シミュレーションを実行するための拡張シナリオの作成

拡張シナリオを作成して設計時に複数の API メソッドをテストし、予想どおりの結果が返されることを確認できます。

このタスクについて

拡張シナリオでは、 startSessiongetOfferspostEventgetProfile および endSession API をテストできます。

手順

  1. 対話式チャネルの「シミュレーター」タブで、「シナリオ・パレット」にある「拡張シナリオの作成」をクリックします。
  2. 「一般」タブで、シナリオの名前と説明を追加します。
  3. 「シナリオ定義」タブで、拡張シナリオのセッション ID を入力します。このセッション ID はすべての API で同じです。セッション ID を定義しない場合は、実行時に作成され、API バッチ実行で使用されます。
  4. 「API の追加」をクリックし、シナリオに追加するメソッドを startSessiongetOfferspostEventgetProfileendSession の中から選択します。
  5. startSession メソッドを追加します。
    1. ドロップダウン・リストからオーディエンス・レベルを選択します。
    2. オーディエンス ID を選択します。

      オーディエンス ID は、手動で入力することも、検索することもできます。

      プロファイル・テーブルでオーディエンス ID を検索する場合は、 をクリックします。「条件の追加」をクリックして検索条件を指定します。複数の条件を追加した場合、検索結果では各条件が AND 条件として扱われます。検索条件に対応する結果を取り込むには、「検索」をクリックします。「表示列の選択」タブで、検索結果に表示する特定の列を選択できます。属性を選択または選択解除すると、ただちに検索結果テーブルが更新されます。検索条件と一致するレコードを強調表示して、「選択」をクリックします。このオーディエンス ID がシナリオに追加されます。

      シミュレーターは、Campaign | partitions | partition[n] | Interact | serverGroups | [シミュレーターに対して設定された serverGroup] | prodUserDataSource プロパティーで定義されたサーバーおよびプロファイル・データベースを使用して、プロファイル・レコードをロードし、オーディエンス ID の検索を実行します。シナリオ定義で設定したオーディエンス ID がシミュレーション実行時に存在するためには、この prodUserDataSource が、Interact | general | serverGroups | prodUseDataSource と同じ構成でなければなりません。設計時のデータベースの「対話式チャネルのサマリー」タブでマップするプロファイル・テーブルは、ランタイム・データベース内のプロファイル・テーブルのサブセットでなければなりません。

    3. 既存のセッションに依存のチェック・ボックス、またはデバッグ・フラグをオンにするチェック・ボックスにチェック・マークを付けます (これらのオプションを startSession メソッドに対して有効にしたい場合)。
    4. API のパラメーターを追加します。パラメーターの名前と値を入力します。「名前」ドロップダウン・リストから、事前定義されたパラメーターを選択することもできます。ドロップダウン・リストからタイプを選択します。そのパラメーターを追加するには、チェック・マークをクリックします。
  6. getOffers メソッドを追加します。ドロップダウン・リストから「ゾーン」を選択し、「オファー数」を追加します。「オファー数」を追加しない場合は、方法で割り当てられたすべてのオファーがデフォルトで返されます。
  7. postEvent メソッドを追加します。このメソッドのイベント名とパラメーターを追加します。「名前」ドロップダウン・リストから、事前定義されたパラメーターを選択することもできます。
  8. getProfile メソッドを追加します。この API を構成する必要はありません。
  9. endSession メソッドを追加します。この API を構成する必要はありません。
  10. 上矢印と下矢印を使用して、API の順序を並べ替えることができます。シナリオの中に複数の getOfferspostEvent を追加し、それらの順序を適宜調整することができます。シナリオ・シミュレーションに含めないことにした API は、削除することもできます。
  11. 「保存」をクリックして、このシナリオを保存済みのシナリオに追加します。「保存されたシナリオ」から、保存済みのシナリオを編集、コピー、または削除することもできます。
  12. 「実行」をクリックしてこのシナリオをテストします。

    シミュレーションは別のスレッドで実行されます。実行中もシミュレーション・シナリオを表示したり編集したりできます。ただし、実行が完了するまで、別の実行を開始することはできません。

    注: 保存されていないシナリオは実行できません。シナリオを作成または編集した場合、更新されたシナリオを実行するためには、その前にシナリオを保存する必要があります。保存されていないシナリオを実行しようとすると、最後に保存されたシナリオが代わりに実行されます。
  13. シミュレーションの実行を中止する必要がある場合は、「中止」をクリックします。

タスクの結果

実行が完了すると、「シミュレーション結果」タブに結果が表示されます。結果は、「シナリオ定義」タブの API と同じ順序で表示されます。

「ログ」タブで、シナリオ実行のログ結果を見ることもできます。最後のシナリオ実行のログ・エントリーのみ表示されます。このタブに表示されるログは interact.log に記録されるログと同じですが、このタブでは、シミュレーション実行のセッション ID と開始タイム・スタンプでログがフィルタリングされています。ロギングのレベルは interact_log4j.properties によって決まります。

