ローカルデータベースへのアクセスを制限する

ローカルデータベースの暗号化を有効にしている場合、HCL Notes® はユーザー ID からパブリックキーを使用してデータベースを暗号化します。その場合、データベースの暗号を解除できるのはそのユーザーだけです。それは、そのユーザーがユーザー ID に対応するプライベートキーを持っているためです。他のどのユーザー ID でも、そのデータベースを開くことはできません。

このタスクについて

使用可能な暗号化レベルには、128 ビット AES と「強」の 2 つがあります。セキュリティまたはコンプライアンスが最優先の場合は、AES 暗号化を使用します。AES は強力な暗号化よりも安全ですが、Notes バージョン 11.0.1 以降が必要です。AES 暗号化を適用した場合、文書を開くのに少し時間がかかることがあります。

Notes 11.0.0 以前のバージョンでは、引き続き暗号化 (強) をデータベースに使用してください。

注: ディスク圧縮ユーティリティーは、データベース暗号化を使用するデータベースに影響を与えません。

デフォルトのローカルデータベースの暗号化を指定するには

このタスクについて

新しいローカルデータベースのデフォルトの暗号化を指定するには、次の手順を実行します。特定のデータベースの設定を変更することができます。

手順

  1. [ファイル] > [セキュリティ] > [ユーザーセキュリティ] (Macintosh OS X ユーザーの場合:[Notes] > [セキュリティ] > [ユーザーセキュリティ]) をクリックします。
  2. [Notes データ] > [データベース] をクリックします。
  3. 以下のいずれかのオプションを選択します。
    • 新しいローカルデータベースの暗号化をオフにするには、[ローカルのデータベースを暗号化しない] を選択します。
    • 新しいローカルデータベースで暗号化を有効にするには、[暗号化 (強)] を選択します。
    注: 128 ビット AES は、現時点ではデフォルトの設定として使用できません。

既存のローカルデータベースを暗号化するには

このタスクについて

手順

  1. ローカルデータベースを開きます。
  2. [ファイル] > [アプリケーション] > [プロパティ] > [暗号化] を選択します。
  3. [ローカルのデータベースを暗号化する] を使用して暗号化レベルを選択します。
  4. オプション: デフォルトでは、自分のユーザー ID が、暗号化されたデータベースを開くことができる唯一のユーザー ID として表示されます。ほかのユーザーがデータベースにアクセスできるようにするには、[ユーザー名] をクリックし、[名前の選択] ダイアログボックスでアドレス帳とユーザーを選択します。
    注意: ほかのユーザーがデータベースにアクセスできるように設定すると、自分はデータベースにアクセスできなくなります。

タスクの結果

注: 暗号化設定を変更するには、データベースを圧縮する必要がある場合があります。