リスナーのクラスター化
クラスター化には、高可用性およびロード・バランシングを目的とした複数リスナーの使用が関係します。
クラスター化リスナーは、あるマシンから別のマシンに、確実に自動的なフェイルオーバーが行われるようにします。さらに、クラスター化リスナーは、パフォーマンス向上のために並列処理およびロード・バランシングを提供します。
リスナーのクラスター化 (バックエンドのクラスター化とも呼ばれる) は、フローチャートの実行がバックエンドで発生するため、重要です。フローチャートの実行で、接続履歴、オファー履歴、およびその他の構成テーブルが作成され、更新されます。
複数のリスナーがクラスターとして構成されると、フロントエンドの Web アプリケーションは TCP/IP 経由ですべてのリスナー・ノードと通信します。クラスター自体の内部では、1 つのノードがマスター・リスナーとして動作し、ノード全体に渡るクライアント要求のロード・バランシングの実行を担当します。
リスナーのクラスター化には、以下の利点があります。
- 安定度: クラスター内の複数のマシンに渡って複数のリスナーが並列で実行します。
- ロード・バランシング: バックエンドの負荷は、重み付けラウンドロビンを使用して負荷を分散することにより、リスナー・ノード全体で共有されます。
- フェイルオーバー: リスナーがハードウェア、ソフトウェア、またはネットワークの障害が原因でダウンすると、フェイルオーバーが自動的に行われ、中断を最小限に抑えます。
- スケーラビリティー: 追加のリスナーを実行するために、追加のノードを加えることができます。