ユーザーの名前変更

管理プロセスを使用してユーザー名を変更できます。これには、Domino® Administrator の [ツール] ペインで [ユーザー] > [名前の変更] を選択します。

階層付きユーザー名の移動

トリガー: [アクション] > [ユーザー名の変更] を選択し、Domino® ディレクトリーで [新規認証者への移動要求] を選択したときか、Domino® Administrator の [ツール] ペインで [ユーザー] > [名前の変更] を選択したとき。

実行場所: [アクション] > [選択エントリによる階層名変更] を選択したサーバー。

実行タイミング: システム管理要求データベースの [ユーザーの移動] ビューで [アクション] > [選択エントリによる階層名変更] を選択してユーザー名を別の階層に移動したとき。

結果: 移動が承認され、[Domino ディレクトリの変更] 要求が発行されます。

Domino® ディレクトリの変更Initiate®

トリガ: 名前変更アクションを選択したとき。

実行場所: Domino® ディレクトリのシステム管理サーバー。

実行のタイミング: サーバー文書の [Administration Process] タブの [間隔] の設定に従います。

結果: 新しい名前、証明書、変更要求がユーザーのユーザー文書に追加されます。次回のサーバー認証時に新しい名前を受け入れるよう求められます。

注: Domino 12.0.1 以降、名前変更を処理するために HCL Verse ユーザーなどの Web ユーザーが Notes クライアントで認証する必要がないように、AdminQ プロセスが使用されています。Notes クライアントを使用するユーザーの名前変更について同じ方法で動作するように AdminQ を構成できます。詳しくは、『AdminQ 名前変更要求の処理方法』および『AdminQ のカスタマイズ』を参照してください。

Domino® ディレクトリのユーザー名の変更

トリガ: ユーザーがサーバーにアクセスし、新しい名前を受け入れたとき。

実行場所: Domino® ディレクトリのシステム管理サーバー。

実行のタイミング: サーバー文書の [Administration Process] タブの [間隔] の設定に従います。

結果:Domino® ディレクトリのユーザー自身のユーザー文書とグループでユーザー名が更新されます。[ユーザー文書の名前変更][未読リストのユーザー名の変更] のシステム管理要求が通知されます。

ユーザー文書の変更

トリガ: [Domino ディレクトリのユーザー名の変更] 要求の完了。

実行場所: Domino® ディレクトリのシステム管理サーバー。

実行のタイミング: サーバー文書の [Administration Process] タブの [一日一回実行する時刻] の設定に従います。

結果: ユーザー自身のユーザー文書を除く、Domino® ディレクトリのユーザー文書でユーザー名が更新されます。例えば、ユーザーが管理者である場合、そのユーザー名が別のユーザーのユーザー文書の [所有者] または [管理者] フィールドに表示されます。

未読リストのユーザー名の変更

トリガ: [Domino ディレクトリのユーザー名の変更] 要求の完了。

実行場所: ドメイン内の各サーバー。

実行のタイミング: サーバー文書の [Administration Process] タブの [一日一回実行する時刻] の設定に従います。

結果: ドメインの各サーバーによって、サーバー上のデータベースがすべて調べられ、未読リストのユーザー名が更新されます。

アクセス制御リストでサーバー名を変更する

トリガ: [Domino ディレクトリのユーザー名の変更] 要求の完了。

実行場所: ドメイン内の各サーバー。

実行のタイミング: サーバー文書の [Administration Process] タブの [間隔] の設定に従います。

結果: ドメインの各サーバーによって、それぞれのサーバーがシステム管理サーバーとなるデータベースの ACL でユーザーの名前が更新されます。Domino® 6 の場合は、共有しているフォルダ、ビュー、エージェント、フォームの名前も更新されます。

設計要素の名前変更

トリガ: Domino® ディレクトリのシステム管理サーバーで [アクセス制御リストの変更] 要求が完了したとき。

実行場所: ドメイン内の各サーバー。

実行のタイミング: サーバー文書の [サーバータスク] -- [Administration Process] タブの [遅延要求の設定] 設定に従います。

結果: ドメインの各サーバーによって、それぞれのサーバーがシステム管理サーバーとなるデータベースの共有された設計要素でユーザーの名前が更新されます。プライベート設計要素の名前は変更されません。

