と IBM Interact Advanced Patterns の統合により、Interact の実装のための拡張パターン認識機能が提供されます。
始める前に
統合を構成する前に、Interact と Interact Advanced Patterns の完全に機能するインストール済み環境が必要です。
手順
- Interact Advanced Patterns で、「設定」 > 「設定の検出」 > 「サーバー・グループ」ページに移動します。
ここは、システムが拡張イベント・パターンを処理するのに使用するサーバー・グループを作成する場所です。
「サーバー・グループ」ページの左側のパネルには 4 つのタブがあります。最後のタブ「サーバー・グループ」が右側のパネルにさらに 4 つのタブを開きます。
- 「サーバー」タブで、「変更されたストリーム構成との同期」をクリックして、ストリーム・サーバーの更新されたリストがあることを確認します。
- 「データベース接続」タブで、ランタイムおよび状態履歴テーブルを保持するデータベースへの接続を作成します。
これらのテーブルは同じデータベースに存在できます。その場合、接続を 1 つだけ作成します。ランタイムおよび状態履歴テーブルが別個のデータベースにある場合、2 つの接続を作成します。
接続を作成するには、「追加」をクリックし、次のようにフィールドに入力します。
表 1. 「サーバー・グループ」ページ: 「データベース接続」タブ フィールド 説明 名前 このデータベースの記述名を入力します。 データベース・タイプ サポートされるデータベースのドロップダウン・リストからデータベース・タイプを選択します。 データベース名 データベース管理クライアントで表示されるデータベースの名前を入力します。これはクライアントに示される名前と正確に一致する必要があります。大文字小文字を区別して指定します。 サーバー名 データベース・サーバーがホストされているマシンの完全修飾名または IP アドレスを入力します。例えば、machine.mycompany.com です。 ポート データベースがリスンするポートを入力します。DB2 用のデフォルトポートは 50000 です。 ユーザー ID Interact Advanced Patterns が使用してこのデータベースにアクセスするためのデータベース・アカウントのユーザー名を入力します。 パスワード、パスワードの確認 「ユーザー ID」フィールドで入力済みのアカウントに対応したパスワードを入力します。 ヒント: データベース接続のエラーが発生した場合、これらのフィールドに入力したパスワードが正しいかどうか確認してください。 - 「データ・ソース・コネクター」タブで、状態履歴テーブルへの接続を作成します。 注: このタブに表示されるデフォルトの TCP コネクターは自動的に作成されます。システムは Interact と Interact Advanced Patterns の間の通信にこのコネクターを使用します。
状態履歴テーブル用のコネクターを作成するには、「追加」をクリックし、ドロップダウン・リストで「テーブル・コネクター」 を選択して、次のようにフィールドに必要な情報を設定します。
表 2. 「サーバー・グループ」ページ: 「データ・ソース・コネクター」タブ フィールド 説明 テーブル・コネクター 名前 このテーブル・コネクターの記述名を入力します。この名前を、コネクターと関連付けるデータ・ファイルまたはデータベースの名前と揃えることをお勧めします。 タイプ 「状態」を選択します。 テーブル名 データベース管理クライアントで表示されるテーブルの名前を入力します。これはクライアントに示される名前と正確に一致する必要があります。大文字小文字を区別して指定します。 説明 テーブルの説明を入力します。 共用可能 このチェック・ボックスを選択します。 - 「サーバー・グループ」タブで、システムがリアルタイム・データを処理するのに使用するサーバー・グループを追加します。
サーバー・グループを作成するには、「追加」をクリックし、次のようにフィールドに入力します。
表 3. 「サーバー・グループ」ページ: 「サーバー・グループ」タブ フィールド 説明 「プロパティー」タブ 名前 サーバー・グループの記述名を入力します。 ストリーム・インスタンス ストリーム・インスタンス ID を選択します。どれを選択するか不明な場合は、管理者に問い合わせてください。 使用法 「実稼働」を入力します。 実稼働用 このチェック・ボックスを選択します。 [サーバー] タブ 完全修飾名 「エンジンの数」列をダブルクリックし、このマシンで実行する Interact Advanced Patterns エンジンの数を設定します。 「データベース」タブ ランタイム・データベース接続の選択 このサーバー・グループがアクセスできるようにするランタイム・データベースを選択します。 テーブル接続マッピング用のデータベース接続の選択 ステップ 3 で作成したデータベース接続を選択します。 「データ・ソース・マッピング」タブ データ・ソースのリスト ステップ 3 で作成した状態テーブルのデータ・ソースの名前をクリックし、データ・ソースをコネクターにマッピングできるポップアップ・ウィンドウを開きます。 注: 結果とトランザクション・データ・ソースをマッピングしないでください。これは統合を通じて自動的に行われるからです。「データ・ソース・マッピング」タブテーブル・データ・ソース・コネクター・マッピング データ・ソース名 これは読み取り専用フィールドで、このウィンドウを開くためにクリックしたデータ・ソースの名前を含みます。 コネクター (Connector) ステップ 4 で構成したデータ・ソース・コネクターを選択します。 データベース接続 ステップ 3 で構成したデータベース接続を選択します。 - 「設定」 > 「構成」 ページで、以下のように構成プロパティーを設定します。
表 4. 統合の構成プロパティー プロパティー 値 Campaign | Partitions | Partition N | Interact | serverGroups | opDetectionServerGroupName このプロパティーを、拡張イベント・パターンの処理に使用する Interact Advanced Patterns サーバー・グループの名前に設定します。 このプロパティーを設定しないと、Interact は Campaign | partitions | partition[n] | Interact | serverGroups | [serverGroup] | serverGroupName プロパティーで指定した名前と同じ名前の Interact Advanced Patterns サーバーを探します。
