イベントのダウンロードと処理でのマルチスレッドの実装

IBM® Campaign バージョン 11.1 以降を使用している場合、 Campaign への UBX イベントのダウンロードと ETL 処理にマルチスレッドが使用されます。Campaign と UBX の統合には、2 つの操作フェーズが含まれます。

  • Engage によって UBX に発行されたイベントをプルして、それらをコンタクト/レスポンス・トラッキング・テーブルに入れます。
  • コンタクト/レスポンス・トラッキング・テーブルを処理 (ETL) して、イベントに従って詳細コンタクト履歴およびレスポンス履歴にデータを取り込みます。

11.1 リリースより前は、これらの操作に 2 つのメイン・スレッドのみが使用されていました。1 つ目のスレッドは UBX からデータの読み取ってイベント・トラッキング・テーブルにデータを取り込むために使用され、2 つ目のスレッドは、イベント・トラッキング・テーブルからデータを読み取って、詳細コンタクト履歴およびレスポンス履歴にさまざまなイベントのデータを取り込むために使用されていました。

11.1 では、10 個のスレッドで UBX からイベントをダウンロードしてデータを取り込んだ後、10 個の並列スレッドで E メール送信などのコンタクト・トラッキング・イベントを処理し、別の 10 個のスレッドで E メール・バウンス、E メール・クリック、E メールを開くなどのレスポンス・トラッキング・イベントを処理します。この並列処理により、統合パフォーマンスが大幅に向上します。

注: 複数のスレッドを作成するため、これらのスレッドを実行するのにより多くの CPU およびメモリーが Campaignアプリケーション・サーバーで利用されます。