別名言語と別名をユーザー ID に追加する

別名の命名機能を使用すると、1 人のユーザーに対して、基本名と別名の 2 つの名前を割り当てることができます。基本名はインターナショナルに認識可能で、別名はユーザー自身の母国語で認識可能です。

このタスクについて

認証者 ID を再認証して、別言語と別名を認証者 ID に追加してからでないと、別名をユーザーに追加することはできません。別名はサーバーに追加できません。

別名を使用すると、ユーザーは表示と名前の参照に自分の母国の言語とキャラクタセットを使用できるので便利です。例えば、ユーザーはメールの送信時に自分の母国の言語とキャラクタセットで名前を入力したり、データベース内のすべての文書を母国の言語とキャラクタセットで表示したりできます。

個々の別名は、その名前の母国語を識別する言語指定子と関連付けられています。通常、別名は、指定されている言語と一致したキャラクタセットで指定されます。それに対して、基本名はインターナショナルに認識可能なキャラクタセットで指定されます。HCLDomino® システム内では、別名と基本名の両方によって同じセキュリティが提供されています。ユーザー名の別名をグループ文書とサーバー文書内で使用しないでください。

1 人の組織認証者に複数 (HCLNotes® が認識する言語指定子の数と同数) の別名を追加できます。組織単位認証者にも、複数の別名を含めることができますが、個々の別名が、その親認証者に割り当てられている言語指定子のうちのどれかと対応している必要があります。組織単位認証者は、親に含まれている言語指定子をすべて含んでいる必要はありません。例えば、/Renovations は 5 つの言語指定子を含むことができ、その子の認証者 Sales/Renovations には、それらのサブセットが含まれています。

ユーザー ID は、別名を 1 つしか含むことができません。別名と関連付けられている言語指定子は、親認証者 ID の言語指定子と対応していなければなりません。別名をユーザーに割り当てると、ユーザー ID、ユーザーに発行された Notes® 証明書、ユーザーのユーザー文書に、別名と言語指定子が追加されます。

注: 別名を割り当てる場合、シングルバイト文字で 79 文字、ダブルバイト文字で 26 文字を超えないようにしてください。別名が名前変更されるときに、これらの制限を超えている場合は自動的に切り詰められます。

新規ユーザーに別名を追加する前に、使用したい別名と別名言語の指定子が含まれた認証者があることを確認します。詳細ユーザー登録中に、[登録] ダイアログボックスの [その他] ペインで名前と言語を割り当てます。

ユーザーの別名を認証者 ID に追加するには

このタスクについて

この手順では、認証プロセスで組織認証者 ID とその組織単位 (子) の認証者に、ユーザー名の別名とその関連言語を割り当てます。まず、組織認証者を再認証し、その認証者を使用してその組織単位の認証者を再認証します。

手順

  1. Domino® サーバーベースの認証機関 (CA) を使用していない場合は、別名を追加する認証者 ID にアクセスできるようにします。
  2. Domino® Administrator で、[設定] タブをクリックします。
  3. [認証] を選択し、[認証] をクリックします。
  4. 登録サーバーでないサーバー名が表示された場合、[サーバー] をクリックし、使用するサーバーを選択し、[OK] をクリックします。
  5. [認証者の選択] ダイアログボックスを使用して、再認証する ID を選択します。
    ヒント: 別名言語と別名を組織 (ルート) 認証者に追加するには、前の手順で選択したのと同じ ID を選択します。
    1. デフォルトのサーバーを使用するか、[サーバー] をクリックしてサーバーを指定します。
      • 認証者 ID を提供する場合は、認証者のリストを検索するために使用するサーバーを選択して、認証者 ID ファイルを、この認証者と元の認証者すべてに対し、証明書の最新のセットで更新できるようにします。
      • Domino® サーバーベースの CA を使用している場合は、Domino® ディレクトリにアクセスするために使用するサーバーを選択して認証者のリストを検索します。
        注: これは、CERTLOG.NSF が更新されるサーバーでもあります。

      その後、次のオプションのいずれかを選択します。

    2. 認証者 ID とパスワードを指定
      • 表示されているもの以外の ID を使用する場合は、[認証者 ID] をクリックします。
      • それ以外の場合は、[OK] をクリックし、選択した認証者 ID のパスワードを入力して、[OK] をクリックします。
    3. CA プロセスを使用Domino® サーバーベースの CA を設定している場合は、CA が設定した認証者をリストから選択して、[OK] をクリックします。
  6. [追加] をクリックします。
  7. [言語] フィールドの別名言語を選択します。組織単位認証者を再認証する場合は、使用可能な言語に、組織 (ルート) 認証者 ID と関連付けられているすべての言語が含まれます。
  8. オプション: 組織の国別コードを入力します。このオプションは、組織認証者 ID にのみ有効です。
  9. [組織名] フィールドに、組織/組織単位の名前を入力します。
  10. 「OK」をクリックします。
  11. オプション: 他の別名言語を追加するには、[追加] ボタンをクリックして、手順 7 から 10 を繰り返します。
  12. [認証] をクリックします。

ユーザーの別名を既存のユーザー ID に追加するには

このタスクについて

Domino® サーバーベースの認証機関 (CA) または認証者 ID を使用して、ユーザーを再認証します。

手順

  1. 認証者に、使用する言語指定子を持つ別名が含まれていることを確認します。
  2. Domino® Administrator から [ユーザーとグループ] タブをクリックします。
  3. サーバーペインで、動作元のサーバーを選択します。
  4. 「構成」タブをクリックします。
  5. [ツール] > [認証] > [認証] を選択します。
  6. Domino® サーバーベースの認証機関 (CA) を使用していない場合は、別名の割り当て先のユーザー ID を認証した認証者 ID を選択します。
    1. デフォルトのサーバーを使用するか、[サーバー] をクリックしてサーバーを指定します。
      • 認証者 ID を提供する場合は、認証者のリストを検索するために使用するサーバーを選択して、認証者 ID ファイルを、この認証者と元の認証者すべてに対し、証明書の最新のセットで更新できるようにします。
      • Domino® サーバーベースの CA を使用している場合は、Domino® ディレクトリにアクセスするために使用するサーバーを選択して認証者のリストを検索します。
        注: これは、CERTLOG.NSF が更新されるサーバーでもあります。

      その後、次のオプションのいずれかを選択します。

    2. 認証者 ID とパスワードを指定
      • 表示されているもの以外の ID を使用する場合は、[認証者 ID] をクリックします。
      • それ以外の場合は、[OK] をクリックし、選択した認証者 ID のパスワードを入力して、[OK] をクリックします。
    3. CA プロセスを使用Domino® サーバーベースの CA を設定している場合は、CA が設定した認証者をリストから選択して、[OK] をクリックします。
  7. 別名の割り当て先のユーザー ID を選択し、パスワードを入力します。「OK」をクリックします。
  8. [追加] をクリックします。リストから言語を選択し、その言語の新しい共通名を入力して、[OK] をクリックします。
  9. オプション: 新しい認証者の有効期限とパスワードクオリティを指定します。
  10. [認証] をクリックします。
  11. 別の ID の認証を促すプロンプトが表示されたら、[はい] または [いいえ] をクリックします。