ID をデータベースに保存してボールトを使用するプログラムを有効にする

Notes® ID をデータベースに保存して ID ボールトを使用する Notes の API プログラムを有効に設定することができます。この設定により、iNotes® ユーザーや Notes Traveler ユーザーは、ID ボールトに用意されている ID 管理機能を使用できるようになります。ユーザーのメールサーバーで Domino® 8.5.1 以上を実行している必要があります。

このタスクについて

iNotes ユーザーまたは Notes Traveler ユーザーに対してこの機能を有効にすると、ユーザーは次の処理を実行することができます。

  • Notes ID ファイルをメールデータベースに手動でインポートすることなく、受信メールメッセージの暗号化を解除する。
  • ID ファイルのパスワードを変更し、新しいパスワードを使用して自動的に安全なメール操作を実行する。
  • パスワードのリセット権限を持つ他のユーザーに ID ボールト内の自分のパスワードをリセットしてもらい、新しいパスワードを自動的に使用してセキュアなメール操作を実行する

Notes ID ファイルのコピーがメールデータベースと ID ボールトの両方に存在する状態でパスワードを入力して安全なメール操作を実行すると、必要に応じてすぐに 2 つのコピーが自動的に同期されます。また、iNotes のセキュリティプリファレンスで [ID ボールト同期] オプションが有効になっている場合、iNotes ユーザーは ID ファイルの 2 つのコピーを手動で同期することもできます。

以下の手順を実行して、ID をデータベースに保存して ID ボールトを使用するプログラムのユーザーを割り当てます。

手順

  1. ID ボールトの作成と設定を行います。iNotes ユーザーまたは Notes Traveler ユーザーが使用しているポリシーに ID ボールトを割り当てます。
  2. セキュリティ設定ポリシー文書の [ID ボールト] タブをリックします。
  3. [Notes ベースのプログラムに Notes ID ボールトの使用を許可] フィールドで [はい] を選択します。

タスクの結果

ポリシー適用対象ユーザーの Notes ID ファイルが ID ボールトには存在するがデータベースには存在しない場合、Notes ID ファイルが ID ボールトからデータベースにダウンロードされます。対象ユーザーの ID ファイルがデータベースには存在するが ID ボールトには存在しない場合、ID ファイルがデータベースから ID ボールトにアップロードされます。ID ボールトとデータベース内の ID のコピーは同期されます。
注: [パスワードを忘れた場合のヘルプテキスト] フィールドは、ID ボールトのセキュリティ設定ポリシーで指定され、パスワードのリセット手順を Notes ログオンウィンドウに表示する場合に使用されます。このフィールドは、iNotes ユーザーと Notes Traveler ユーザーには適用されません。