リソースバランシングと Activity Trends

Domino® サーバーのリソースは、システムアクティビティとユーザーアクティビティの 2 つのために使用されます。サーバーを実行し続けるために Domino® が消費するプロセッサ、ディスク、メモリ、ネットワークの量を含むシステムアクティビティは、システムが健全でスムーズに実行されている場合、固定量のアクティビティです。Domino® サーバーは通常、実行に必要な適度の割合のリソースを使用します。残りのサーバーのキャパシティは、サーバー上のデータの有用性によって変わる、ユーザーアクティビティをサポートするために使用されます。

Activity Logging サーバーはユーザー、データベース、アクセスプロトコルごとにユーザーアクティビティの時間を正確に計上します。Activity Logging で時間の経過とともに要約されたり、平均がとられたり、Trend が示されるようになると、複数のサーバーのワークロードの Trend 統計を測定および比較する方法が提示されます。管理者はこの情報を使用して各サーバーで、最もアクティブなユーザーとデータベースを確認できます。Domino® Change Manager を使用すると、新しいサーバーをロードする場合、古いサーバーの使用をやめる場合、現在負荷が不均衡に分散されているサーバー間でワークロードのバランスをとる場合の配分プランの作成および実行を自動化できます。

Activity Trends は Domino® Administrator の一部です。Activity Trends は、アクティビティ統計を現在の状態に関する情報と過去のトレンドとして収集し、保存します。サーバー、データベース、ユーザーとユーザーのデータベースへの接続状況のアクティビティ統計がとられます。収集されたデータを調査し、サーバー間でデータベースのワークロードがどのように分散されているか確認することができます。Activity Trends はこのデータを使用し、推奨するリソースバランシングプランをレポートします。その後、Domino® サーバーの一部である Domino® Change Manager とともに、推奨される変更事項を円滑に遂行できるワークフローを提供します。

Domino® は、収集したデータからサーバーの負荷を判定します。次に、リソースバランシング機能により、高度なアルゴリズム (サーバーセットに対してコンピュータによる負荷分散を実行したり、サーバーの撤去処理を容易にするアルゴリズム) に対してトレンド分析と統計を適用します。

Domino® Change Manager には、リソースバランシングプランを作成し、データベースの移動を実装するワークフロー機能が用意されています。Domino® Change Control データベース (DOMCHANGE.NSF) と Domino® Change Manager は、Domino® サーバーのコア機能に組み込まれています。

Activity Trends では、次の機能を利用できます。

[サーバープロフィールの定義] - 名前付きのサーバーグループに簡単にアクセスできます。
統計プロフィールの作成 - 名前付き統計グループに簡単にアクセスできます。
Activity Trends のチャート表示 - 選択した単一サーバーまたはサーバーグループの統計グループをチャート化できます。
リソースバランシング - サーバーリソースの使用を分析し、指定のリソース目標に基づいてサーバー間のリソースのバランスをとるために推奨事項を作成します。

Activity Trends では、Domino® サーバーの次の機能が使用されます。

[Activity Logging] - リソースバランシングで使用する情報を収集します。
[Activity Trends] - データ収集と保存のための時間を設定します。
Domino® Change Manager - システムに対する変更の制御を承認を行うワークフローのプロセスを導入します。