NetBIOS でのサーバー名からアドレスへの名前解決

NetBIOS を実行している HCL Notes® ワークステーションまたは HCL Domino® サーバーから Domino® サーバーへの接続を試みると、接続元のシステムから NetBIOS ネームサービスに接続先サーバーの共通名が渡されます。NetBIOS ネームサービスは、この名前と関連するネットワークアドレスを NetBIOS ネットワーク上にブロードキャストします。

Notes® ネームサービスが NetBIOS ネームサービスなどの名前解決サービスと連動する方法については、関連リンクの「NRPC でサーバー名をネットワークアドレスに名前解決する」を参照してください。

Notes® ネームサービスを NetBIOS のネームサービスと一緒に使用する場合、接続先サーバーの NetBIOS 名を参照できるのは、接続先の Domino® サーバーと同じ NetBIOS トランスポートプロトコルを使用している Notes® または Domino® システムだけです。Notes® または Domino® システムに、NetBIOS トランスポートプロトコルが有効になっている NIC が複数ある場合、接続先サーバーの名前を参照できるのは、接続先サーバーと同じ LANA がバインドされている NetBIOS だけです。

Domino® サーバーに対してどの物理アドレスが登録されるかは、トランスポートプロトコルによって異なります。

  • NetBIOS over NetBEUI では、NIC の 32 ビットの MAC アドレスが使用されます。
  • NetBIOS over TCP/IP では、システムの IP アドレスが使用されます。

NetBIOS の名前解決を成功させる方法

NetBIOS のブロードキャスト範囲は限られているため、接続先サーバーの物理アドレスを指定した接続文書を作成しなければならない場合もあります。この方法は、ネットワークパスで指定の下位トランスポートプロトコルを使用できる限り有効です。

NetBIOS over TCP/IP の場合は、次のいずれかの方法も実行できます。

  • 静的なエントリを持つ WINS サーバーを使用する。
  • 接続元のシステムの TCP/IP スタック設定で、DNS による NetBIOS の名前検索を有効にする。この方法は、NRPC サービスを使用していない場合も有効です。ただし、接続先サーバーが DNS に登録されていなければなりません。
注: NetBIOS の名前空間は、TCP/IP の場合も含め、階層がありません。クライアントが同じ DNS ドメインレベルにいない場合は、名前によるアクセスができないことがあります。

NetBIOS で Domino® サーバーに名前を付ける

NetBIOS 名は 15 文字以内に制限されています。Domino® サーバーの共通名が 15 文字を超えると、NetBIOS は名前を切り捨てます。

注: サーバー名が Microsoft Windows システムの NetBIOS 名と同じである場合、Domino® サーバー名の解決に悪影響を及ぼすことがあります。

システムファイルのリモート管理を複雑にせずにこの問題を解消するには、次の手順を実行します。

  • Windows 2000 の場合は、[システムのプロパティ] ダイアログボックスの [ネットワーク ID] タブを使用して、システム名に「W2K-」などを追加します。