iNotes® の外観のカスタマイズ

HCL iNotes® の外観や動作をカスタマイズするには、いくつかのカスタマイズポイントが組み込まれた拡張フォームファイルを作成します。拡張フォームファイルのデフォルトの名前は Forms9_x.nsf ですが、任意のファイル名を使用することができます。

このタスクについて

拡張フォームファイルを作成したら、HCL Domino® Designer でフォームファイルを編集して、IBM iNotes® をカスタマイズすることができます。

注: 1 台の HCL Domino® サーバーで複数の拡張フォームファイルをサポートすることはできません。

拡張フォームファイルには、iNotes® のカスタマイズに使用できる以下のサブフォームが含まれています。

  • Custom_Common_Utils -- Custom_JS から呼び出される関数を追加します。
  • Custom_CSS -- 新しい CSS スタイルを追加します。
  • Custom_JS -- コールバック関数が含まれています。この関数を使用して、アクションバー項目の追加や削除を行ったり、ページの表示または送信時にコードを追加したりすることができます。以前の「クラシック」なアーキテクチャフォームで使用されます(ほとんどのコードは新しいフォームを使用しますが、まだ使用されている以前のフォームもあります)。
  • Custom_JS_Edit -- リッチテキストエディタにフォントを追加します。
  • Custom_Masthead -- すべてのページにマストヘッドを追加します。
  • Custom_Name_Lite -- 韓国語名の表示形式用のコードです。
  • Custom_Page_Dictionary -- Custom_CSS サブフォームで使用される新しい変数値を追加します。
  • Custom_WelcomePage -- エンドユーザーの Welcome ページに選択項目を追加します。
  • Custom_Page_Dictionary -- Custom_CSS サブフォームで使用できる NotesVar を追加します。
  • Custom_xxx_Dictionary サブフォーム -- これらの新しいカスタム辞書サブフォームは、[メール]、[カレンダー]、[タスク] などの各メイン領域フォームに追加されています。これらのサブフォームにより、新しい NotesField や NotesVar を簡単に組み込むことができます。
  • Custom_LazyLoad_Subforms -- 遅延ロード表にカスタマイズコードを追加します。
  • Custom_Logout -- ログアウト時に実行されるカスタマイズコードを追加します。
  • Custom_About -- フォームファイルのバージョンと、ユーザー指定のファイルバージョン番号を表示します。バージョン番号は、IBM iNotes の起動時に IBM iNotes コンソールログに表示されます。
  • Custom_SessionInfo -- IBM iNotes セッション情報オブジェクトに項目を追加します。

拡張フォームファイルの作成

手順

  1. Domino® Design または HCL Notes® クライアントから、[ファイル] > [アプリケーション] > [作成] を選択します。
  2. [新規アプリケーション名と場所の指定] の下で、使用する Domino® サーバーを選択します。
  3. [ファイル名]Forms9_x.nsf と入力し、Domino® データディレクトリの下にある iNotes® ディレクトリでこのファイルを探します。
  4. [新規アプリケーションのテンプレートの指定] の下で、使用する Domino® サーバーを選択します。
  5. [詳細テンプレートの表示] を選択します。
  6. iNotes® 拡張フォーム (9.0) テンプレート (Forms9_x.ntf) を選択します。
  7. [テンプレートを引き継いで設計] を選択して、テンプレートの今後のバージョンから、新しいカスタマイズフォームとサブフォームを選択します。既存のフォームとサブフォームは上書きされません。

iNotes® 共通フォームファイルの変更

このタスクについて

Forms9_x.nsf ファイルは、以下の手順でいつでも変更することができます。

手順

  1. Forms9_x.nsf を一時ディレクトリにコピーします。
  2. Forms9_x ファイルの一時コピーで、必要な変更をフォームに加えます。
  3. Domino® サーバーコマンドを使用して、dbc f サーバーのデータベースキャッシュをフラッシュします。
  4. Forms9_x ファイルを、Domino® データディレクトリの下の iNotes® ディレクトリにコピーして戻します。
  5. tell http restart サーバーコマンドを使用して、サーバー上の HTTP プロセスを停止してから再起動します。
  6. ブラウザのキャッシュをクリアします。
  7. 変更内容をテストします。