Domino® オンディスク構造

このリリースの Domino® では、オンディスク構造 (ODS) 53 ファイル形式がサポートされます。

このタスクについて

最新レベルの ODS は、I/O、フォルダの最適化、圧縮、添付ファイルの統合が向上しています。Domino® は、以前のレベルの ODS を使用したデータベースを検出した場合でも、コピー圧縮を使用して現在のレベルの ODS に自動的に変換することはしません。ただし、このリリースの Domino® では、管理者が、複数の方法を使用して、既存のデータベースを現在の ODS レベルにアップグレードすることができます。

重要度の高くないほとんどのデータベースについては、バックグラウンドプロセスで ODS アップグレードが実行され、クライアントユーザーはデータベースのアップグレード中にそのデータベースを使用できません。アップグレードが試行された時点で使用中であった重要度の高いデータベースに対しては、そのデータベースが次に開かれるとき (通常はクライアントの再起動時) に ODS アップグレードが実行されます。

バージョン固有の情報については、Domino® のシステム要件の関連トピックを参照してください。

既存のローカルデータベースを現在の ODS レベルにアップグレードする

手順

  1. Notes® クライアント、Domino® Administrator クライアント、または Domino® Designer クライアントのいずれかで、NOTES.INI ファイルを編集します。
  2. 次の設定を追加します:NSF_UpdateODS=1
    注: 設定 Create_R10_Databases=1 を使用して新規データベースを ODS51 に更新することもできますが、NSF_UpdateODS=1 を使用すると、現在のレベルに更新するだけではなく、将来のレベルへの更新も引き続き行われます。

クライアントマシンの既存のデータベースを現在の ODS レベルにアップグレードする

このタスクについて

ポリシーの影響を受けるクライアントマシン上のすべてのローカルデータベースを現在のレベルにアップグレードするデスクトップポリシー設定を指定できます。

注: ポリシーを使用できない場合は、代わりに NOTES.INI パラメータを使用して、クライアントマシン上のローカルデータベースをアップグレードできます。

手順

  1. デスクトップポリシー設定文書を作成または編集します。
  2. [メール] タブの [クライアント設定] で、[すべてのローカル NSF の最新の ODS バージョンへのアップグレードを有効にする] を指定します。

単一のデータベースの ODS レベルを 1 つ戻す

このタスクについて

単一のデータベースの ODS レベルを 1 つ戻すには、compact -r コマンドを次のように使用します。

compact -r <database name>