CVSS 設定

CVSS メトリックに基づいた特定の問題について、重大度の設定を手動で微調整することができます。これは、「問題情報」ツールバーから「重大度」>「CVSS 設定」をクリックして実行されます。


問題の CVSS メトリック

CVSS ウィンドウから、3 つのセクションのいずれかの名前をクリックすると、そのセクションが開き、構成が表示されます。「復元」アイコン をクリックすることで、デフォルト設定を復元することができます。このアイコンは、変更が行われた場合にのみアクティブになります。


編集済みの問題の CVSS メトリック

基本メトリック

時間およびユーザー環境が変わっても一定である脆弱性メトリックです。

メトリック

説明

オプション

アクセス・ベクトル

脆弱性をローカルのみで悪用できるか、隣接ネットワークからも悪用できるか、あるいはすべてのネットワーク接続から悪用できるか (リモートから悪用可能)。

ローカル、隣接ネットワーク、ネットワーク

アクセスの複雑性

この脆弱性の悪用に関する難易度。

高、中、低

認証

脆弱性を悪用するために攻撃者が認証する必要がある回数。

なし、1 回、複数回

機密性への影響

この脆弱性を悪用された場合の機密性への影響。

なし、部分一致、完全一致

完全性への影響

この脆弱性を悪用された場合、システム保全性 (アプリケーションによって提供される情報の正確さ) が損なわれる程度。

なし、部分一致、完全一致

可用性への影響

この脆弱性を悪用された場合の情報リソースの可用性への影響。

なし、部分一致、完全一致

一時的メトリック

時間の経過に伴って変化する脆弱性のメトリックがあります。

メトリック

説明

オプション

悪用の可能性

この脆弱性につけこむ悪用手法の現在の状態。

未検証、PoC (概念検証)、実用的、高、未定義

修復レベル

脆弱性の保護に使用可能な修復レベル。

公式のフィックス、一時的なフィックス、回避策、利用不可、未定義

レポートの信頼性

脆弱性の存在および技術詳細についての信頼性の度合い。

未確認、裏づけなし、確認済み、未定義

環境メトリック

これらのメトリックはアプリケーション環境を反映し、「構成」ダイアログ・ボックス > 「環境メトリック」タブを使用してグローバルに設定する必要があります。これらをここで変更するのは、異なる特性を持つアプリケーション環境の一部に対してこの脆弱性が固有の場合に限られます。

メトリック

説明

オプション

二次的被害の可能性

アプリケーションが脆弱な場合の損害またはデータ漏えいの可能性。

なし、低、低から中、中、中から高、高、未定義

ターゲットの分布

ターゲットになる可能性がある環境内のシステムの比率。

なし、低、中、高、未定義

可用性要件

(情報の) 可用性の相対的な重要性

なし、低、中、高、未定義

機密性要件

(ユーザー情報の) 機密性の相対的な重要性。

なし、低、中、高、未定義

完全性要件

情報の保全性 (正確さ) の相対的な重要性。

なし、低、中、高、未定義