gzip 圧縮の使用

Domino® Web サーバーで、gzip (GNU zip) によって圧縮されたファイルを処理できるようになりました。圧縮ファイルを送信するには、適切なサーバーディレクトリにこのファイルを追加する必要があります。この機能は、デフォルトで有効になっています。

Domino® Administrator の場合、NOTES.INI 設定または Web サイト文書上の設定を使用して、gzip 圧縮を設定することができます (gzip 圧縮の有効化や無効化など)。NOTES.INI 設定と Web サイト文書上の設定を同時に使用することはできません。NOTES.INI ファイル設定を使用して gzip 圧縮を設定した場合、サーバーレベルで設定が適用されます。Web サイト文書の設定を使用して gzip 圧縮を設定した場合、個別の Web サイトに対して設定が適用されます。

NOTES.INI 設定は、Web サーバーが [Web 設定] ビューから設定された場合のみ適用されます。Web サーバーが Web サイト文書を使用するように [インターネットサイト] ビューから設定されている場合、NOTES.INI の設定は適用されません。サーバー文書設定の [「サーバー - インターネットサイト」の文書からインターネット設定を読み込む] により、Web サーバーが使用する [設定] ビューが指定されます。

Domino® Web サーバーは、次の条件が満たされた場合に、ファイルを gzip (GNU zip) 形式で圧縮して送信します。

• サーバー文書設定の [「サーバー - インターネットサイト」の文書からインターネット設定を読み込む] が無効に設定されている場合、サーバーの NOTES.INI ファイルに次の設定が定義されていないこと:HTTPDisablePreCompressedGzipFiles=1。この設定が定義されていると、ファイルシステムの圧縮ファイルのチェックが無効になります。サーバー文書設定の [「サーバー - インターネットサイト」の文書からインターネット設定を読み込む] が有効になっている場合、それぞれの Web サイト文書にある [出力の圧縮] 設定により、サーバーによる圧縮ファイルの確認が実行されるかどうかが指定されます。
• 圧縮したファイルの名前が、元のファイル名に拡張子 .gz を付けたものであること。例えば、c:\notes\data\domino\html\foo.html を圧縮したファイルの名前は、c:\notes\data\domino\html\foo.html.gz となります。(ブラウザではこのファイルは http://<servername>/foo.html として表示されます。)
• gzip のファイルが元のファイルと同じディレクトリ内に存在していること。元のファイルが圧縮ファイルよりも新しい場合や、圧縮が無効になっていて gzip ファイルのサイズが元のファイルのサイズよりも小さい場合は、元のファイルが送信されます。
• ブラウザやその他のクライアントが、「Accept-Encoding: gzip」という要求ヘッダーを送信していること (多くのブラウザではこれがデフォルトの動作)。
• ファイルの MIME Content-type が、[Web 設定] ビューを使用している場合は NOTES.INI 設定の HTTPIncludeMimeTypes に指定された MIME タイプと、インターネットサイトを使用している場合は [含める MIME タイプ] の設定と、それぞれ一致していること。サーバーのデフォルトは、text/* (text のサブタイプすべて) または application/* (application のサブタイプすべて) です。
• ファイルの MIME Content-type が、[Web 設定] ビューを使用している場合は NOTES.INI 設定の HTTPExcludeMimeTypes に指定された MIME タイプと、インターネットサイトを使用している場合は [含める MIME タイプ] の設定と、それぞれ異なっていること。サーバーのデフォルトは application/x-gzip (gzip ファイル) および application/x-zip* (zip ファイル) です。
• 対応する圧縮ファイルが存在するファイルについて、その一部 (あるバイト範囲) だけを送信する機能がサーバー上でサポートされていないこと。サーバーは、HTTP ヘッダーに Accept-Ranges: bytes を設定して送信するのではなく、圧縮ファイル全体を送信します。