COVERAGE SCENARIO

対象シナリオを作成して、顧客のシミュレーションをテスト実行し、顧客ベースの各グループ、または特定のグループ/セグメントに対し、十分なオファーがあるかどうかを確認します。

このタスクについて

手順

  1. 対話式チャネルの「シミュレーター」タブで、「対象

シナリオの作成」(「シナリオ・パレット」内) をクリックします。

2. 対象シナリオの名前を入力します。

3. 説明を入力します。

4. ドロップダウン・リストからオーディエンス・レベルを選択します。

5. 「ゾーン」フィールドの「選択」ボタンをクリックします。

対話式チャネルで定義されているすべてのゾーンが表示されます。

ユーザーは 1 つのゾーン、複数のゾーン、すべてのゾーンを選択できます。

「保存」ボタンをクリックします。

6. 「オーディエンス ID フィルター」フィールドの「フィルター」ボタンをクリックします。

ここで、「条件を追加してオーディエンスをフィルター」リンクをクリックして、

オーディエンス ID を選択するために、フィルター条件を指定できます。

フィルター条件を定義して、「検索」ボタンをクリックします。

これにより条件を満たす AudienceID がリストされます。

「オーディエンスの選択」ボタンをクリックして、オーディエンスを選択します。

7. フィルターを定義しない場合、シミュレーターはプロファイル・データからすべてのオーディエンス ID を選択します。

8. 「結果を保存している DB テーブル名」フィールドで、ユーザーはシミュレーションの結果を保存するテーブルの名前を定義できます。

フィールドにテーブル名が指定されていない場合。アプリケーションは UACI_SimResults_<scenarioID> のような形式のデフォルトのテーブル名を作成します。

このテーブルは設計時データベースに作成されます。

9. 「以前の実行結果のエクスポートに対する警告」および「既存のイベント・パターン状態とオファー非表示ルールの使用」の 2 つのチェック・ボックスがあります。

a. 「以前の実行結果のエクスポートに対する警告」

このオプションが選択されている場合。ユーザーがシナリオを再実行する場合、以前の実行結果をエクスポートするユーザーに注意喚起メッセージが表示されます。

これがチェックされていない場合は、注意喚起メッセージはユーザーに表示されません。

b. 「既存のイベント・パターン状態とオファー非表示ルールの使用」

このオプションが選択されている場合。Interact はイベント・パターンとオファー非表示の状態を

それらのオーディエンス ID のものだとみなします。これは、既存のイベント・パターンまたはオファー非表示ルールがシミュレーション結果に適用されることを示しています。

このオプションがチェックされていない場合、Interact はシミュレーション結果を表示するときに、既存のイベント・パターンの状態またはオファー非表示ルールを無視します。

10. 「保存」ボタンをクリックしてシナリオを保存します。

注: ユーザーはシナリオを実行する前に、保存されていない変更を保存する必要があります。

ユーザーが保存しないでシナリオを実行しようとすると、最後に保存されたシナリオが実行されます。

11. 「実行」ボタンをクリックしてシナリオを実行します。

結果

ユーザーが「名前」、「オーディエンス・レベル」、「ゾーン」などの必須フィールドを入力した後で「保存」ボタンをクリックすると、対象シナリオが作成され、追加で 2 つのタブ (「シミュレーション結果」が 2 番目のタブ、「実行履歴」が 3 番目のタブ) が、対象シナリオに表示されます。

デフォルトでは、両方のタブ「シミュレーション結果」および「実行履歴」は空白です。

「シミュレーション結果」タブ:

このタブは、「実行」ボタンをクリックすることにより「シミュレーターの対象シナリオ」が正常に実行された後でのみ、次のフィールドに対して挿入されます。失敗した実行の場合、このタブは空です。

このタブは対象のシナリオに対しては常に表示されます。実行の結果がない場合、ユーザーがクリックすると、「シミュレーション結果を使用できません」と表示されます。実行が完了し、指定した結果テーブルに結果がある場合、タブをクリックすると、2 つのセクションのあるシミュレーション結果が作成されます。

セクション 1: 「実行サマリー」、ここには、

「実行ステータス」フィールドにこの実行の全体的な状態が、「所要時間 (秒)」フィールドに実行にかかった合計時間が秒単位で表示されます。

「処理済みのオーディエンス」フィールドに処理されているオーディエンスの数が、「オファー数」フィールドに提示されたオファーの合計数が表示されます。

セクション 2: 次の列を含むテーブルが表示されます

  • セグメント: AudienceID が属するセグメント
  • ゾーン: オファーが割り当てられたゾーン。
  • オファー: オーディエンスに提示されたオファーの名前。
  • オファーを提供したオーディエンス: オファーを提供されているオーディエンスの数

