IBM® Campaign アプリケーションには、回収済みのマーケティング・キャンペーンやフローチャートを自動的にアーカイブする方法は用意されていません。ただし、必要なファイルをバックアップしてから、IBM Campaign ユーザー・インターフェースを使用して、不要なキャンペーンやフローチャートを削除できます。
このタスクについて
IBM Campaign システム・データベース内には、フローチャートの状況に関するデータを収めたいくつかのテーブルがあります。ただし、これらのテーブルには、IBM Campaign プロジェクトやフローチャートをアーカイブして消去しても良いかどうかを判別するための、詳細な情報は入っていません。
ニーズに合わせたアーカイブ・ソリューションの開発については、IBM Professional Services にご相談ください。それが行えない場合には、以下のステップを実行できます。
以下の手順は手動による処理ですが、システムがクリーンに保たれ、ファイル・システムやシステム・テーブル内にあるすべての関連コンポーネントが削除されます。
手順
- 以下の情報を使用して、フローチャートがアーカイブ可能であるかどうかを判別します。
- 各フローチャートおよびフローチャート・セッションのログ・ファイルを調べて、最終実行/変更日とタイム・スタンプを確認します。
- そのキャンペーンに関連する (何らかのアクティビティーに依存してキャンペーンを実行する) トリガーの有無を確認します。
- そのキャンペーンのフローチャートに関連するスケジュールの有無を確認します。レスポンス・フローチャートの場合、レスポンダーを考慮する時間が既に経過していることを確認してください。
- 特定のキャンペーンやフローチャートをアーカイブすることにした場合、Campaign/partitions/partition[n] でデータベースと IBM Campaign ファイル・ディレクトリー構造のスナップショットを取ります。Campaign/partitions/partition[n] 内の tmp フォルダーをバックアップする必要はありません。
クラスター化リスナーがある場合は、Campaign|campaignClustering|campaignSharedHome で指定されたロケーションにあるすべてのファイルおよびフォルダーもバックアップします。
重要: 非常に重要なのは、ファイル・ディレクトリーのバックアップと、データベースのスナップショットの両方を、必ず同時に取ることです。 IBM Campaign は、データベースに基づいて GUI をレンダリングしますが、関連するデータベース・オブジェクトの OS オブジェクトも存在するはずです。最良の結果を得るため、バックアップを試みる前に IBM Professional Services にご相談ください。
- Campaign ユーザー・インターフェースを使用して、フォルダー内のキャンペーンやフローチャートを管理します。以下のガイドラインでは、例として、6 カ月 / 12 カ月を使用しています。それぞれのビジネス・ルールや法的必要条件に応じて、スケジュールは異なります。
- アーカイブ・フォルダーを作成し、次にその中に各月のサブフォルダーを作成します。
- 6 カ月が経過したキャンペーンやフローチャートを、アーカイブ・ディレクトリー内の該当月のサブフォルダーに移動します。
- 12 カ月が経過した月のフォルダーと内包するすべてのキャンペーンを削除します。
重要: ファイル・システムの保全性を維持するため、また、テーブルにエンティティー・リレーションシップがあるため、Campaign ユーザー・インターフェースを使用してキャンペーンやフローチャートを削除することをお勧めします。
次のタスク
オブジェクト復元で重要なことは (アーカイブの場合と同じで)、
Campaign に有効なオブジェクトを作成するためには、
Campaign がデータベース・エントリーと OS 上のファイルの両方を必要とするということです。
IBM Professional Services が、バックアップおよびリカバリーの戦略をお手伝いします。