Notes アプリケーション用の Domino Restyle

アプリケーションのスタイル変更機能は、[設計者] のアクセス権を持つユーザーが使用できます。

スタイルの変更ウィザードにアクセスするには、[ファイル] > [アプリケーション] > [スタイル変更] を選択します。
注: アプリケーションがテンプレートから継承しない場合、ユーザーはバックアップを作成するように促されます。Restyle ではアプリケーションが直接更新されるため、スタイルを変更する前にアプリケーションのバックアップを作成することを強く推奨します。
注: テンプレートから継承するアプリケーションはスタイルを変更できません。設計の変更は、次回の設計の更新によって元に戻されます。

構造

スタイルの変更ウィザードは、以下の 4 つのタブで構成されます。

  • ウィザードの最初のタブでは、ユーザーはアプリケーションのテーマの色、アプリケーションの色、および一般的なカラースキームを選択できます (デフォルトでは、テーマの色は、ニュートラルグレー、アプリケーションの色は青、およびアクションバーテーマはカラフルです)。

    次の図は、Windows 上の Notes クライアントの最初のタブを示しています。
  • ウィザードの 2 番目のタブでは、アプリケーションで共通機能を提供する特定のアプリケーションフォームまたはページを識別できます。例えば、多くの HCL テンプレートをはじめとする多くのアプリケーションでは、左上にアプリケーションタイトル、左下にサーバー名があり、その間にアウトラインがあります。Restyle によってアプリケーションが分析され、これらの要素が識別されます。

    ただし、このパターンに従わないアプリケーション、またはこれらの要素についてフォームまたはページを計算するアプリケーションの場合、ユーザーは選択項目をオーバーライドできます。すべてのアプリケーションにこれらの要素があるわけではありません。[適用できません] は、2 番目のタブのどのオプションにも有効な応答です。

    次の図は、Windows 上の Notes クライアントの 2 番目のタブを示しています。
  • ウィザードの 3 番目のタブでは、追加のオプションを定義します。オプションで、Restyle によって表の背景色がテーマで定義された類似色にマッピングされます。表内で色が意味を持つ場合 (例えば、緑が利益、赤が損失を意味する場合)、このオプションでは、選択したテーマと調和するように色を少し調整する程度です。アプリケーションで表の色に特定の意味がない場合、テーマに一致するように背景色を上書きすることを選択できます。

    デフォルトのオプションは、色を上書きするのではなく、色をマップします。このタブでは、表の背景イメージを削除するかどうかを選択することもできます。デフォルトのオプションでは、背景イメージを保持します。

    アプリケーションに複合アプリケーションが含まれている場合、3 番目のタブには、複合アプリケーションの設定を上書きして、スタイル変更されたアプリケーションが複合アプリケーションのスタイルで非表示にされないようにするためのオプションも表示されます。複合アプリケーションには UI の変更以外にワイヤリングなどの機能がある場合があるため、この設定のデフォルトはオフです。ただし、このようなアプリケーションのスタイル変更の結果を Notes クライアントで確認する場合は、このオプションを選択することをお勧めします。

    次の図は、Windows 上の Notes クライアントの 3 番目のタブを示しています。
  • すべてのオプションを選択すると、[スタイルの変更] 操作の実行中に 4 番目のタブが表示されます。完了したら、ダイアログを閉じるか、新しくスタイルを変更したアプリケーションを開きます。

    次の図は、Windows 上の Notes クライアントの 4 番目のタブを示しています。

機能

Restyle はアプリケーションの UI のみを更新します。コードは変更されません。また、Restyle は、従来の Notes クライアントアプリケーションに関連する設計要素のみを更新します。フォーム、ページ、サブフォーム、ビュー、フォルダ、フレームセットの UI は変更されますが、XPage、カスタムコントロール、Notes クライアントで非表示になっている設計要素には影響しません。変更された設計要素は、アプリケーションをスタイル変更するユーザーの ID とともに保存されるため、他のユーザーには ECL 警告が表示されることがあります。これが懸念される場合は、ロールアウトの前に、Admin クライアントまたは Designer クライアントでアプリケーションに再署名することができます。

制限

  • Restyle は設計を自動的にバックアップしません。アプリケーションをスタイル変更する前に、設計テンプレートまたはデータベース設計をバックアップしてください。
  • Restyle は、アプリケーションの以下の側面に影響します。フォーム/サブフォーム/ページとそのコンテンツ (ボタン、表、レイヤー、セクション、埋め込みアウトライン、テキストなど)、ビュー、フォルダ、フレームセット、アクションバー。
  • Restyle は、アプリケーションの以下の側面には影響しません。レイアウト領域 (フォームで使用)、OLE オブジェクト、ナビゲータ、デフォルトビューナビゲータ、プライベート設計要素、フィールド。このリストに記載されていないその他の設計要素は、スタイル変更されません。
  • Xpage はスタイル変更されません。
    注: Restyle は、古い設計要素タイプ用です。
  • Notes クライアントで非表示になっている設計要素は、スタイル変更されません。例えば、フォームプロパティ属性 [設計要素を非表示にする] が[Notes R4.6 以降のクライアント] であるフォームは、スタイル変更されません。
  • Restyle は現在、追加の JSON テーマをサポートしていません。
  • データベースはテンプレートから継承していないが、個々の設計要素が継承している場合、その要素はスタイル変更されます。ただし、スタイル変更は次回の設計更新時に失われます (設計要素がテンプレートから再表示されるため)。