Campaign | Partitions | Partition N | Interact | eventPatterns | enableAdvancedPatterns このプロパティーを True に設定します。 Interact | services | eventPattern | advancedPatterns | connectionTimeoutInMilliseconds このプロパティーを、Interact リアルタイム環境から Interact Advanced Patterns への HTTP 接続を確立するために許可される最大時間に設定します。 Interact | services | eventPattern | advancedPatterns | readTimeoutInMilliseconds このプロパティーを Interact リアルタイム環境と Interact Advanced Patterns との間に HTTP 接続が確立された後に、 データを受信するために許可される最大時間に設定します。 Interact | services | eventPattern | advancedPatterns | connectionPoolSize オプションで、Interact リアルタイム環境と Interact Advanced Patterns との間の通信用の、HTTP 接続プールのサイズを変更します。デフォルト値は 10 です。 Interact | services | configurationMonitor | enable リアルタイム環境を再始動する必要なく、統合を有効または無効にできるようになるには、このプロパティーを True に設定します。 Interact | services | configurationMonitor | refreshIntervalInMinutes Interact | services | configurationMonitor | enable を True に設定した場合、このプロパティーを、Interact | services | eventPattern | advancedPatterns enableAdvancedPatterns プロパティーの値をポーリングする時間間隔に設定します。 拡張パターン・イベントが Interact インストール環境で使用できるようになりました。
- 自動再接続機能を使用するかどうかを決定し、それに応じて、 「設定」 > 「構成」 ページで次のプロパティーを設定します。この機能は、デフォルトで有効になります。
表 5. 自動再接続のプロパティーの構成 プロパティー 値 Interact | services | eventPattern | advancedPatterns | autoReconnect | enable Interact リアルタイム環境と Interact Advanced Patterns の間で接続の問題が発生した場合に、システムが自動的に再接続を行うようにするには、デフォルトの値 True を保持します。 Interact | services | eventPattern | advancedPatterns | autoReconnect | durationInMinutes このプロパティーを、 Interact リアルタイム環境と Interact Advanced Patterns との間で繰り返し生じる接続問題をシステムが評価する時間間隔に分数で指定します。デフォルトの間隔は 10 分です。 Interact | services | eventPattern | advancedPatterns | autoReconnect | numberOfFailuresBeforeDisconnect このプロパティーを、システムが Interact Advanced Patterns から自動的に切断される前に許可される、指定された期間内での接続エラーの数に設定します。 Interact | services | eventPattern | advancedPatterns | autoReconnect | consecutiveFailuresBeforeDisconnect 自動再接続機能が Interact リアルタイム環境と Interact Advanced Patterns との間の連続した接続エラーだけを評価する場合、デフォルト値の True のままにします。この値を False に設定した場合、指定の時間間隔内のすべてのエラーが評価されます。 Interact | services | eventPattern | advancedPatterns | autoReconnect | sleepBeforeReconnectDurationInMinutes システムは、このカテゴリーの他のプロパティーで指定された繰り返し障害のために切断した後、このプロパティーで指定された分数だけ待機してから再接続します。デフォルト値は 5 分です。 Interact | services | eventPattern | advancedPatterns | autoReconnect | sendNotificationAfterDisconnect このプロパティーは、接続障害が発生したらシステムが E メール通知を送信するかどうかを決定します。通知メッセージには、エラーが生じた Interact リアルタイム・インスタンス名、 および sleepBeforeReconnectDurationInMinutes プロパティーで指定された、再接続が行われる前の時間が含まれます。デフォルト値の True は、通知が送信されることを示します。
タスクの結果
統合が完了し、拡張パターンを使用できるようになりました。次のステップの概要を示します。
- Interact 対話式チャネルで、イベントを定義し、それらのイベントを使用するイベント・パターンを追加します。
- セグメントを含む Campaign フローチャートを作成し、イベントと関連付けられた顧客 ID を取得して、配置をマーキングします。
- Interact 対話式チャネルで、対話方法を定義し、配置をマーキングします。
- 対話式チャネルを配置します。
統合後の手順についての情報を提供するビデオがあります。これを見るには、IBM サポート・ポータルの Interact ドキュメントのリストで「ビデオ」タブを表示するか、Interact ユーザー・インターフェースで「Help」 > 「製品資料」リンクをクリックします。