ライセンストラッキング

ライセンストラッキングを使用すると、Domino® ドメイン内のアクティブな Notes® ユーザー数をモニターできます。どれくらいクライアントライセンス数を持っているか、追加ライセンスを購入する必要があるかどうか、それらをいつ購入すればいいかを決めるのライセンストラッキングを使用できます。ライセンストラッキング機能はホステッド環境ではサポートされていません。

このタスクについて

ライセンストラッキングがオンになっている場合、クライアントの使用状況は、サーバーごとにトラッキングされ、データは一時的にファイル LICENSE.NCF に保管されます。ユーザーが Notes® クライアント、HTTP、IMAP、POP3、SMTP、LDAP プロトコルを使用してサーバーに認証されると、ユーザーの正式な名前、プロトコル、アクセス日時が収集されます。1 日 1 回 (夜 12 時)、システム管理要求により、新しいユーザーに関する情報や過去 30 日間サーバーにアクセスしていないユーザーに関する情報がシステム管理プロセスに送信されます。システム管理サーバーで実行されているシステム管理プロセスが、この要求を処理します。

Domino® ユーザーライセンストラッキングデータベースが作成され、すべてのサーバーではなく、システム管理サーバー上に常駐します。データベースは、ライセンストラッキング機能が使用可能になるとすぐに作成されるのではなく、システム管理プロセスが、データベースを更新する最初のシステム管理要求を処理した際に作成されます。システム管理プロセスはシステム管理要求で報告されたそれぞれの新しいユーザーごとに、新しいユーザーライセンス文書を Domino® ユーザーライセンストラッキングデータベース (USERLICENSES.NSF) に作成します。ユーザーの文書が既に Domino® ユーザーライセンストラッキングデータベースにある場合、新しい日時で文書が更新されます。ユーザーが丸 1 年間 Domino® ドメインのどのサーバーにもアクセスしない場合は、対応するユーザーライセンス文書が Domino® ユーザーライセンストラッキングデータベースから削除されます。データベースは毎日更新されるため、この情報をいつでも確認し、使用可能なクライアントライセンスの数に関する最新のレポートを取得できます。

注: ユーザーが Domino® ディレクトリから削除された場合、Domino® ユーザーライセンストラッキングデータベースの該当する文書も削除されます。ユーザーの名前が変更された場合は、そのユーザーの文書の名前もそれに応じて変更されます。既存のシステム管理要求は、このユーザー情報を維持するために使用されます。

デフォルトでは、管理者は Domino® ユーザーライセンストラッキングデータベースに対して [管理者] のアクセス権があり、ユーザーにはアクセス権がありません。

ライセンストラッキング文書には、各ドメインに対する一意の ID、ドメイン名、そのドメインに対して購入済みのライセンス数、ライセンスの有効期限日が含まれています。ライセンストラッキング文書は、日次管理要求の処理スケジュールとその日次処理の結果に従って毎日 1 回更新されます。

ライセンストラッキングを有効または無効にする

このタスクについて

次の手順を使用して、ライセンストラッキングを有効または無効にします。

手順

  1. Domino® Administrator で、[設定] タブをクリックします。
  2. [サーバー] > [設定] を選択します。
  3. サーバーを選択して、[設定の編集] をクリックします。
  4. [基本] タブの [ライセンストラッキング] フィールドで、[無効] または [有効] をクリックします。
  5. [保存して閉じる] をクリックします。

使用中のライセンスの数を算出する

このタスクについて

次の手順を使用して、ドメイン内の Notes® および Domino® Web Access ユーザーの数を再計算します。ドメイン内のサーバーごとに文書が作成され、各サーバー上の Notes® の数と Domino® Web Access ユーザーの数が表示されます。

手順

  1. Domino® Administrator から [ファイル] タブをクリックします。
  2. Domino® ユーザーライセンストラッキングデータベースを開きます。
  3. [アクティブユーザー] > [サーバー別] または [すべてのユーザー] > [サーバー別] を選択して、[ライセンスを再計算] をクリックします。