このテーブルは、対象が顧客ベースに対してどのようであるかをユーザーが確認するのに役立ちます。

実行に長い時間がかかっているシミュレーションの対象シナリオの場合、ユーザーはしばらくしてから結果を確認する必要がある場合があります。「実行履歴」タブで実行ステータスを確認できます。

「実行履歴」タブ:

このタブには、「シミュレーターの対象シナリオ」が実行された後でのみ、次の列が挿入されます。

次の列があります:

実行 ID: アプリケーションはシミュレーターの対象範囲分析シナリオの実行のたびに、固有の RUNID を生成します。これは実行が完了した後に画面に表示されます。

開始時刻: 対象シナリオの実行の開始時刻を保存します。デフォルトでは、開始時刻は「MMM DD, YYYY hh:mm:ss」形式で表示されます。

実行の所要時間 (秒) : この列には、シミュレーターの対象シナリオの実行にかかった時間が表示されます。

ステータス: この列には、シミュレーターの対象シナリオの実行のステータスが表示されます。

次に示す、3 つの異なるステータスがあります。

  • 成功: 対象シナリオの実行が正常に完了した場合。
  • 失敗: 対象シナリオの実行が正常に完了しなかった場合。
  • 実行中: 対象シナリオの実行がまだ進行している場合。
  • CSV へエクスポート済み: シミュレーターの対象シナリオの実行結果が CSV ファイルにエクスポートされている場合、対象シナリオのステータスは「CSV へエクスポート済み」に設定されます。デフォルトで、ユーザーはシナリオの最新の実行結果のみをエクスポートできます。

処理されたオーディエンスの数: この列には、シミュレーターの対象シナリオの実行ごとに処理されたオーディエンスの数が表示されます。この列は、ステータスが「成功」または「CSV へエクスポート済み」の場合にのみ挿入されます。実行が失敗した場合は空白になります。

概要: この列には、各シミュレーターの対象シナリオのステータスの概要が表示されます。

実行が進行中の場合、「概要」は「実行中」として表示されます。

実行が成功すると、「概要」は「シミュレーションの実行に成功しました」として表示されます。

実行が失敗すると、「概要」は「シミュレーション実行時のサーバー・エラー」として表示されます。

シミュレーターの対象シナリオの実行結果が CSV ファイルにエクスポートされる場合、このファイルがエクスポートされる場所は指定されます。

アクション: この列にはアイコンとその中のアクションが表示されます。これらのアイコンは次のとおりです。

  • 履歴レコードの削除: シミュレーターの対象シナリオの実行で使用できます。このアイコンをクリックすると、対応する履歴レコードを削除できます。
  • 中止: このアイコンは実行状態のシミュレーターの対象シナリオに対してのみ使用できます。ユーザーがこのアイコンをクリックすると、シミュレーターの対象シナリオの実行が中止します。

CSV のダウンロード: このアイコンは、シミュレーターの対象シナリオの実行結果が CSV にエクスポートされるときにのみ表示されます。クリックすると、システムは DT サーバーに保存された CVS ファイルを取得し、ユーザーのブラウザーにダウンロードします。

CSV へエクスポート: ユーザーがこのリンクをクリックすると、シミュレーターの対象シナリオの最後の実行が csv にエクスポートされ、この実行のステータスが「CSV へエクスポート済み」に変わります。

最後の結果のみが結果テーブルに保存され、Interact システムは結果テーブルからレコードを取得し、それらを CSV ファイルにエクスポートします。ファイル名の形式は <ResultTableName>_<RunID>.csv です。

DT サーバーの処理中は、この実行のステータスは「CSV へエクスポート中」に変わります (「CSV へのエクスポート処理を実行中です」のようなメッセージが表示されます)。ユーザーは「実行履歴」タブでステータスを確認することもできます。CSV ファイルが生成されると、実行履歴のステータスは「CSV へエクスポート済み」に変わります。CSV ファイルは DT Web サーバーのシステムの一時フォルダー (/tmp/Interact_ExportedCSV/ ) に保存されます。ファイル名の絶対パスは実行履歴レコードの「サマリー」フィールドに保存されます。

対象範囲分析の場合、数百万レコードになる場合があり、エクスポートに長い時間がかかることがあります。ユーザーは完了したときの実行ステータスをチェックできます。小さいデータ・セットでユーザー・セッションがまだ維持されている場合、CSV ファイルはユーザーのブラウザーにもダウンロードされます。

「アクション」列を除く上記のすべての列は、クリックすることで、昇順または降順にソートできます。

すべての「対象シナリオ」の実行履歴はページ設定されて表示されます。デフォルトでは、1 ページに 10 の実行結果が表示されます。

ユーザーが「すべて」をクリックすると、1 ページにすべての「対象シナリオ」が表示されます。

すべての履歴を削除: ユーザーがこのリンクをクリックすると、すべてのページからすべての「対象シナリオ」の実行履歴が削除されます。