バージョン 11.0 へのアップグレード

以前のバージョンの IBM Campaign からアップグレードして UBX ツールキットを使用する場合は、 IBM Campaign のネイティブの UBX 機能を使用して IBM Engage と統合できるようになりました。

IBM Campaign には、IBM Universal Behavior Exchange (IBM UBX) に接続するための組み込み機能があります。IBM Campaign には、IBM UBX に接続してコンタクトとレスポンスの履歴トラッキングのイベント・データを取り出すのに必要なすべての構成やユーティリティーが用意されています。IBM Campaign によって、IBM Marketing Cloud のイベント (E メール送信、E メール・オープン、E メール・リンク・クリック、E メール・バウンス、SMS 送信、対話 SMS など) をトラッキングできるようになりました。IBM Campaign では、E メール、プッシュ、SMS のチャネルに関する IBM Marketing Cloud と IBM Mobile Push Notification (旧称: Xtify Mobile Push Notification) のすべてのイベントをダウンロードして使用することも可能です。

バージョン 11.0 にすでにアップグレードした場合は、以下のシナリオを検討してください。
表 1. IBM Campaign バージョン 11.0 のアップグレード・シナリオ
10.0.0.x または 10.1.x.x からのアップグレード 説明
IBM Campaign と Accelerator E メール、SMS、プッシュ通知を IBM Engage に送信するために IBM Campaign と Accelerator を使用していた場合は、バージョン 11.0 へのアップグレード後に、IBM Campaign で、E メール、SMS、プッシュのプロセス・ボックスを使用して、メッセージを IBM Engage に送信できます。
IBM Campaign と UBX Toolkit IBM Engage で生成されたイベントをダウンロードするために UBX Toolkit を使用していた場合は、バージョン 11.0 へのアップグレード後に、IBM Campaign を使用してイベントをダウンロードできます。
IBM Campaign を使用してイベントをダウンロードするには、以下の手順を実行します。
  1. カスタム・エンドポイント・タイプのエンドポイントでサブスクライブしていたすべてのイベントをアンサブスクライブします。そのエンドポイントを削除することもできます。
  2. IBM Campaign タイプの新しいエンドポイントを作成し、IBM Campaign でサポートされているイベントをサブスクライブします。詳しくは、UBX で IBM Campaign エンドポイントをサブスクライバーとして登録する方法を参照してください。
  3. IBM Campaign で UBX を構成し、IBM Campaign でそのエンドポイントの権限鍵を追加します。
  4. IBM Campaign の構成が完了したら、再びイベントをサブスクライブします。イベント・ダウンロード・スケジュール構成に基づいて、IBM Campaign スキーマ内の別のテーブルにイベントがダウンロードされるようになります。そのテーブルのデータを照会して、IBM Campaign のフローチャートで使用できます。詳細については、IBM Campaign システム・テーブル・ガイドを参照してください。
注: UBX Toolkit で作成されたテーブルのデータは、IBM Campaign によってマイグレーションされません。ただし、そのテーブルのデータを使用することは引き続き可能です。