空き時間データベースのユーザー名の変更

トリガ: [Domino ディレクトリのユーザー名の変更] 要求の完了。

実行場所: ユーザーのホームサーバー。

実行のタイミング: 即時

結果: カレンダーとスケジュールの空き時間情報データベースにあるユーザー名が変更されます。

メールファイルのカレンダーエントリとプロフィールのユーザー名の変更

トリガ: [空き時間データベースのユーザー名の変更] 要求が完了したとき。

実行場所: ユーザーのホームサーバー。

実行のタイミング: 即時

結果: メールファイルのカレンダープロフィールと予定文書にあるユーザー名が変更されます。ユーザーの共通名が変更される場合、共通名がメールファイルのタイトルに使用されていれば、メールファイルのタイトルも新しい名前に合わせて変更されます。将来の会議招集の [議長] フィールドに名前が存在する場合は、その名前も変更されます。

拡張されたメールファイルのカレンダーエントリとプロフィールのユーザー名の変更

トリガ: [ユーザー文書の変更] 要求の完了。

実行場所: ドメイン内の各サーバー。

実行のタイミング: 遅延要求時。

結果: メールファイルのカレンダープロフィールと予定文書にあるユーザー名が変更されます。ユーザーの共通名が変更される場合、共通名がメールファイルのタイトルに使用されていれば、メールファイルのタイトルも新しい名前に合わせて変更されます。将来の会議招集の [議長] フィールドに名前が存在する場合は、その名前も変更されます。
注: この要求により、カレンダーでの名前変更プロパティを管理するためにクライアントユーザーが [すべての名前フィールドを更新する] ACL 設定を有効にする必要がなくなります。その ACL 設定はもう不要で、それに対してユーザーが加えた変更は無視されます。

読者/作成者フィールドの変更

トリガー元:Domino® ディレクトリのシステム管理サーバーで [ユーザー文書名の変更] 要求が完了したとき。

実行場所: ドメイン内の各サーバー。

実行のタイミング: サーバー文書の [Administration Process] タブの [遅延要求の設定] に従います。

結果: ドメインの各サーバーによって、データベースの読者フィールドと作成者フィールドのユーザー名が更新されます。そのサーバー自体がデータベースのシステム管理サーバーであり、ACL の詳細オプションで [すべての読者フィールドと作成者フィールドを更新する] が選択されているサーバーで実行されます。

古い変更要求を削除する

トリガ: ユーザーが新規の名前を承認できる有効期限が切れたとき。デフォルトでは 21 日。ユーザー名の変更時に有効期限を変更できます。

実行場所: Domino® ディレクトリのシステム管理サーバー。

実行のタイミング: サーバー文書の [Administration Process] タブの [一日一回実行する時刻] の設定に従います。

結果: システム管理プロセスによって、ユーザー文書の [変更要求] フィールドから [処理待ち] という単語が削除されます。

ユーザー名を変更する要求のタイミング

1. タイミングのオプション

要求

タイミング

階層付きユーザー名の移動

システム管理要求データベースで管理者の承認が必要

Domino ディレクトリで共通名を変更する 管理者がシステム管理要求データベースの [共通名の変更要求] ビューの [選択エントリの名前変更を完了] を選択する

Domino® ディレクトリの変更Initiate®

時間間隔

Domino® ディレクトリのユーザー名の変更

時間間隔

ユーザー文書の変更

一日一回実行する時刻

未読リストのユーザー名の変更

一日一回実行する時刻

アクセス制御リストでサーバー名を変更する

時間間隔

設計要素の名前変更

遅延

空き時間データベースのユーザー名の変更

即時

メールファイルのカレンダーエントリとプロフィールのユーザー名の変更

即時

メールファイル拡張のカレンダーエントリとプロフィールのユーザー名の変更

遅延

読者/作成者フィールドの変更

実行日

実行時刻

古い変更要求を削除する

一日一回実行する時刻