InteractDigital Recommendations の統合の概要

このセクションでは、IBM® Interact IBM Digital Recommendations をどのように統合すると、Interact 主導の製品推奨を提供できるかについて説明します。また、統合を行うプロセスとメカニズムも説明します。

IBM Interact IBM Digital Recommendations の統合は、Representational state transfer (REST) アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を介して行われます。これは、Digital Recommendations インストールにより利用できます。適切なカテゴリー ID を指定して REST API 呼び出しを行うと、Interact は推奨製品を取得でき、これを訪問者が見るカスタマイズされたページに表示するオファー情報に組み込むことができます。

訪問者が Web ページの URL (Interact インストール済み環境に含まれるサンプル JSP ページなど) を参照すると、そのページが Interact を呼び出してオファーを取り出します。Interact 内で適正なパラメーターによってオファーが構成されたことを前提とすると、最も簡単なケースでは次のようなステップが生じます。

  1. ページのロジックが訪問者のカスタマー ID を識別します。
  2. Interact への API 呼び出しが行われ、その顧客用のオファーを生成するために必要な情報が渡されます。
  3. 返されるオファーにより、少なくとも 3 つの属性(オファーのイメージの URL、顧客がクリックスルーしたときのランディング・ページの URL、および推奨する製品を判別するために使用されるカテゴリー ID) を持つ Web ページが提供されます。
  4. このカテゴリー ID を使用して Digital Recommendations が呼び出され、推奨製品が取得されます。この製品セットは JSON (JavaScript Object Notation) 形式であり、そのカテゴリーの製品のベスト・セラー・ランキング順になっています。
  5. 次いで、訪問者のブラウザーにオファーと製品が表示されます。

この統合は、オファー推奨と製品推奨を組み合わせるのに役立ちます。例えば、1 つの Web ページ上に 2 つのインタラクション・ポイント、すなわち 1 つはオファー、もう 1 つはそのオファーに一致する推奨を表示させることが考えられます。これを行うには、Web ページから Interact を呼び出し、リアルタイムのセグメンテーションを行うことにより、最良のオファー (例えば 10% オフの小型装置すべて) を判別します。ページが Interact からオファーを受け取ると、そのオファーにはカテゴリー ID (このサンプルでは小型装置のカテゴリー ID) が含まれています。そして、ページは API 呼び出しを使用して小型装置のカテゴリー ID を Digital Recommendations に渡し、レスポンスとして、そのカテゴリーの人気に基づいた最良の製品推奨を受け取ることになります。

さらに単純なサンプルとしては、Web ページから Interact への呼び出しは単に顧客プロファイルに一致するカテゴリー (例えば高級カトラリー) を見つけるだけというものも考えられます。それから、取得したカテゴリー ID を Digital Recommendations に渡して、カトラリー製品の推奨を受け取ることになります。