Notes® クライアントシングルログオンを使用して Notes® と Windows OS のパスワードを同期する

Notes® クライアントのシングルログオンを使用して、Notes® ユーザーの Microsoft Windows パスワードを Notes® パスワードと同期することで、両者が同じパスワードを使用するようにできます。

Notes® クライアントシングルログオン機能ではなく、新しい Notes® の共有ログイン (NSL) 機能を使用することを検討してください。Notes® 共有ログイン (NSL) は、ID ボールトと連携するように設計されています。Notes® 共有ログインは、ポリシー設定によって有効にされます。Notes® クライアントシングルログオンがインストールされている場合、その機能をアンインストールしてから Notes® 共有ログイン (NSL) を有効にする必要があります。

注: シングルログオン機能が既にインストールされているかどうかをチェックするには、[ファイル] > [セキュリティ] > [ユーザーセキュリティ] > [基本] をクリックします。クライアントシングルログオン機能がインストールされていれば、[OS のログインを使って Notes にログインする] オプションが有効になります。

ユーザーが Notes® をインストールするときに、Notes®「クライアントシングルログオン」オプションを選択できます。インストールが完了した後、ユーザーはシングルログオンを有効にするためにクライアントコンピュータを再起動します。このオプションは、Notes® サイレントインストールおよびアップグレード時にも利用可能です。

ユーザーが Notes® を再起動すると、次のようになります。

  • [Notes® シングルログオンパスワードの同期] パネルが表示されます。
  • プロンプトされた場合、[はい] をクリックして Notes® パスワードを入力し、[OK] をクリックします。
  • [パスワードの変更] パネルが表示され、新しいパスワードの入力と、確認のための新しいパスワードの再入力を求められます。パスワード入力フィールドの両方に、ユーザーは Windows システムパスワードを入力します。入力したら [OK] をクリックします。
注: クライアントシングルログオンを使用するときに、ユーザーのコンピュータ名をオペレーティングシステム (OS) ログイン名と同じにすることはできません。Notes® のクライアントシングルログオン機能は、OS ログイン名がコンピュータ名と同じときには正しく動作しません。ユーザーは OS 名を使用してログインします。クライアントシングルログオンがユーザーのシステムで正常に動作しない場合、OS ログインユーザー名またはユーザーのコンピュータ名を変更します。
注: Notes® シングルログオン機能を無効にするには、[ファイル] > [セキュリティ] > [ユーザーセキュリティ] をクリックし、[セキュリティ] パネルの [ログインとパスワードの設定] 領域の [OS のログインを使用して Notes にログインする] オプションを無効にします。シングルサインオンを無効にした後、Windows パスワードを使用して Notes® にログインします。

パスワードの同期が正常に機能するように、OS と Domino® パスワードポリシーをできるだけ緊密に設定しなければなりません。OS パスワードの変更中、Notes® ネットワークプロバイダーは、Notes® ID を OS が指定する新規パスワードに変更できなければなりません。OS パスワードの変更後に、Notes® から新規 OS パスワードが通知されます。新規 OS パスワードが Notes® パスワードクオリティと履歴要件を満たしていなければ、Notes® パスワードの変更は失敗します。

Notes® パスワードの変更中に、Notes® クライアントは OS パスワードを新しい Notes® パスワードに変更できなければなりません。

双方向のパスワード同期の場合、Notes® ネットワークプロバイダーはユーザーの NOTES.INI ファイルと Notes® ファイルにアクセスできなければなりません。NOTES.INI ファイルの必須ロケーションは、インストールのタイプによって次のように異なります。
  • シングルユーザーインストール用には、NOTES.INI ファイルが、HKEY_LOCAL_MACHINE 登録キーに指定した Notes® ディレクトリになければなりません。
  • マルチユーザーインストール用には、NOTES.INI ファイルが HKEY_CURRENT_USER 登録キーに指定した次の場所になければなりません。("HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Lotus\Notes\NotesIniPath")

オペレーティングシステム (OS) のパスワード変更は、システムアクセス制御環境で発生します。したがって、NOTES.INI ファイルと Notes® ID ファイルはローカルドライブに置かれていなければなりません。